「青春18きっぷ
http://www.jreast.co.jp/tickets/info.aspx?GoodsCd=2125
で埼玉から九州いってきた旅行記」を書こうと思います。
旅行のきっかけは、八月、たしか中頃でした。
その時点で残っていた青春18きっぷは三券面――つまり3日分。
使用期限である9/10までの間の任意の三日間は、
わたくし、JR全線の普通、快速列車は乗り放題! という状況下にありました。
で、とある方に
「青春18きっぷが三券面あまってるので、なにか撮ってきた方がベターな写真あったら
撮ってきますよ」
とお伺いしたところ、
「じゃあ、九州の某所にいってきて」
とお返事いただいたことが、旅立ちのきっかけとなりました。
その時点だと、もう「ムーンライトながら」
(東京駅から大垣までを夜行で走ってくれる、貧乏旅行の強い味方な夜行快速。
臨時列車のため、夏は8/22あたりまでしか走らない)
の予約は満杯でしたので、夜行を使うことはできませんでした。
くわえて「前泊するのもイヤ」と感じましたわたくしは、
わたくしの今のすまいである埼玉県は狭山市入曽の最寄り駅、
西武新宿線入曽駅からのルートを模索し始めました。
当初は、入曽から近いJR駅である、国分寺駅、ないしは川越駅起点でのJR乗り継ぎを
考えましたのですが、あまりに乗り継ぎがタイトすぎるために断念。
次善の策として、高田馬場までを西武新宿線で行って――という旅程を組んでみました。
すると、(高速バスの料金が劇的に安くなる)9/1の22:30に
京都駅の高速バスターミナルを出発する高速バスにのれば、
三日間びっしり乗り切って、しかも「九州鉄道記念館」を二時間ほどは見学できる――
という代物を組めることが判明しました。
と、いうことは、逆算で、8/30-9/1+夜行バス――の旅程となります。
幸いなことに、わたくし、その期間は全く予定ございませんでした。
組めて、行ける旅程ならば、行ってみたくなるものです。
ましてや、九州鉄道記念館には、わたくしがこの世でもっともキュートだと感じている
車両が、います。
なれば当然、でわたくしは出発を決意し、宿や高速バスなどの手配をいたしました。
旅の一日目、8/30の予定旅程が、こちら
(基本、ジョルダン)
http://www.jorudan.co.jp/norikae/
です。
****
■入曽 1番線発
| 西武新宿線準急(西武新宿行) 33.6km
| 05:07-05:49[42分]
| 401円
■高田馬場 5番線着
■高田馬場 2番線発
| 山手線新宿方面行 13.3km 6・10・11号車
| 06:00-06:24[24分]
| 15,770円
◇品川 1番線着・12番線発 [3分待ち]
| 東海道本線(東日本)(熱海行) 39.7km 中央
| 06:27-07:00[33分]
| ↓
◇大船 ≪直通≫ [0分待ち]
| 東海道本線(熱海行) 58.1km
| 07:00-08:13[73分]
| ↓
◇熱海 [10分待ち]
| 東海道本線(沼津行) 21.6km
| 08:23-08:41[18分]
| ↓
◇沼津 [3分待ち]
| 東海道本線(浜松行) 54.0km やや前・やや後
| 08:44-09:37[53分]
| ↓
◇静岡 ≪直通≫ [5分待ち]
| 東海道本線(浜松行) 113.4km
| 09:42-10:53[71分]
| ↓
◇浜松 [10分待ち]
| 東海道本線(豊橋行) ↓ 中・後
| 11:03-11:37[34分]
| ↓
◇豊橋 [14分待ち]
| 東海道本線新快速(大垣行) 152.3km
| 11:51-13:16[85分]
| ↓
◇大垣 [26分待ち]
| 東海道本線(米原行) ↓ 前〜後
| 13:42-14:17[35分]
| ↓
◇米原 [3分待ち]
| 琵琶湖線新快速(姫路行) 198.4km
| 14:20-16:48[148分]
| ↓
◇姫路 6番線着・8番線発 [19分待ち]
| 山陽本線(播州赤穂行) 88.6km
| 17:07-17:26[19分]
| ↓
◇相生(兵庫) [2分待ち]
| 山陽本線(新見行) ↓ 前〜後
| 17:28-18:39[71分]
| ↓
◇岡山 1番線着・2番線発 [1分待ち]
| 山陽本線(岩国行) 202.7km
| 18:40-22:23[223分]
| ↓
◇岩国
| ↓
岩国宿泊
シティホテル安藤(KOSCOINNグループ)
****
この後、岩国22:54発で徳山0:01着という山陽本線を使えば、
徳山まで行くことができるのですが、
「帰りに山陽本線で徳山-岩国を乗るので、
行きは岩徳線で岩国-徳山を乗ってみたい」
と考えたわたくしは、
岩徳線/岩国 05:02発 徳山 06:26着からの翌日スタートで良いと決心いたしましたのです。
で。
そのような旅程を万全たてた出発前夜。29日――
わたくしは(趣味でやっている)弓道の、
所属している道場の先輩の、弓道三段昇段のお祝い会!
という、結構でなくちゃ&でたい飲み会に出席しておりました。
さすがにビール2杯に控えたものの、お酒のんじゃってもおりました。
(明日大丈夫かなぁ・・・)という不安を内包しつつの飲み会は
22:00ころに終了し、22:30には帰宅し、就寝。
開けての04:00に起きだしまして、入曽駅から、まずは高田馬場駅を目指します。
で、高田馬場-品川と予定通りにいきまして。
品川でわたくし、一計を案じました。
「お酒も少し残ってるっぽいのでがっつり寝たい。
がっつり寝て置くのなら、この品川-熱海間の他にない。
ので、ここははりこんで、グリーン券を買ってしまおう」の計です。
青春18きっぷというのは、数あるおとくきっぷの中でも一番自由度が低く、
「特急券を買っても、特急には乗れないし、急行券で急行にのることもできない。
もちろん新幹線料金を払っても新幹線にも乗れない。」
という扱いになっております。
(どうしても特急を使いたいときには、特急券にプラスし、
その乗車区間の乗車券を購入しなくてはならないのです)
のですが
「普通車のグリーン席
http://www.jreast.co.jp/railway/train/green/
には、グリーン券を買えば乗れる」
というルールともなっておりますので、
わたくし、そのルールの適用をあてこみ、
品川駅ホームでグリーン券を買って、
グリーン車に乗り込みました。

