まずは先日の製作進捗に関しまして、ご報告申し上げます。
先日の『錬電術師(冬)』の製作に関しましては――
【製作進行】

<彩色スタッフさんの増員募集>に対し、
本日 AM6:00までのご応募をくださった方(ありがとうございます!)への
ご返信を全て完了。
(もし、「応募したのに返事がこない!」という方がいらっしゃいます場合には、お手数ですが、
メッセージフォーム http://hexaquarker.com/wmail326/message.html
から お問い合わせのメッセージをいただけますと幸いです)
【シナリオ、演出】
演出はそれなりに進捗。
Bルートシナリオは僅かに進捗。
――という進捗を得ることが出来ました。
で。
ご応募へのご返信に関しましては
「最善を尽くした選考をさせていただくため、ベストを尽くす」
ことが出来ているのではなかろうかと(私としては)思うのですが・・・
肝心の進捗の方が、ここ数日
「はっきりと、ペースが落ちてしまって」おります。
これは、“他にやることが多い”という事態の影響も確かに受けてはおりますのでしょうが、それ以上に――
先日試験した、
“とにかく1ヒロインルートのシナリオと
基礎スクリプトをがーっと完成させてしまい”
“完成次第、そちらの演習と、
次のヒロインルートのシナリオ&基礎スクリプトをすすめる”
というやり方が、
『私には、完全にあわなかった』
――という事態の影響の方を より濃く受けているのではないか、と、
私としては判断せざるを得ない感じです。
「それは何故か?」 と申しますと、
1:“演出スクリプトをを全くしていない期間”が空いてしまったので、
単純に、“その感覚を取り戻す”ための時間を必要とした。
2:今回試験した手法は――
「演出をするときにはAというお話」
「シナリオを書くときにはBというお話」を、
『同一主人公。
主人公の状況&手持ち情報はあるていど異なっている。
主人公の心境は、大きく異なっている』という
条件下で並列して脳内処理することとなるため
――私の脳内に、相当ややこしい混乱を引き起こす。
・・・という大きく2つの問題を、確実に発生させてしまったがため、となります。
ですので、私的な
「シナリオ・スクリプトの進め方の、現状の最適解」は
『シナリオを書きながら基礎スクリプトをし、
書いたシナリオに次の日演出をつけ、
それをプレイし 内容チェックをした後、
次ブロックのシナリオ&基礎スクリプトをする』
というルーチンを、地道に繰り返し続ける
・・・ということとなるかと存じます。
上記(現状での)最適解を確信できただけでも、
『今回の制作手法変更試験』は有益だったと考えますのですが――
今進んでいる混乱を修正するためには
【とにかく、Aヒロインルートの演出だけを死ぬ気で進めて、速やかに完了し】
↓
【Bヒロインルート以降は、
“1日単位で、演出までつけていく方”を再採用してやっていく】
よう、仕切り直しをするしかないように思います。
ので、Bヒロインルートについては
(プロットとイベント内容は既に固まっておりますので、
各種ご発注にも何らの支障がないこともあり)
『演出完了後に、仕切り直して』 進めることといたしたく存じます。
同 試行錯誤も、長期的に見れば
「質と速度とを上げる結果に繋がっていた!」
と振り返ることが出来ますよう!
試験失敗の産んだ混乱を引きずらず、
また気合をしっかと入れ直し! 頑張っていきたく存じます!!
明日には、もろもろ、本日より良い&内容のあるご報告させていただきたく思っておりますので!
どうぞ、プレイくださるみなさまに於かれましては、
今回の試験失敗につき、ご失望なくお見守りいただけますよう、
心より御願い申し上げます(深々と。
で!
