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――と、いうことで小倉ではツインの部屋に宿泊いたしましたわたくしは、
電車の音で目覚めるという非常に快適な朝を迎えることが出来ました。
三日目の予定の旅程は、
***
■小倉(福岡) 4番線発
| 鹿児島本線(門司港行) 11.0km
| 08:32-08:45[13分]
■門司港
<09:00-11:00まで 九州鉄道博物館を見学>
■門司港
| 鹿児島本線快速(荒尾行) 5.5km
| 11:19-11:26[7分]
◇門司 [13分待ち]
| 山陽本線(下関行) 457.9km
| 11:39-11:46[7分]
| ↓
◇下関 [3分待ち]
| 山陽本線(岩国行) ↓
| 11:49-15:10[201分]
| ↓
◇岩国 [10分待ち]
| 山陽本線(広島行) ↓ 前・中〜後
| 15:20-16:12[52分]
| ↓
◇広島 7番線着・5番線発 [3分待ち]
| 山陽本線(糸崎行) ↓ 前・後
| 16:15-17:27[72分]
| ↓
◇三原 [11分待ち]
| 山陽本線(岡山行) ↓ 前〜後
| 17:38-19:16[98分]
| ↓
◇岡山 4番線着・3番線発 [1分待ち]
| 山陽本線(姫路行) ↓
| 19:17-20:40[83分]
| ↓
◇姫路 5番線着・6番線発 [2分待ち]
| JR神戸線新快速(野洲行) 130.7km
| 20:42-22:14[92分]
| ↓
■京都 2番線着
高速バス
京都 22:30-所沢07:01
***
――というものでございまして、
AM9:00開館の九州鉄道博物館に間に合えばそれでよろしいので、
一日目、二日目のような始発合わせではなく、のんびりめに目覚めることが出来ましたのです。
それでも予定より早く、AM8:00前には門司港駅に到着。
本物レトロな、昔ながらの駅構内をぱしゃぱしゃ写真撮影します。

門司港駅を出て少し歩きますと、すぐに九州鉄道記念館を発見することができました。
柵の向こうには、キュウロクこと、旧国鉄9600形蒸気機関車の、

59634の姿が見えています。
「ごくろーさんよ」と声掛けしつつ、その後方をのぞいてみれば、
わたくしの最大のお目当てである、キハ07-41の姿もかいま見えます。
「ああ! もうすぐ会えるんだ!!!」
と思えばなんだか安心し、いきなり、強い空腹感をおぼえます。
・・・考えてみれば、今日は起きてから何も食べていません。
午前九時前にやっている飲食店が見つかるかどうか――
多少の不安を覚えながら、九州鉄道記念館の周辺をうろつきます。
坂をくだると商店街っぽいとおりが見え、
そこの薬屋さんが、開店準備をされていました。
ご店主と思しきご婦人にお声掛けして尋ねると、
「道一本いったところの喫茶店がもうすぐ開店だから、
『薬屋さんに聞いてきた』っていって入れてもらうといい」
ということを、とても親切に教えてくださいました。
教えていただいたとおりにほんの少しの道のりを進むと、
そこにはリバー

という喫茶店があり、今まさに開店準備の真っ最中――
といったところでございました。
「薬屋さんから〜」とお伝えすると、
こころよくお店に入れていただくことができ。
そしてわたくし、どう見てもおすすめメニューであるところの、
そして門司港名物でもあるらしい、「焼きカレー」なるものを注文してみました。
――待つことしばし、焼きカレーです!

「うまそお!!!」
と見た瞬間にわたくし思い、一口を口に運べばすぐに、
「うまい!!!!」
という強い満足感に包まれさせていただきました。
「名物にうまいものなし」などと俗に申したりもいたしますが、
門司港、リバーさんの焼きカレーは、掛け値無しにまことに、おいしいものでございました。
夢中になって食べればすぐに、九時になります。
お会計をすませ九州鉄道記念館に舞い戻り。
そしてわたくし!
キハ07-41さんと、ついにご対面を果たしました!!!!

KAWAII!!!!!!!!!!!!
・・・いやもう、かわいいとはこのことです。
わたくしの写真技術では、1/10000000000000000もキハ07形の、そしてキハ07-41のかわいさを
つたえることができておりませんことは確実ですので、
みなさまも、ぜひぜひ九州鉄道記念館にいって、キハ07-41ちゃんに会ってきてください。
とてもとても状態の良い車内にも立ち入らせていただくことができ、
運転席なども詳細にながれることができ、
まさに至福!!! のひととき堪能できること、
ほぼほぼ確実であるかと、わたくし、強く感じますので!!!
キハ07-41のあれやこれやをひとしきり堪能したあとは、
九州鉄道記念館を、賢者モードで見学&撮影いたして参ります。
九州鉄道記念館。
規模は、さほど大きなものではないのですが、
大宮の鉄博では普段は立ち入ることができない寝台車の車内などにも
ふつうに立ち入ることができ、また全体に車両の手入れと状態が非常によろしく思え、
あっという間に時間はすぎていってしまいます。
来場記念にキハ07-41のピンバッチ、つばめのヘッドマークキーホルダーなどを買い、
後ろ髪を引かれまくりつつ、11:19に間に合うようにと、門司港駅へと戻ります。
門司港からはまた門司-下関で関門海峡トンネルを抜け、本州に入ります。
全てを終えてリラックスした気分で車窓をながめていると、
各駅停車のよさをひしひし、感じます。

