2010年04月15日

「短いお話」を具体的に書き始めました &シド・フィールドの「シナリオ入門」の私的レジュメ 【13:Act2を前半と後半に分けよう -“ピンチ”という概念- 】

 おはようございます!

 今朝は寝坊しなかったのですが、「レジュメをまとめるのに予想外に時間がかかった」ので、テキパキと参りたく存じます!

 まずは、先日の『錬電術師・最終章』の製作進捗のご報告からです!


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【シナリオ】

 新規部分を書き進んでおります。
 もう・・・或る程度書きすすめますと、
 書くのに大変に時間がかかりそうな

 「静的な戦闘シーン」

に突入いたしますので、ともかくも出来るだけ早期に、
そちらに至りたく存じております。



【製作進行】

 特に何事もございませんでした。


【その他】

 個人的に、嬉しいことがあったのでモチベーションは上がっております。

 また、数日前の日誌でちょろっとだけご報告いたしました

「短いお話」につき、具体的に書き始めました。


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 で、「短いお話」の方。

 遅くとも、22日までには初稿書きあげ、
発表の形態、ないしはお蔵するか否かにつき、
各方面にご評価たまわりたく存じております。

 プレイヤーの皆さまにお披露目できる形までもっていくことが出来ました暁には
(そうできますよう、無論ベストを尽くします)
その旨、追ってご報告させていただきたく存じておりますので――
もしご興味を持ってくださる方がいらっしゃいましたら、
心の隅にて、どうぞ楽しみにしていただけますと幸いです。
 
 
 
 また、もちろん、『錬電術師・最終章』のシナリオの方も、「短いお話」と並行し
(というか、私内部で相互に刺激しあわせて!)

今まで以上に良い質と、出来る限りの速度にて、書き進んでいきたく存じております!



 で。

 本日の日誌執筆着手を遅らせてしまいました(すみません)原因である、

シド・フィールド「シナリオ入門」の私的レジュメ作成。

本日は

【13:Act2を前半と後半に分けよう -“ピンチ”という概念- 】

の方、いつもどおりに、私なりの解釈のもと、まとめさせていただきましたので、以下に貼り付けます。



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【13:Act2を前半と後半に分けよう -“ピンチ”という概念- 】



+  ドラマチック・コンテクスト (劇的状況を成立させるための背景)について。

   例えば 第二ターニングポイントでの出来事が

   「マッチャマカラン将軍は、首都の放棄とゲリラ戦にての徹底交戦を決意する」

   であった場合、

   『どんな“背景”
    (それは敵軍の攻勢かもしれないし、味方の裏切りかもしれないし、
     政府と軍の対立かもしれないし、個人的・心理的なナニゴトかかもしれない)
    によって、その劇的(決定的)な出来事へと至ったのか』

   について、当然に物語は説明・描写をしなければならない。

   この(説明・描写されるべき) 『劇的状況に至るまでの背景(文脈・流れ)』のことを、
 
  <ドラマチック・コンテクスト>と呼ぶ。



+  ドラマチック・コンテクストを正しく定める(シナリオ中で機能させる)ことが出来れば、
  第一ターニングポイント、ミッドポイント、第二ターニングポイントは正しく(劇的に)機能し、
  物語はしかるべきエピローグを迎えることが出来る。

   物語の『構成』が骨であるのなら、その骨と骨との間を繋ぎ、
  “動き出す”ことを可能にする肉であり血であるものが、ドラマチック・コンテクストであるといえる。



+  ドラマチック・コンテクストを正しく肉付けていくために注意すべき最初の要素は
  「時間枠を、正確に設定する」ということである。

   第一ターニングポイントから、第二ターニングポイントに至るまでの時間が
   一日なのか、一月なのか、一年なのか、十年なのかを、書き手は正確に把握しなければならない。


+  次に、ミッド・ポイントでAct2の時間枠を「前半」と「後半」とに分割する。
  (“等分”ではなく、“分割”。Act2全体が二週間の話なら、
   <「三日」-ミッドポイント-「四日」>  でもいいし、 <「6日と23時間」-ミッドポイント-「1時間」>でもいい)


+  この分割により 
   “「ACT1 & ACt2前半で物語が構築され」 ミッドポイントを経て 「Act2後半&Act3で物語が解決される」”
   という <物語全体の流れ>は、より明確に整頓される。


+  分割が済んだら 『Act2前半』 『Act2後半』それぞれに (物語の血となり、肉となるべき)
  素材(エピソードやアイディア)を取捨選択し組みこんで並べていく。
   その際に"ピンチ(=克服すべき障害・葛藤)"を、Act2前半、Act2後半に盛り込むと、Act2はより劇的なものになる。
   ピンチの存在によって、ストーリーはより密接に結びつけられ、また 本筋からの脱線が防止される。


+  「スターウォーズ・ジェダイの復習」 のAct2の構成は (主人公、ルークによる)


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 <第一TP> ハン・ソロの救出


 <ミッドポイント> “新たな”デス・スターを破壊する任務に就く


 <第二TP> ダースヴェーダーとの対決

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という三点を骨としている。


  この中に盛り込まれるさまざまなエピソード群を、本筋から乖離させない(骨と肉とをしっかり結びつける)ために、
“ピンチ”として


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 <第一TP> ハン・ソロの救出

  [ピンチ1:ジェダイの長老 ヨーダの死]


 <ミッドポイント> “新たな”デス・スターを破壊する任務に就く

  [ピンチ2:ルークが武器を捨てる]

 <第二TP> ダースヴェーダーとの対決

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という出来事が、それぞれ、「ACT2前半」「ACT2後半」に盛り込まれている。



+ Act2のまとめ方

  1:ミッド・ポイントを設定する
  
  2:時間枠によりAct2を前半と後半とに分割し、ドラマチック・コンテクストを定める

  3:ピンチ1、ピンチ2を明確化するか、挿入するかする。

 
 ――以上をきちんと行えば、Act2、ひいては物語の全体像がはっきりと見えてくる。
   

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■ 演習問題


(問題時点で、パラダイム図の作図が必要なので、明日やります)


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という感じです。


 Act2は、どのような物語においても
『一番長い』(= 迷走しやすく、ダレやすい)一幕となるかと存じますので、

 「ミッドポイントと時間軸とによって、ACt2を分割」
 「ドラマチック・コンテクストをあてはめていく」
 「ピンチを、ACt2前半・後半それぞれに設定する」

という大変に明確な指針、方法は、

“相当に役に立ちそう!”と、今の私感じております。

 今掛かっておるいますルートは、このメソッドで見直しますと、
もはや、

『Act2後半のピンチ直前』というところに到達しておりますので、

同メソッド、すぐに現行ルートにての適用・試験はできないかと存じますのですが。


 せっかくなので 「短いお話」にて、そちら、試験的に意識して、肉付けの方行ってみたくも存じております!



 と、本日の日誌は以上までとなります。


 書きたいものがたくさんで、やりたいこともたくさんですので、
時間をうまく扱えますよう、焦らず急いで丁寧に!
本日も、手と心と頭とを、精一杯に動かしていきたく存じます。


 今日も一日、頑張ります!!
 
posted by 進行豹 at 08:36| Comment(0) | TrackBack(0) | 製作日誌