2009年10月30日

現行ヒロインルート、基礎部分完了&演出に入りました!”&「日本語の作文技術」を二週間かけて読む(十日目) と、追記として“ぼうしネコ”獲得の御報告と御礼

 おはようございます!

 まずは、 
 『錬電術師最終章 (冬)』の、制作進捗について御報告申し上げます!

 先日の同製作に関しましては、

【シナリオ・リライト・基礎スクリプト】
 現行ヒロインルート、ひととおり満了。


【演出スクリプト】
 現行ヒロインルート、未着手部分の演出スクリプトに着手

【制作進行】
 重要事項についての準備進捗。
 また制作体制の(多分)安全性確保につながりそうな一事項についての合意を頂戴する。


――という進捗を得ることが出来ました!


“基礎スクリプトまでが完了した”ということは、
エディタ上ではなく、

「吉里吉里上(ゲーム画面上)で、現行ヒロインルートを初めから終わりまで全部読める」

という状態になった、ということとなります。

 で、私、先日これを行いましたところ、自己評価としては

「最終章に恥じないものを、きちんと書けつつある」

という判断に至れましたこと、御報告申し上げます。


 “きちんと書けつつある”というのは、

「もう幾度かの調整リライトが必要であろうし、
 特に最終版、クライマックス部分は、
 演出とあわせての かなりしっかりしたリライトが確実に必要」

である、と判断したことを意味しての言葉です。


 で、その

「演出とあわせての かなりしっかりしたリライト」をするためには、

『一端、時間を置いてからの読み直し』

も確実に必要となることを、これは私“知って”おりますので。

 当初予定通りに、
『錬電術師 最終章(冬)』の製作に関しましては――

1:新規ヒロインルートの執筆
2:現行ヒロインルート、
  演出未着手部分の冒頭から、演出スクリプトを順次つけていく

――の二つを並列するやりかたで、すすめていこうかと思っております。


 ともあれ、

 『全体量としては まだ小さくはあるが、
  物語的には決して小さくない一区切り』

を、私基準では、満足のいく質でつけることが出来ましたので!

 この“一区切り”までを、「大変に満足がいく質」のものとして、みなさまにプレイいただけますよう!
 更なるリライト&演出の方も、頑張って!
 で、新規ヒロインルートも、それ以上の出来のものと書きあげていけますよう! 

――頑張りたいと存じます!!

 

 で。

 本日は私、

『ちょっとお返事が遅れてしまっているメールのご返信』

『ちょっとご確認が遅れてしまっている事項へのお伺い』

『ちょっと汚くなってきた制作環境の物理的整頓(お掃除)』

『ちょっと伸びて来た無精ひげの剃り落とし(身だしなみ)』

『全く生えず、しかじ伸びてくる髪の毛の整頓 (散発)』 

不機嫌亭デザインズ関連の細かなことをちょこちょこ』

などなどを行うことを優先に、スケジュールを組みたく。


 ので、
 
『錬電術師(冬)』の制作に関しましては、

<制作進行のみを行い、直制作は一休み>

扱いといたしましての、

「上記事項を全て満了し、その上で時間の余裕を持てたらやる」

ということとさせていただきたく思います。

 実制作に着手できればもちろん良し!
 着手いたれずとも、
「脳のリフレッシュのための、良い気分転換」と出来ますよう!

まずは上記事項のひとつひとつに、心を込めてていねいに! 取り組んでいきたく存じます!!



 で。
 そのように
 「ちょっと、身の回り事項をおろそかにしての制作」をとっておちます間も、

 『こういうことは、二日開けちゃうと再開が辛くなるんだ』

という“知っている恐怖”が私を支え、きっちり立ち向かせてくれた、

「日本語の作文技術」の学習に関しましては


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[十日目:09/10/29]


<第十章:書き出しをどうするか>


+ 文書・文章の目的は 「伝えたい内容を伝えること」。
そのためには、「最後まで読んでもらう」ことが必要。  

+ 最後まで読んでもらうための、最難関は“書き出し”。
 書き出しでの一文で その文章に引き込めれば、
 文書の最後まで読んでもらえる確率は飛躍的に向上する。
 
+ もっとも有力、かつ経験的に有効とされる書き出し手法は、
 「いきなり本論」。

 以下、

 “いきなり本論法”
 “引用導入法”
 “描写導入法”

――三通りの(代表的な)書き出し法を用いて、例文作成をしてみる。

 例文において伝えたい内容は、
「“不機嫌亭デザインズという 同人ゲーム制作者さん向けのデザインサポートサービスが開始された”こと」


<イキナリ本論法>

「不機嫌亭デザインズという同人ゲーム制作者を対象としたデザインサポートサービスが開始された。
 ロゴ作成、同人名刺やジャケットのデザイン、バナーデザインなどを、【1デザイン=1000円】の
 固定料金で行うというサービスである」


<引用導入法>

「『美しきもののみ機能的である』――建築家・丹下健三の言葉は、ロゴ・デザインにも通じるかもしれない。 
  機能的なロゴ―― つまり“人目を引く”ロゴは、必ず美しくなければならないからだ。
  そんなロゴ・デザインを、なんと【1デザイン=1000円】で引き受けてくれるサービスが開始された」

