2012年08月05日

「不慣れなうちにやりがちなミス」をしてしまったので、書き直します!(かや旅

 おひるですのでこんにちわ。


 私が初挑戦する紀行物(? となります
『かや姉小さな旅 -駿豆線に乗りに行こう- 』
なのですが。

 ついさきほど、今のとこ書けている部分を読み返してみたところ
「不慣れなうちにやりがちなミス」
を見事にやらかしてしまってることに気が付きました。

 ので、ひとまずはそこまでを全廃棄して、全て書き直すことといたしたく存じます。
(と、やってもなお、
 ベストな出来にて、コミケまでにきっちリ書ききれますので、
 どうぞその点、ご安心いただけますと幸いです)



 ちなみに。
 その、「不慣れなうちにやりがちなミス」の具体的内容は――

『ある事柄について、その事柄が初登場したシーンで、全説明しようとする』

――というものでございました。



 例えば「すんずたん」というかわいい女の子が登場する物語を書くとしましょう。

 ここで、
 (この例の場合は、キャラクターを書くことに)
 “不慣れな”うちには、こういういうことをやらかしてしまいがちなように思います。

――――――――――――――――

 彼女の名前はすんずたん。
 すんず財閥の当主、ずんず七郎の七女にあたる女子中学生だ。

 女子中学生といってもただの女子中学生ではない。
 伝統と栄光に溢れる優等生女学院の新二年生にして新生徒会長なのである。
 さすがこの名門校の、しかも二年生での生徒会長に選ばれるだけあって、
すんずたんのスペックは完璧に近い。
 全国模試での成績は常に静岡一位(全国でもベストテン常連)。
 乗馬の腕前は中学生レベルを有に超え、国体代表として表彰台を競い合う位置にある。
 若干十二歳の春には茶道・三島流の免許を皆伝してもいる。

 そんなチート性能を誇りながらも、すんずたんには少しもおごるところがない。
 いつもにこにこ温和な笑顔を、一二〇センチたらずのちんまりとしたボディに乗せて〜〜
 
――――――――――――――――

〜〜うんぬんかんぬん。
 
 とにかく「すんずたんに関する設定を、全部一気に説明しようとしてしまう」のです。


 んですが。
 そんなもん、読まされるほうにとっては「読んでられない」こと確実です。
 読み流しますので、頭のスミにすら残りません。

 そうなると、その膨大で詳細な設定群は
「書かれてないのと同じこと」になってしまいます。


 これを、例えば

――――――――――――――――

「あうぅ。どうしましょう。寝坊ししてしまいま――むぎゅっ!!?」
「つっかまえた」
 
 後ろから、急に抱きしめる。
 このようなことをなさるのは、この伝統と栄光の優等生女学院でもたった一人しかいらっしゃいません。

「大雄山先輩、ごきげんよう。良い朝ですねぇ」
「ごきげんよう、すんずたん。はぁ、今日もちんまりかわいいわねぇ」

 頭がすっぽり、大雄山先輩のゆたかなお胸に埋まってしまいます。
 きもちいいです。うらやましいで――ではなくてっ!

「こうしてはいられないのですよ、大雄山先輩。
 わたくし、寝坊してしまいまして。 
 このままですと、不本意なことに――」
「あらあら遅刻のご心配?
 さすが、二年生にしてこの学園の生徒会長に選出される方は違いますわね?」
 だ け ど」
「だけど? と申されますと……何かお考えでも――っ!!? まぁ!」
「ぶるひひーーーーーーんっ!」

 ああ、さすがは大雄山先輩です!
 まさか、この子をつれてきてくださるなんて夢にも思いませんでした。

「英ダービー馬ベルベッドローブ号を父とし、
 米国牝馬三冠をとったブルーオライオン号を母とする。
 この駿馬・ブルーベルベット号に、国体乗馬選手のあなたが――
 まぁ! さすがはすんずたん。なんて素早い身のこなし」

 のんびりとお話ししている時間はもうありません。
 鞍上から、大雄山先輩に手をさしのべます。

「お乗りください、大雄山先輩。ほんの少しだけ、とばしますので」

――――――――――――――――

・・・とかやれば。

 読んでくださる方にとっては、
 「物語を読む」と「キャラクターを掴む」とを、
 (前者の例と比較して) 「すんなりと、かつ段階を踏んで」、
 していただきやすくなるのではないか・・・と愚考します。




 で。 

 “紀行文風味の何か”を書くのが始めてであった私は、
<前者の例>で、あれこれを「説明」しまくっていたことに、
読み返しの結果きがつきまして、
「これはあかん」と、全廃棄することに決定いたしましたのです。

――――――――――――――――

『この電車に乗りたいのです、なぜならこうこう理由だからです』

――――――――――――――――

と一気にやってしまうのではなく、

――――――――――――――――

「この電車に乗りたいのです」
「いいんじゃない? 乗れば」

(あれやこれやの紆余曲折があって、やっとその電車に乗れる)

「って――な、なんでこんな、不便な電車に?」
「いやぁ、実はこれこれこういうわけで」
「く……くだらない」
  
――――――――――――――――

とやる方が。

 絶対に、読んでいただける確率があがり、
かつ、面白いと思っていただける確率があがるのです!
(と、私は信じております)


 ので、この時期に「ミスをしていたことに気づけた」幸運に感謝しつつ、
精一杯に手と心と頭とを動かしまくりまして、
各種 作劇、執筆、製作の方、キアイもあらたに重ねていきたく存じます!!!


 と、

 
不機嫌亭デザインズ


 での制作実績につき、



でご紹介させていただいておりますので、

もしよろしければそちらの方もご確認いただけますととてもうれしく存じます!


 と、いうことでひとまずはこの辺で失礼いたします。


 今日もいちにちがんばります!

 そして、みなさまの本日がたくさんの笑顔と安心と安全とあたたかさとに満ちたものとなられますこと、願います。


 お互い、よりよい今日をすごしましょーです!
posted by 進行豹 at 15:05| Comment(0) | TrackBack(0) | 製作日誌