2010年04月02日

魔術講座を更新しました! & シド・フィールドの「シナリオ入門」の私的レジュメ 【9:最初の10ページで全てが決まる -誰が主人公で、何の話なのか-】←役に立ちます!

 おはようございます!

 というわけで、まずは昨日の囲炉裏処開店 (たくさんの方にお立ち寄りいただけましたこと、本当に嬉しく思っております、ありがとうございます!)のあおりで遅らせてしまいました、

『魔術講座』の更新として、

<式術>についての講義を追加いたしましたこと、ご報告申し上げます。


 ご興味あってお時間ある方がいらっしゃいましたら、是非のご一読たまわれますと、非常に嬉しく存じます!



 で。

 狩野さん から先日、

「エイプリールフールページはかなり良い。
 ボタンが大きくて押しやすいし、何がどこにあるかすぐわかる」

という思いもかけぬお褒めの言葉を頂戴できましたことと、

今日自分で、

「ああ、魔術講座のページには行きづらいなぁ」


と思いましたこととをあわせ考えまして。


『最終章リリース前か、最終章リリース直後か、いずれかの時点で、
http://hexaquarker.com/
を作り直した方が良いかもしれない』

と、私 考えるようになりました。

 今は、自分でもよくわかってないJAVAとかをソフトの機能を使って、実装しておりますなのですが。


「もっと単純なhtmlで」

「とりあえず『どこを押したら何が見えるか』を一目瞭然に」

「階層が深くなっても、解りやすく、戻り易く、飛びやすい構成で」 

―― というような方向性の方が、私としても趣味にあい、またプレイヤーさんの利便性をも高めることとなるのではないか・・・

と、思い始めておりますのです。



 ただ、そのようなサイトを作成するとなると

『設計段階で、構造をしっかり考える』

『拡張できるよう最初から計画しておく』

などなどのことが必要となり、

これは、しっかり準備しなくては――ということも明白ですので。


「長期的な(半年単位の)目標として」


『より解り易く、簡単で、整備性にすぐれ、(私基準で)格好いい』

サイトとして、

http://hexaquarker.com/

を再構築すること、計画・着手していきたく存じます!


 で、そのようなことをぼんやり思いつつの先日の製作進捗は――


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【シナリオ】

 新規執筆部分を執筆。
 「ひさしぶりにしっかり書いた!」というような感触。

 引き続き、調子をあげていきたく。


【製作進行】

 嬉しい/安心できるご連絡を頂戴し、また即時にご返信できる部分については即時にご返信を。

 ご返信お待ちいただいておりますメールについても、本日中にご返信申し上げたく存じております。


【その他】

 喉の調子が全快し、声は完全にふつうにでるようになりました。
 が、まだちょっと「横になると咳がでる」ような軽度の風邪症状を残してしまっておりますので、そちらの方からも、24時間内に回復いたしたく思っております。



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 というような感じです!

 年度も変りましたことですし、また直近のもろもろにも一区切り付いた感じでございますので!

本日よりはあらためましての本腰入れまして!

まずは“執筆!”加速させていくべく、頑張りたいと思っております!!


 で、その<執筆>に直接関連するアレコレに突入してまいりました、




「“シド・フィールドのシナリオ入門”の私的レジュメ作成」。
本日の講義内容、

【9:最初の10ページで全てが決まる -誰が主人公で、何の話なのか- 】

は、私

「うわ! 物凄い役に立つ!!」

と声に出して驚かんばかりに――
私的レジュメ作成しながら、心揺り動かされてしまいました。


 ので、ともかくそちら、以下にご紹介いたしたく存じます!


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【9:最初の10ページで全てが決まる -誰が主人公で、何の話なのか- 】



+ 『最初の10ページで、そこから先を読んでもらえるか否かが決まる』
  →故に、最初の10ページで 以下の三要素全てを提示しなければならない

   ■ 誰が主人公で   (ストーリーを進展させるのは誰か)
   ■ 前提は何で    (何について物語られるストーリーなのか)
   ■ 状況はどうなのか (いつの時代の、どんな背景世界において、そのストーリーが展開させるのか)

 
+ 読み手が最初に注目するのは 「執筆のスタイル」(≒文体) であるが、
  それは“読み手の好みに合わせることが非常に困難”な部分でもある。
  しかし、上記3要素が全てきちんと提示されているシナリオであるのならば、
 文体の合う/合わないを超えても、その先を読み進んでもらえる可能性は高くなる。


+ 故に、「書き方」よりも「書かれる内容」の方がはるかに重要。
 「書き方」に捉われ時間を費やす暇があるのなら、『書く内容』をとにかく書いてしまい、推敲すべき。
 (「書き方」面は、リライト時にいくらでも整形しなおせる)」


+ 『批判は、シナリオの一部である』。
  だからこそ、『批判に、執筆を邪魔させてはいけない』
 
  →シナリオに限らず、創作活動の全ては“批判”を、内在させている。
   (作り手自身が、自らの作品を批判せずにはいられない)
   