<描写導入法>

「<カチ、カチっ――カチ>。
 マウスクリックの音に従い、ディスプレイ上のフォントが 鮮やかに姿を変えていく。
 ここは、“不機嫌亭デザインズ”事務所。
 不機嫌亭デザインズは、つい先日に開始されたばかりの、同人ゲーム制作者を対象としたデザインサポートサービスだ」



―― どれもありがちな導入法だが、
 <いきなり本論>以外の二つは、“無駄に興味を引いている”ともいえる。

 この文書の目的は “広告・宣伝”にあり、あるいは“そこにしか無い”のだから、
『広告・宣伝に興味がない人を引き付けることは、ハナからとても難しい』。
ので、せっかく興味を引くことができても 「なんだ、宣伝か」で終わってしまう。

 これは、“書き手の意図”が、広告宣伝ではない “他の何か”にあったとしても、同じこと。
 <引用導入><描写導入>は、“興味のあと”に 『書き手の意図が明かされる』ので、
 “その意図が、読み手の興味とマッチしない場合には、そこで鼻白まれてしまう可能性が高まる”。

 しかし、<いきなり本論>は、“最初から意図”で 入るので、
 “それがダメ”な人にとっては、“最初から終わることが出来る”という親切さを持ち、
 それだけに逆に、(いつでも終われるという安心感から)
 「ヒマであるなら、読んでもらえる可能性」が、他の二法よりも高まるようにも思える。


+ ただ、<引用導入><描写導入>の二法も、スタンダードであるということは、
 「それが有用な部分も多々ある」ということでもある。

 <いきなり本論>が 最も無難かつ王道の書き出しであることは明らかだが、
 <引用導入><描写導入>の持つ “本論とは違うところで興味を引いている”という特徴を、
 理解し、効果的に用いることが出来るのであれば、それらの方法も無論、選択肢に入ってくる。


+ 絶対にNGなのが。 “依頼を受けたことを自慢する”タイプの書き出し。
 
ex.「不機嫌亭デザインズさんから、広告文の執筆依頼を受けた。
   “デザインを広告する”というテーマは、非常に興味深い。
   ご紹介が遅れたが、不機嫌亭デザインズさんというのは 先日開始されたばかりの(後略)」

→ この書き出しは “読み手”にも“依頼主”にも なんらのメリットをあたえず、
  ただ、書き手の、
 『“僕、お仕事を受けたんだよ! 嬉しいよ! すごいでしょ!!”という自意識のアピール』あるいは
 『“本当はこんな広告したくないんだけどね。生活の為だから”という責任回避のアピール』の、
 いずれかのみしか行い得ていない。

  そのような無意味なアピールに費やす行数があるのなら、
 “よりよく広告をするため”に使った方が、依頼主のためにも、読み手のためにも、
 そして書き手自身のためにも、絶対に有用。(なんとなれば、この類の書き出しだと、次の依頼が来る確率が下がるから)


  
>> 第十章を読んでの私見

+ 文書・文章が“最後まで読まれるように書くべき”であるということは、逆にいえば、
 「文書の途中までで伝えたいことが全て伝わるのであれば、それ以降は“余計な文章”なので、削るべき」ということでもある。


+ <いきなり本論> が最も有用かつ無難である、という教えには完全同意。

 <引用導入>は、ほっとんどうやったことがないけど、
 “読み手さんとの、距離の近さをアピールするための、『共有してそうな知識からの引用』とかだと有用”かなぁ、と思えた。

  例えば、“不機嫌亭ゲーム班製作日誌のコア・読者さんだけを対象にした文章の書き出し”として。

「『絶対に、曲げない。』 ―― 焼肉万歳・すりわただおの記す言葉は、尽きること無きブリーフ愛を真っ直ぐ示す」

・・・とかなら、非常にありなような気が。


+ <描写導入>は、“エロいシーンへの期待が高まっているとき” で
 “実際、次にHシーンが開始されるとき” の導入として、最強の部類に入るかと。

 そういうときに、
 「SEXが開始された」
 とか<いきなり本論>導入するのは、多分(趣向にすごく左右されるとはいえ)ソリッドすぎるかとも感じるし。


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という学びを重ねることができましたこと、謹んで御報告申し上げます!


 こちらも、残り4章+あとがきと、

「はっきりゴールが見えてきました」 ので!

緩むこと無く着々と! 学習・レジュメ化おしすすめ! 
ゴールテープを充実のうちに切れますように、頑張りたいと存じます!!


 と、あとは――

「錬電術師の制作に直接関係の無い」 しかし 「個人的にはどうしてもご報告いたしたき事項」として

『おかげさまで“ぼうしネコ”を うちのファームに迎えいれることが出来ました!』

という内容の記事を、追記として記させていただきたく思っております。

 が、同ニュースは本当に

「錬電術師の制作に、おそろしいほど関係しない」

内容となりますので――

制作日誌といたしましては、上記を持ちましての御報告完了とさせていただき、

ひとまずは、ここで締めくくらせていただきたく存じます!!








 

 <<以下:追記>>『おかげさまで“ぼうしネコ”を うちのファームに迎えいれることが出来ました!』
posted by 進行豹 at 07:55| Comment(0) | TrackBack(0) | 製作日誌