見込んだとおり、休日の普通車グリーン席はがらんがらんで、
わたくし、ぐーっすりと深く眠ることができました。
そのようにして大幅に回復した体力を持ちまして、熱海から沼津。
沼津からは、浜松を目指して乗り継ぎます。
当初はお天気もっていたかと思うのですが、
どうにも静岡を過ぎたあたりから車窓の外の天気は崩れ始めて、
金谷駅手前では、ついに徐行運転になってしまいました。
金谷駅は、トーマス号でことに近年有名な
大井川鐵道
http://www.oigawa-railway.co.jp/
への乗換駅でございます。
「とーましゅ、とーましゅ!」
と、めっちゃテンション高い幼子もわたくしの近隣の席にはおりましたので、
「トーマス号は無事に走りますように」と、わたくし、
他人ごとながらお祈りせずにはいられませんでした。
幸いにして徐行運転の区間は短く、浜松着は二分遅れぐらいですみました。
問題なく乗り継ぎまして、浜松から豊橋。豊橋から大垣。も、順調に乗り継いでまいります。
大垣着が13:16。
ムーンライトながらを使えれば、寝ている間に運んでもらえて、朝六時前にはつける駅ですので、
非常に効率悪い気もいたしますが、まぁ、これはこれで楽しくあります。
大垣では13:42の米原行きに乗るまでに26分の待ち時間がございますので、
おトイレをすませてしまいます。
ちなみに、長距離走る列車には、
基本、おトイレがついておりますので、(*ついてないのもございます)
乗り継ぎ乗り継ぎで途中駅で休む時間なし、でも、まぁまぁ困らずに列車の旅は行えます。
ただ、車内販売というものは普通列車や快速列車には絶対にありませんので、
昼食は、ここで手配しておきたいところです。
残念ながら、大垣では駅弁の販売がございませんので、
改札でてすぐのドトールでミラノサンドとコーヒーをテイクアウトで購入し、
大安心で米原行きに乗り込みます。
大垣-米原-(京都)、という乗り継ぎは、
田上俊介さん
http://www.geocities.jp/jhanome/
にお会いしにいったときにも使ったルートです。
http://hexaquarker.sblo.jp/article/157847328.html
そのときは京都で下りて寄り道したのですが、
今回は京都、素通りです。

京都駅ホームのポストを物珍しくながめつつ、
わたくしは琵琶湖線新快速に揺られ、大阪、神戸も素通りし、
一気に姫路を目指します。
姫路着は16:48。発が17:07で、ここでも19分の乗り継ぎ時間がございます。
このあと、相生、岡山での乗り換え時間はそれぞれ2分と1分ですので、
ここで晩御飯を買っておかないと、夜中まで腹ペコで過ごすことになります。
姫路の駅弁屋では、「秀吉ひょうたん弁当」だかなんだかがおいしそう&物珍しく
思えたのですが、残念ながら売りきれでした。
ので、二番人気との表示があった「あなごめし」を買い込みまして、相生行きの電車に乗って。
相生-岡山間はじっと我慢で、
岡山から岩国を目指す山陽本線での3時間強をお幸せにすごすため、
岡山を出るやいなやで、あなごめしを開封いたしました!


結論から申しますと、姫路駅のあなごめし、「大正解!!!!」でございました!
“駅弁にしては”、的なカテゴリではなく、普通にとてもおいしかったです。
もし、あなごが苦手でない方が姫路駅で駅弁をチョイスすることになりましたときには、
「あなごめし」ぜひぜひお試しくださいましです!!!
そんなこんなで満腹で。夜もふけ車窓の外の風景もくらさにあまり見えなくなると、
さすがに眠くなってきます。
うとうとうとうとまどろむうちに、列車は岩国駅へと到着。

岩国までわたくしを運んできてくれた、かわいい115形電車
(だと思いますが、くわしくないので間違ってたらすみません)

に「ありがとう」と告げて、
そしてわたくしは駅を出て!
ホテルにはいり、ごくごく普通のシングルの部屋で、
一泊を過ごしましたのでございます。

(二日目に続く)