そのような試行錯誤を全く必要とせず、
やった分だけ確実に成果がつみかさなっていく
「日本語の作文技術」の学習につきましては――
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[最終日:09/11/03]
<付1:メモから原稿まで>
+取材メモには大学ノートが良い (大きいので沢山書ける、大きいので失くしにくい、あとで合本に製本しやすい、通しページ数がつけやすい)
+取材メモには2色ボールペンが良い(整理しながらメモを取れる)
+取材の前には「取材対象を、ある程度絞り込む」「取材目的を明確にしておく」ことが必要。
対象と目的が明確でなくては、メモを取るべき事項もあいまいになってしまう。(無限にはメモはとれない)
+取材がある程度進んだら、取材した事項を「目次を作って整理してみる」。
すると不足部分が明確になるので、その部分をさらに取材して補う。
これが終了すると、メモの段階は完了。
+メモが大量になった場合(≒長い原稿を書く場合)には、
先ほど立てた目次の大項目を「1項目=1枚のカード」に書き、並べ替えることにより“解かりやすい構成”を考える。
+「原稿の書き方」のルールで、原稿用紙以外に書くときにも役に立ちそうなのは以下の項目。
1:固有名詞は絶対に間違えない
2:文章の書き出しや、改行の後には一字下げをすること。
(“文章の途中で物理的制約による改行がなされたのか、意識的な改行がなされたのかを、一字下げは明確化してくれる)
<付2:日本語と方言の復権のために>
+「“(英語>日本語)、(標準語>方言)”的に、言語に“格付け”をする意識があることに対する問題提起」をする一文。
<コメント>
+梅棹忠夫氏によるコメント
+「修飾の順序を決定するときに、“重要度”を明確に判断できるケースばかりではない」
「重要度順の修飾順決定が誤解を招くケースも存在する」 ――ことの指摘。
例として 『初夏の緑がもえる夕日に照り映えた』 という一文。
↑(同文は、「日本語の作文技術」で学習する文法、
「関連性の強い、“修飾語”“被修飾語”セットを出来るだけ近づける」の上で正しい)
(しかし、で、あるにも関わらず
「“夕日”を修飾する“もえる”」 が 「“初夏のみどり”が“もえる”を修飾している」
のだとの、一瞬の戸惑いを産みやすい。
ので、より解かりやすい修飾順は
『もえる夕日に初夏の緑が照り映えた』 となる。
+ このように、“意味的な慣用”への配慮も、わかりやすさを追求するためにとても重要なことなので、
【文法は絶対則ではなく、あくまでより良い作文のための補助手段】であることを忘れてはならない。
――との指摘。
+また、同様に “順節の<が>も、全面的に否定すべきものではない”――ことの指摘。
>> 付1、付2、コメント、を読んでの私見
+ 付1は、そのまま“資料読み(取材)”→(物語における)“プロット作成”の手順としても100%有用かと感じた。
+ 付2。
「提起された問題に対し――
“その問題は実際に存在するとは感じるけれど、そこに自分が何をできるのかが解からないなぁ”
――と感じた」のが、今の私の精一杯でした。
+ 最後に、識者の言葉として 「文法はあくまでその補助的手段にすぎない。」
との見解を紹介するバランス感覚は素晴らしいし、紹介された内容にも完全同意。
その意識を忘れると
「ルールを守っている文章=読みやすい文章」であるとの甘えが産まれやすいように思う。
『ルールを守ったようが読みやすくなり、意味を伝えやすくなるなら、ルールは破るべき』かと。
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――という学習成果としての、私的レジュメを作成させていただき。
もって『「日本語の作文技術」の精読を満了!』いたしましたこと、謹んでご報告申し上げます。
この学習に関しては――
『数日後、学習内容の復習を兼ね、
全 “私的レジュメ”をまとめなおし、
「全体を通しての私見」を付記し、
本製作日誌上から公開させていただく』
――ということを持ちまして、一区切りといたしたく存じております。
ので、もしご興味を持ってくださる方がいらっしゃいましたら、「まとめレジュメ」の方、もうしばらくお待ちいただけますと幸いです。
で、この「精読→レジュメ化→公開」学習法の方、
『手抜きが出来ないので、すごく成果があがるように思う』
と、私 今非常に強く感じております。
ので、早速にでも次なる一冊にとりかかりたいのですが、
1:どの本でやりたいか、複数候補間で悩んでいる
2:っていうか、“演出スクリプトの調子”を
一刻も早くつかみなおすことに全力を注ぎたい
――とう二つの理由により、
「すぐには取りかからない」ことと、させていただきたく存じます。
ので、次の学習を始めるためにも!
まずは
『Aヒロインルートの演出満了!』
を目指し、ひたすらに頑張りたいと存じます!!
ということで、本日のご報告は以上とさせていただきます!