と、いうわけでまずは先日予告させていただいた、
『君にも作れる錬電手帳! 見栄えの面でワンランク上の コピー本制作法大公開!』
の方、以下に記述させていただきたいと存じます!
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【本文書の趣旨と注記】
+ 中綴じ/くるみ製本のコピー誌の作り方を公開
(比較的簡単に、見た目がきれいなコピー誌を作成できる)
+ <>内で表記するものは、 『錬電手帳2011』でどうしたか、ということです。
(使った紙の実例など)
【準備編 ―― 紙の購入】
+ 必要となるもの
・ 表紙用紙 <エンボス皮しぼ175k>
(*今回の作例写真では、本番使用した表紙用紙使い切ってますので、別の紙を使ってます)
・ 見返し用紙 <OA和紙・墨香>
・ 本文用紙 <書籍用紙(共用紙)90k>
・ ホチキス <MAX HD-3LDV>
・ ヤスリ <安物の板ヤスリ>
・ ボンド <コニシ 手芸用60g>
・ 透明ブックカバー <メーカー不明、ヤフオクで購入>
なお、中綴じ本は端っこを裁断しないと「端が不揃いになってしまう」
という弱点を持つため、 『錬電手帳2011』では、
「表紙表紙は A5(148mm×210mm)」
「見返し、本文は 変A5 (148mm×200mm)」
に、それぞれ裁断してもらいました。
(紙を買う時、裁断を一緒に頼みます)
【本文原稿の用意】
+ 同人誌にしたい本文を用意します。
ページ数は 「4の倍数」にします。
左とじ・右開き (横書きの本推奨。錬電手帳はこれ)
右とじ・左開き (縦書きの本推奨。普通のマンガコミックスはこれ)
にするかをきちんとあらかじめ決め、それにそった原稿を作りましょう。
特に、「マンガと小説が混じる」ような本で、
うっかりマンガのセリフを縦書き、本文が横書きとかで原稿制作を
してしまうと、あとで面倒なことになります。
+ 本文原稿を面付けします。
面付けとは、たとえば44P本文の 『錬電手帳2011』の場合は
44P-1P / 2P-43P


という感じに
「最終頁と最初頁」
「2頁と最終マイナス1頁」
――の4頁1セットを作っていくことです。
(これは、中綴じ、右開き本の場合の面付け方法です。
左開きだと 1-44 面付けになるのでご注意ください)
この、面付けした1セットを 一枚の紙の表裏に両面コピーすると、
「44Pの裏に43P、1Pの裏に2P」という、理にかなった状態が誕生します。
ですので、44頁の本なら、1冊に必要な本文用紙は「11枚」となります。
+ 同じように、表紙用紙にも面付け済みの表紙原稿をコピーしておきましょう。
右、左を間違えずに!
(右開きなら、「裏表紙 - 表紙」のならびになります)
【中綴じする】
+ 面付け→両面コピーが終わった全本文用紙を1組ずつまとめて重ねていきます。
1Pのある用紙の下に、3Pのある用紙、その次5Pのある用紙――
と、ページ数の半分のとこまで順に重ねればよいだけです。
全枚数を重ね終わったとき、ページ順に狂いがないかしっかり確認してください。
(二つ折りにしたとき、ページ順になって間違いなく読んでいける状態が正です。
それがくるっているようなら、面付けか重ね順かが間違っています)
+ 間違いなく重ね終わったら、見返し用紙1枚を一番上にのせ、
見返し用紙ごと中綴じ (センターをホチキスで止める) します。

楽に中綴じしたいなら、中綴じ用ホチキスを使うと吉ですが、
ガイド (定規等に目印をつけ、「ここで中綴じする」という場所を簡単に決められるもの)
を作成して、普通のホチキスを開いて――でも出来ないことはないです。
ここでズレると、本の仕上がりもメタメタになりますので、
しっかりガイドを用意して、きっちり中綴じしましょう。
【表紙をつける】
+ 綴じ終わった 見返し+本文セットを、綴じたところ(センター)で二つ折りにします。正確に!
+ 二つ折りにした背側を、ヤスリで軽くこすります

目標は「けば立てて、ボンドの付きを良くする」ことのみですので、
破けるほどヤスってはいけません。
ざっとなでる程度で良いです
+ やすったとこに、ボンドをつけます。
ボンドは 「手芸用」を強く推奨です (紙接着能力が高く、早く乾くので)

ボンドの量はお好みですが、錬電手帳の場合は(一年使う耐久性を考え)
「背のライン、表紙側背近く、裏表紙側背近く」の3ラインに塗りました。
当然、見返し用紙もある程度接着されてしまう (開きがわるくなり) のですが、
「そのため(本文保護のため)の見返し用紙」と割り切っております。
+ ボンド塗り終わったら、二つ折りにした表紙用紙を貼り付けます

表紙用紙に本文束を、奥までしっかりと押し入れるように――という感じで貼ってください。
ボンドがはみ出るようなら(他の紙につけないように注意しながら)ティッシュか何かで
さくっとふきとりましょう。
+ 表紙と本文束が隙間すくなくくっついたら、何かで重しをして、放っておきます。

慎重にやるなら一晩。
最低でも1~2時間はやってください。
+ ボンドが乾いたら、市販品の透明ブックカバーをかけます。

この際「見返し用紙も、表紙用用紙と一緒にカバーの方にいれてしまう」

のが、地味に大切なポイントです。
(中途半端に開く見返しで、読者さんをイライラさせてしまう危険を防止できます)
+ 乱丁、落丁が無いかを確認します。
あったら、自分のウカツさを呪いながらやりなおしです。
なければ、おめでとう完成です!
出来上がった本の綺麗さにうっとりしつつ、イベントへ急ぎましょう!
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――という感じです。
もし 「ちょっとこだわったコピー本を、比較的お手軽、お値打ちに制作してみたいぜ!」
という方がいらっしゃいましたら、結構オススメの方法なのではないか、と、
私 ご紹介申し上げますものです!
で、ひきつづき先日の制作進捗につき ご報告申し上げます!
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【まな・ロージィ テキスト】
+ まな、ロージィ共通 1箱目
”872 → 974" の「103」行を書き進みました。
+ プロット、「次のシーンへの展開」につき、
<能動><巻き込まれ>どちらがいいかにつき迷いが発生しました。
ベストを模索し、両ケースそれぞれのその後を検討しております。
【制作進行】
+ グラフィック周りのご連絡メールはお出ししおえました。
変化発生しだい、おってご送付させていただきますので、
もうしばらくお待ちいただけますと幸いです。
【その他】
+ もろもろ、コツコツ進めております
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という感じです!
全体として、「着々とすすみ、ペースもあがり傾向」でございますので、
この調子にて引き続き、あわてず急いで丁寧に 手と頭と心とを動かしまして、
各種 執筆、制作、作劇と 進めていきたく存じます!
今日も一日がんばります!
&みなさまの本日がたくさんの笑顔と実りとに満ち溢れたものとなられますこと、心より願います。
おたがい、学び多き今日をすごしましょーです!!