おはようございます!
とら祭り2010合わせの新刊同人誌、
『Why did we DeathMarch on 同人ノベルゲーム 〜錬電術師で死にかけるまで〜』

(↑クリックで、ブログ上の暫定内容紹介に飛びます。
正規の内容紹介ページは、後日作成・公開いたしますので もうしばらくお待ちください)
の執筆を、先日より開始いたしましたのですが――
そうするために、
『本日誌の過去ログを読み直す』
ということを、私 行わせていただきました。
で、そうすると――
【その時、物凄く感銘を受けた筈なのに、
今日の私が綺麗サッパリ忘れてしまっておりますこと】
――が沢山ある! ということを認識させられました。
特に、私が 「ああ!」と感じましたのは、
ドイツの元参謀総長さんの言葉の改変である――
スケジュールは変われども作品は残る。
同人ゲーム開発における
無私にして黙々たる 制作完遂の真髄、これなり。
制作進行は無名なり。――という言葉で。
この 『無私にして黙々』という精神。
シナリオ執筆にかまけすぎ、私 「完全に見失っていた」のではないかと感じました。
製作進行の真髄は、本当に、
『製作完遂のため、無私に黙々と役割を果たす』
ことに尽きるかと存じますので――
この言葉に触れ直したことをきっかけに!
執筆面だけではなく、
制作進行としての自分の務めも改めて意識しなおし。
“私の都合”ではなく、“作品完成のために最善”の、
各種お伺い、お願い、スケジュール調整などにつくしていきたく、
改めて強く思っております!
と、本日誌を読み返し、他におお! っと思いましたのが、
「過去に取らせていただいたアンケート群へ、いつの間にかたくさんのご解答をたまわっていた」
ことでございます(ありがとうございます!)
特に――
【イベントで、「頒布物を手にして→戻す」 その理由は? 】
【興味を持ったゲーム。最も重点を置く「前情報」は? 】
【始めて見るゲーム。最初に注目するのは? 】
――あたりのアンケート、「制作者さんには有用な情報なのでは!?」と存じますので、
もし、ご興味がおありの方がいらっしゃいましたら、ご参照いただけますと、
とても幸いに存じます!!
(ご解答の方も、引き続きまして大歓迎でございますので!
もし 「このアンケートは初めて見るぜ!」という方がいらっしゃいまして、
そしてもしお気が向かれましたら、ご解答たまわれますと幸いです!!)
で。
そんなこんなを行いつつの先日の、『錬電術師最終章』関連の製作進捗は、
以下のものとなりましたこと、謹んでご報告申し上げます。
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【シナリオ】 新規部分を、着々と執筆。
昨日までに書いた部分の基礎スクリプトも、ぼちぼちと。
【製作進行】 とくに大きな何事かはございませんでした。
【その他】「死にかけ」の、本文レイアウトを決定し、
最初の見開きのテスト稿を作成する。
狩野さんが お手すきのときにチェックいただいて、
修正、もしくは採用を決定する予定。
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というような感じです。
焦っても良い結果は決して出ないので、
“目の前にある一つ一つを、その時点でのベストを尽くし丁寧に”
製作重ねておりますつもりですので、
とにもかくにもその方向で、1日1日を積み重ねていきたく存じております!
と。
先日中断してしまいました、
「シド・フィールドのシナリオ入門」の私的レジュメ化の方は、
本日より、『リライトについて』のレジュメ化、実習のへと突入してまいります!
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【16:書くこととは推敲すること! -リライトで何を整理・修正するのか- 】
+ リライトとは 『初稿を書いている内に(物語の“本筋”に対し)歪んでしまった部分を叩き直す』作業。
+ そうするために、文章・台詞を変更し、あるいはシーンをより適切なものに変更するのは良い。
それが機能していないとハッキリすれば、イベントをまるまる削除し、あるいは変更をしても良い。
が。
万が一にも“本筋を変更しようと”してしまうのなら、その物語はその時点で破壊される可能性が高い。
+ リライトは、二段階に分けると良い。
一次リライト = 初稿の、本筋に対する歪み部分を直していくためのリライト。
二次リライト = 一時リライト済稿の、細かな部分をブラッシュアップしていくためのリライト。
+ 一次リライトはこのように行う
1: 初稿を、最初から最後まで一気に読みとおす。 (メモをとったり、読みながらリライトしてはいけない)
2:「なんて酷いものを書いたんだ」と、布団に潜って自己嫌悪して、立ち直る (省略しても良い)
3: 落ち着いたら、全体を、今度は幕と要点ごと
(act1、第一ターニングポイント、act2前半、ミッドポイント、act2後半、第二ターニングポイント、act3)
に分割し、ひとつづつにリライトを かけていく。
4:具体的な “修正のためのヒント”は以下
4a「会話に頼り過ぎていないか? その“説明くさい会話”は描写(映像での表現)に変更できないか」
4b「第一TP、ピンチ1、ミッドポイント、ピンチ2、第二TPはきちんと機能しているか? 本筋からういていないか」
5:実際の修正のための手順は以下
5a「その一幕を読み直し、今度はメモを取り、“どう直したいか”をハッキリさせる」
5b「“どう直したいか”がハッキリしたら、本筋と修正方針とを元に、カード(=イベント内容)を見直す。
必要に応じ、カードを変更し、あるいは再度並びかえる」
5c「変更したカードに従い、初稿を修正する」
6:全幕について、同じことを行う
+ 1次リライトを終えたら、2〜3日休んでから二次リライト
二次リライトで やるべきこは 「シナリオを、より読みやすい形に整え直す」こと。
ここで必要なのは作文技術。物語を“作る”ことはもう完了しているので、“執筆する”ことのみを意識する。
<レジュメ者注:『日本語の作文技術 (本多勝一/朝日新聞社出版局)』が、その辺の勉強にはとても役立ちます>
+ 「残すか、削るか迷った要素は、削るべき」(必要要素なら、そもそも迷わない)
削って、不足を感じたら、寄り無駄の無い、必要な文言を新たに書き足せば良い。
+ 文章的なブラッシュアップは、終わりどころが難しい。
ので、『自分の中での完了のルール』を定めておくと吉。
例えば <読点を取ったり付けかえたりを繰り返し始めてるのに気付いたら、終了> とか。
+ 完璧な文章も、完璧なシナリオも、残念ながら現実の世界には存在しない。
不満なところがあっても、現時点の自分での対処が困難ならば、それは次の課題として、
“現時点でのベスト”を提出すれば良い。
というか、そうしなければ「シナリオは永遠に完成しない」。
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【演習問題】
リライトをしなさい
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個人的には、
「リライトの止めどきの“自分ルール”を明確化しておく」
というのは、非常に役立つアドバイスであると感じましたので、
本日以降は、そちら早速採用していきたく存じております!
で、明日以降は、練習で書いたシナリオの方、
上記手順に従いましてリライトかけていきたく存じております!
――と、本日のご報告は以上となります。
今日は子供の日! でございますので、
子供を見習い元気よく!!
各種執筆・製作を、けれど焦らず丁寧に、重ねていきたく存じます。
今日も1日、頑張ります!!