   しかし、“批判”が真に有意なものとなるためには、
   “作品が、或る程度にでも(例えば、10ページ分なり)まとまっている”ことが必要となってくる。
 
   (作りかけ品は、作りかけ品に過ぎず、あらゆる評価の対象にそもそも成りえない)

   よって、『批判に耳を傾けるのは、すくなくとも安定したひと固まりを形作って以降にする』ことと割り切り、
   “作りかけ段階での批判には、耳を貸さない”よう心がけることが重要である。

   特に初心者は、それが出来ないと最初の一歩を永遠に踏み出せなくなる。

   『初稿は、不細工で当然』。

   『出来た初稿が、リライトする価値も無いものならば捨てれば良い。
    リライトに耐えるのであれば、リライトして出来を良くしていけば良い』
   
 
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【演習問題】

 『主人公』『前提』『状況』に絞って、シナリオの最初の10ページを書きなさい。
  ただ座って、書きなさい。
  結果がいいか悪いかは問題では無い。
  
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・・・いかがでございましょうか?

 私は、再読してなお 「すごく役に立つ!」と、ひしひしと思っております。


■ 誰が主人公で

■ 何についての話で

■ どういう状況なのか


を、「最初の10ページで伝える」という教え。


これは「作品紹介」的なコンテンツ内にある、

『ゲーム内容の説明文』などについても、完全に適用できる教えであるとも思っております。


 例えば、うちの

『錬電術師第一章』 の場合は

・・・見直してみましたら、


「何の話か」の要素を欠く 『説明文』となっておりましたので、
速攻修正をいたしました!


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<修正前>

イングランドにはサウスゲート
新大陸にはデーモン
そして、極東には紺来


【錠系】と呼ばれる強力な魔術師の家系の一員でありながら
しかしその体内に魔力を導き出す通路、
 “門” を持たずに生まれてきてしまった少年 紺来貴一


魔術師になりたくてなりたくて、あがきつづけて来た日々に疲れ……
いつしか魔術師への道を諦めてしまった少年の前に、
突如 静かに ―― 一本の手が差し伸べられる


その手の主は、 “始めの魔女” アラディア

アラディアは少年に問う

ひとつだけの問い
一度きりの問い
少年のさだめを動かす、短い言葉を――


錬電術師に ―― 君は、なりたい?


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<修正後>

イングランドにはサウスゲート
新大陸にはデーモン
そして、極東には紺来


【錠系】と呼ばれる強力な魔術師の家系の一員でありながら
しかしその体内に魔力を導き出す通路、
 “門” を持たずに生まれてきてしまった少年――

魔術師になりたくて ただなりたくて、
望み、憧れ、あがきつづけることに
いつしか魔術師への道を諦めてしまった少年――

――紺来貴一。


平凡だったが平穏な 彼の日常に、
妹、まな への 『死の予見』 が降りかかる。

予見回避の道を求める貴一の前に、
差し伸べられるのは褐色の腕。

その手の主、“始めの魔女” アラディアは、少年 紺来貴一に問う。

ひとつだけの問い
一度きりの問い
少年のさだめを動かす、短い言葉を――



錬電術師に ―― 君は、なりたい?

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・・・
「主人公=紺来貴一が」

「魔術が実在する世界観=状況の中で」

という要素は、修正前版でも説明されておりました。


 のですが、

「何をする話しか」が、説明されておりませんでしたので、

修正後版には


>平凡だったが平穏な 彼の日常に、
>妹、まな への 『死の予見』 が降りかかる。

>予見回避の道を求める貴一の前に、 


・・・という

「何をする = 貴一が、『まなの死の予見』の回避手段を求める」

最初の10ページでなんとしても説明すべき要素の一つ、

を、書き加えました感じです。



 私としては

「錬電術師第一章が、どんなメインストーリーを追うゲームであるのか」

が、同修正により、グっとわかりやすくなったかと存じます。


 もう、すでに書き、リリースしてしまってありますものの内容は、変更のしようも無いのですけれど。


 これから書く全ての物語と、その「内容説明」において、私は、

■ 主人公が誰で
■ 何についてのお話で
■ どういう状況なのか


の三点につき、出来るだけ速やかにスムーズに書きしるすこと!
厳守・徹底! していきたく!! 心の底から思っております次第です!


 で、本日の分の「課題」については、明日かあさってにガっと書いちゃおうと思いますので、そのようによろしくお取り扱いいただけましたら幸いです。



 と、本日の日誌は以上までとなります。


 「最初の10ページで書くこと」以外の、

 “ある程度まとまるまでは(自分の内側のものであっても)
 「批判に執筆の邪魔をさせてはいけない」”

という教えについても、私には非常に有用なものであるかと存じますので!

 本日はその教えに忠実に、

『ひとまずはリライトせずに、今手がけているエピソードを区切りまで一気に』

書いてしまうこと、目標といたしたく存じます!!


 

 
posted by 進行豹 at 08:42| Comment(0) | TrackBack(0) | 製作日誌