2010年03月10日

シド・フィールドの「シナリオ入門」の私的レジュメ 【3:映像ドラマの基本構造】

 おはようございます!

 昨日今日と、私ちょっとバタついておりますのですが、
今日を丁寧にすごせば、そのバタつきにもひと段落つけられるのではないか――と考えておりますので、
そのように、かつ迅速に行動していきたく存じます!


 で、先日の錬電術師最終章の製作は――

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【シナリオ】

 新規シナリオ部分を、結構書き進む。 
 が、リライト、スクリプトには着手できず。


【製作進行】

 しかるべきご連絡を。


【その他】

 取材準備を少しづつ。


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――というようなものとなりましたこと、ご報告申し上げます!
 

 
 出来れば本日、
 悪くとも明日からは、リライト&基礎スクリプトにも復帰して、
現行ルートの骨組みを、どんどんと固め進めていきたく望んでおります!!



 で。


「“シド・フィールドのシナリオ入門”の私的レジュメ作成」

の方、本日は第三稿「映像ドラマの基本構造」です。


 今回は

「実際の映画作品の構成を分解して説明することにより、
 物語の基本構造(三幕構成)を説明する」

という講義内容でしたが、

“実際の映画作品の構造分解”については、綺麗さっぱりレジュメ化をあきらめております。

 ので、「これじゃ説明不足だ!」とお感じになられる方は、

『別冊宝島144 シナリオ入門』(宝島社)



『ハリウッド・リライティング・バイブル』 (愛育社)

や、その他たくさんあるであろう

「三幕構成についての解説書」

をお読みいただけますと幸いです。


 ということで、以下、本日の学習内容です!

(.pdfが読めない方は、

http://www.adobe.com/jp/products/reader/

から最新のアドビリーダー(無償)をご導入ください )


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【3:映像ドラマの基本構造】


+ パラダイムとは、モデル(模範例、典型例)のことである。


+ シナリオのパラダイムを図式化すると、以下のようになる。


http://hexaquarker.com/scenario_paradigm.pdf



+ 物語は、ACT1=発端、舞台設定、 ACT2=展開、葛藤 ACT3=結末 の、三幕から構成される。

+ 120分映画における平均的な尺は、ACT1=30分、 ACT2=60分 ACT3=30分。

+ ACT1では、物語の前提条件を全て提示する。
  すなわち 「場面・時間」「登場人物」「主人公の目的」

+ ACT2では、物語を展開させ、葛藤させる。
  葛藤させるための典型手段は「障害」 (敵対者、物理的、心理的障害などなど)
  主人公が、この障害をいかに克服するか、は大変に大きなドラマ要素となる。

+ ACT3において、障害は解決されるにせよ回避されるにせよ、解消され、主人公の物語は終わる。


+ ターニングポイント(プロットポイント)とは
 「主人公の行動を変化させる、大きなきっかけ」のこと。


+ ACT1からACT2へ物語を転換させるのが、「第一ターニングポイント」
 ACT2からACT3へ物語を転換させるのが、「第二ターニングポイント」 


+ 各ACT内に細かなターニングポイントを設ければ、物語はいくらでも複雑化できる。
  が、「三幕構成」「各幕間にターニングポイント」の基本構成でも、面白い物語は作れるし、
 まずはその「基本構成」を身につけることが大事。


+ 物語を作り始める最初に、だから――

  「あなたの主人公は誰で、どこにいついるのか。彼の目的は何であるか。彼の行動はどう開始されるか」

  「その行動を妨げるものは何か。主人公はそれを解決できるのか」

  「主人公にとっての結末は何か。ハッピーエンドか、バッドエンドか、デッドエンドか」

――あたりのことは、最低限でも決めていなければならない。

  この辺が決まっていないと、まず作劇は迷走する。

  上記を書き出し、その中での任意のイベントをターニングポイントに据えれば良い。




【演習問題 -次のストーリーを構成し、パラダイムに書きこみなさい-】

ストーリー:
 高名な植物学者が、2人の助手と共に、グランド・キャニオンを流れる
コロラド川流域のある地域の植物を調査・分類することを計画する。
 しかし、彼らの筏は急流に流され転覆してしまう。
 植物学者は重傷を負う。
 助手の一人が助けを求めに出かけ、無事に戻って来る。



(進行豹が作成した解答は
 http://hexaquarker.com/scenario_paradigm_renshuu3shou.pdf





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学習して思ったことは――


+ 三幕構成は、やはり基本にして究極。


+ 導入も結末も大事だが、
  私が磨くべきは 「第二幕」であることがハッキリした。
 “葛藤”を以下に魅力的にできるかが、
  物語の面白さの大部分を占めるのではないか、と。
 

+ この図は便利くさい。
  実戦でも早速使ってみたい。


――というあたりのことでした。


 今回の勉強は、非常に“ためになった!”のではないかと、私としては感じております。


 で、多分明日も問題無く、
「4:4ページのあらすじをつくる」
を学習できるかとおもっておりますので――

実際にそう出来ますよう、
そして学びを、より魅力ある

『錬電術師という物語』

の作成へと結実させていけますよう!


慌てず急いで丁寧に、手と心と頭とを動かし続けていきたく存じます!


今日も一日、頑張ります!
 







posted by 進行豹 at 08:09| Comment(0) | TrackBack(0) | 製作日誌