2009年12月14日

Log-in Rin-sideバナーの変化で見る、「デザイン」の効能

 おはようございます!


 本日は、まず嬉しいお知らせを御報告させていただきます!

 錬電術師の音楽を一手にご担当くださっている方が

“桜崎みなも”さん でらっしゃることは、

この日誌をチェック下さっている方には すでにご存知いただけておりますことかと承知いたしておりますが。

 その、桜崎さんがリリースされてらっしゃいます、

“鏡音リンonly ミニアルバム” であるところの、



『Log in-Rin side』
(バナークリックで、クロスフェード・デモページに飛べます)



を、コミックマーケット77 12/30 Y-06b 『不機嫌亭ゲーム班』ブースにて、
委託頒布
させていただけることとなりましたのです!

 錬電関係の曲も

 『closed rain』
 『infinite_routine』
 『Twinkle☆Miracle』

と三曲! フルコーラスで収録されておりますアルバムでらっしゃいますので!!

 もし、

「オレは錬電のOP曲が好きだが、そのアルバムは買い逃していたぜ!」

という方がいらっしゃいましたら、是非のチェック! 私、強くオススメ申し上げますのです!!

 ちなみに、“『Log-in Rin-Side』のみのお買い上げ”をいただけましても、もちろん「かやぺったん」の方は喜んで押させていただきますので!
 その場合にも、どうぞお気軽に かやぺったんカードの方、ご提示いただけますととても嬉しく存じます!!



 で。
 そのことを告知させていただきますに伴い、
 私は、以前に作成させていただきました、

『同アルバムが、ボーカロイドマスター7でリリースされることを告知したバナー』

bn_log_rin_olde.png

をリデザインして、上記バナーを作成させていただきましたのですが――


 その過程で、

「これは、なんというか、『デザインの効能』をご説明する良いサンプルなのではなかろうか」

という風に思いつきました。


 そこで、以下

「デザインって何?」ということに関する 2009/12/14時点での私の考えを、
新旧2バナーの比較により、まとめてみたく存じます。



 まずは、あらためまして、新旧両バナーを並べてみます。

 


(新)

bn_log_rin_olde.png
(旧)



――と、これは一目瞭然で、


『新の方が、目を引くし、要素が見やすい』


ことが、おわかりいただけるのではないか、と私としては想像いたします。


 では、何故 「新」の方が見やすいのでしょうか?

 私が考える 「その理由」を列記すると、以下のようなものとなります。


1:(新)では、リンちゃんのイラストが、バナー中心にあるので、
   まず、それが目を引くようになっている。

  (旧)は、ロゴを主役にしようとしてセンター付近においているが、
  一番強い要素であるリンちゃんのイラストもその傍らにおいてあるので、  
  「どちらを先にみていいか、一瞬眼が迷ってしまう」ように思える。


2:日本人は大抵、横書きの文字を 「左から右」に読むにもかかわらず、
  (旧)では、「ロゴより説明書きの方が左に来ている。
  ので、「何のバナーか」を把握するために説明を読まねばならないような感じで、
  多分、説明を読んでもらえる可能性が低くなる。

3:(新)では、要素の背景を必要に応じ暗くし、視認性を高くしている。
  (旧)ではそれが為されていないので、特にメインロゴとか細い字とかの可読性が低い。


4:(旧)では、絶対必要情報である (リリース元サークル名) work_noteが抜けている。
   また「Produced by みなも 協力:不機嫌亭ゲーム班」の2情報は
  『クリックしてもらって、リンクした先で読んでもらえばいいこと』なのに、
  バナーにわざわざ記載して、要素を詰め込み過ぎ、可読性を下げている。

  要するに、(旧)は、「バナーの役割を理解していない」


5:(新)に補助線をつける

bn_setumei2.png




   「リンちゃんの顔の中心(眼と眼の中間点)を、センターに」
   「“Rin-side” の下のラインと、“work_note”の下のラインとを整列」
   「“鏡音リンonly” と “ミニアルバム” とを、等幅に」

   ・・・等、<要素と他の要素とを関連付け、あるいはグループ化した配置>が為されている。

  (旧)には、その配慮が無く
  「出来るだけ字や要素を大きくしようとし、要素がぶつかりあってしまっている」
  事態を引き起こし、可読性を下げている。



・・・といった感じです。


 ここで 「バナーというものの役割」を改めて考えてみると、
 上記した 『(新)が見やすく (旧)があまり見やすく無い理由』が、
いっそう明確になるのではないか、と思われます。

 つまり、
 
 バナーは
「興味を持っていただき、クリックしていただくことが仕事」
ですので――

 「興味を持っていただくために必要と思われる情報」 
 「看板情報」 (サークルロゴや作品ロゴ) 以外は、

 『記載するべきではなく、クリックしていただいたあとにご説明するべき』
 

――なのです(多分)。



 で、(バナーに限らず)デザインとは、

『その役割を考え、その役割に必要な素材が何かを厳選し』
『厳正した素材達が、その役割を一番良く果せるように配置してあげる』   

という行為を言うのではないか、と、今の私は考えております。


 それをきちんと行えば(新)のように、
“その役割をきちんと果せる可能性が高い”(と思われる)ものを作ることが出来、
また、そのものを構成する各要素の魅力をも正しくお伝えすることができる。

・・・それがつまりは 【デザインの効能】というものではないかなぁ、と、そこから考えます次第です。


 
 このような気付きを得ることが出来ましたのは、


不機嫌亭デザインズ


での活動を通じ、

『自分の好き勝手にデザインをするのではなく、ご要望とご意見をいただきたながらデザインさせていただく』


という経験が、物凄く大きく寄与していることは間違いないかとも存じます。


 ので、改めまして、デザインをさせてくださいました、全てのご発注主様に改めまして、心よりの御礼を申し述べますとともに、
いただきました御恩と学びとをわずかなりと還元させていただきたく、

上記、「どなたかのお役に立てば!」と、記述させていただきました次第です。


 
  で。

  先日は私、かなりお出かけが重なりまして&上記バナーと[work_note]ロゴを作成いたしておりましたこともございまして&
あれこれとお打ち合わせなどもございましたので、

『錬電術師 全章体験版 〜long and NOT winding road〜』の製作進捗につきましては

「非常に乏しかった」ものとなりますこと、御報告申し上げます。



 が、

 「錬電方面で、面白い花が咲きそうな企画に咬ませていただいている」
 「マスターアップまでのスケジュールは、ばっちり守れている」

ことも確かでございますので!

 
 今日は一日しっかりと製作を進め、より良い 『錬電術師』を作っていけますよう、改めまして、頑張ります!
posted by 進行豹 at 08:25| Comment(0) | TrackBack(0) | 製作日誌