おはようございます!
数日前より必死になって取り組んでおりました自主提出物の方、
昨晩に無事まとめあげ→先様に御提出完了いたしましたこと、
喜んでご報告申し上げます。
同作業にかかりきりになってしまっていたため
お返事おくれてしまっておりました(すみません)
メール数通にお返事を書かせていただきますと、
以降は「当座スケジュールフリー」となりますので、
以降、まずは集中して“夢路”のリライトを。
その合間の気分転換に、枕草子の勉強の方――と、順次、そして鋭意、
再開していきたく予定しております!
と。
自主提出物の方を作成しながら、
関連のあれこれ調べたり拝見したり拝聴していたりするうちに、
ふ、と私は。
『物語の捉え方には ミステリとメルヒェンがある』
という風に感じました。
それは 「理系と文系」
ないしは 「知性と感覚」
あるいは 「SFとファンタジー」
でなくば 「現実と夢」
――という風に言い変えてもまぁ大差ないかと思うのですが、
ここでは、一番私の感覚に近い「ミステリとメルヒェン」でいかせていただきたく思います。
その辺のこと、狩野さんにちょろっとお話したら、
「ああ、こういう感じ?」
と、大変にわかりやすいたとえ話を頂戴したので、それをお借りしご説明申し上げますと、
私がいま、とらえたように思っております感覚は――
1:
「田中は、佐藤に鈍器で後頭部を殴られたので死んだ」 がミステリ。
で、
「ブラジルで蝶が羽ばたいた。
その影響が連鎖して連鎖して、田中の死に繋がった」が、メルヒェン。
2:
100%ミステリのお話は“論文”的なものとなってしまい、
100%メルヒェンのお話は“妄想”としてしか扱われず、
多分、「物語」としては成立しない。
(「物語」として読んでもらえなくなってしまう)
物語には、その両方の要素が必須。
――というようなあたりの代物でございますのです。
で。
物語は 「内容(ストーリー展開)」 と 「トーン(肌合い、雰囲気、空気感)」
とにも分割することができ。
でもって「傑作」「読後感が素晴らしい」との評価を受ける作品は、恐らく、
(それが仮に1:9であろうとも、9:1であろうとも)
『内容面での ミステリ:メルヒェン比率と、
トーン面での ミステリ:メルヒェン比率とが、
非常に高い精度で近似している作品』
であるのではないかなぁ、などともそこから思いましたのです。
もちろん、作品のトーンは作中で変化することも少なくありません。
豪華客船での船旅の優雅な空気は、沈没により阿鼻叫喚のパニック物に変化しましょうし、
穏やかな田園での平和な暮らしは、軍靴の響きによって緊迫したものへと塗り替えられましょう。
その 『変化』がなければ。
「内容とトーンとの ミステリ:メルヒェン比率の維持」は恐らく容易で、
統一感のある作品を作りやすくなるようには思えます。
ただ、その場合には
「物語の、物語としてのメリハリ」をつけることは恐らく、困難になります。
逆に、『変化』をつける場合には、物語的なメリハリ、ドラマを持ちこむことは容易になり。
反面、「統一感を持たせる」つまりは、
「内容とトーンとの ミステリ:メルヒェン比率を維持」すること、
は、困難になるでしょう。
私は、この辺「ぼんやりとはわかっているつもり」だったのですが、
今回、「あ、よりクッキリと整理できた」とうに思えましたので、
ここに書き記し、その「整理できた感」をひとまず、形におとしてみました次第です。
結果。
「これは、結構イケている“物語の捉え方”なのでは?」と、改めて思えました。
ので、以降、私は――
1:「ミステリとメルヒェンとの比率を意識すること」
2:「内容面とトーン面とで、その比率を乖離させないこと」
3:「物語的な 『変化(転回)』を置くときには、特に1、2に注意すること」
――を、作劇のときにも、執筆のときにも気に留めるよう心がけたく存じます。
と、本日の御報告事項は以上までとなるかと存じます。
とにもかくにも本日も、焦らず急いで丁寧に手と心と頭とを動かしまして、
各種 作劇、執筆、制作と重ねていきたく存じます。
今日も一日がんばります!
そして、みなさまの本日がたくさんの笑顔と安心と安全とあたたかさとに満ちたものとなられますこと、願います。
おたがい、よりよい今日をすごしましょーです!