窓に切り取られる海も良し、

古びた瓦屋根の駅舎も良し、
なにからなにまで、旅するこころをひたひた満たしてくれるようです。
その味わいに心地よく心地よくゆすられるうち――
わたくしは、当然為しておくべきことを、すっかり失念してしまいました。
当然為しておくべきこと。
それは「この先乗車する予定の列車の、運行状況を調べておく」ということです。
今回、わたくし。
22:14に京都 2番線着。
で、そこから烏丸口の高速バスターミナルに移動し、京都 22:30-所沢07:01の高速バスに乗る――
という、「ちょっとでも列車が遅延すると、かなり危ないと誰にでもわかる」
タイトな乗り継ぎを組んでしまっておりました。
この乗り継ぎ、仮に九州鉄道記念館見学を1時間で終えたとしても、
結局は22:14にしか京都につけない――という、やむを得ないものでもございました。
ので、わたくし、当初から、
「京都着がヤバくなるようだったら、
どこかから新幹線に乗って京都にいってしまおう」
と、心に決めていたのです。
――決めていたのに――決めていたにもかかわらず!
運行情報チェックという基本のキをおろそかにしてしまったわたくしは、
『岡山についた時点で初めて、
【落雷による信号機故障で、琵琶湖線に遅延が発生している】』
ということを知ったのでした。
岡山では乗り継ぎ待ち一分しかありませんので、
ともかくも姫路行きに乗り込み、岡山-姫路の83分間に、
姫路-京都で新幹線を使うかどうか、決定しなければなりません。
……今になって振り返るなら、ここはもう、
「悩む必要など一ミクロンもなく、
姫路から新幹線に乗る他に、手段はなかった」
ことが明白です。
わたくしは、高速バスを、高速バスネットというサービスを経由して申し込んでいたため
『出発の二時間前までしか、ネットを通じてはキャンセルできない』
わけですし、その場合、50%のキャンセル料を徴収されます。
キャンセルしたとして、そこから先、もう青春18きっぷは残っていないので
(そして購入は8/31までしかできないので、
三日目=9/1時点では、「もう1枚青春18きっぷを買う」ことも不可能)、
埼玉へもどる別の移動手段には、それぞれそれなり以上のコストがかかってしまいます。
ならば。ならば。
姫路-京都の、新幹線+乗車券料金「5070円」の追加負担を為すことこそが、
どう考えても、最善・最安の一手であったのです。
しかし。
「この旅は全般ラッキーで、各駅停車の神様のかごに恵まれている」と
感じたことによる慢心に影響されたのか。
あるいは、単に旅疲れで脳がまわってなかったのか。
わたくしは、その当然の判断を、姫路着まで下すことができなかったのです。
・・・姫路につくと、対抗ホームに京都へとわたくしを運んでくれる、
JR神戸線新快速(野洲行)が待ってくれています。
この時点で、(姫路までの山陽本線もまた遅延していて)、姫路着は予定の12分遅れ。
今振り返れば
「どう考えても、目の前の野洲行きでは、京都での高速バスには乗れないことが確定している」
状況であることは明白でした。
しかし、わたくしはまだぐずぐずと、
わたくし「京都着は何分くらい遅れそうですか?」
駅員さん「正確なことはわかりません」
という、まったく意味の無いやりとりに時間を費やし。
そして、野洲行き乗車を断念してからもなお、
「そうだ、わたくしはJ-WESTカードをもっているので、
ネットから予約して新幹線きっぷを買えば、少しはお安くできるのだ」
などと考え、バックパックからタブレットを引っ張り出したりして。
結果、『22:30京都発の高速バスに間に合う筈だった新幹線』
***
■姫路
| さくら568号(N700系)(新大阪行) 91.7km
| 20:56-21:25[29分]
| 2,270円( 指定席 2,800円 )
◇新大阪 24番線着・27番線発 [8分待ち]
| こだま696号(N700系)(名古屋行) 39.0km
| 21:33-21:48[15分]
| ↓ ( 自由席 ↓ )
■京都 12番線着
***
にも、乗り損ねてしまいましたのです!!
――20:56発を逃してしまうと、次に最短で京都にいける列車は、
***
■姫路 6番線発
| JR神戸線新快速(米原行) 130.7km
| 20:57-22:29[92分]
| 2,270円
■京都 2番線着
***
ということになってしまいます。
上記路線はもちろん遅延真っ最中であり、
絶対に高速バスには間に合いません。
そうして、もう。
高速バスのキャンセルも、できないのです。
・・・最悪です。
ザッツ、往復ビンタです。
が、ここで足を止めていては、
明日、青春18きっぷが無い状態での埼玉までが、遠くなります。
距離の増加はほぼほぼ等しく、移動コストの増加です。
ならば、どうするか?
きまっています。
20:57(+遅延20分ほど)発の米原行きに乗り、米原まで――
少しでも埼玉への道のりを縮めておくほか、ございません。
さすがにこの決断は速攻で下すことができ、
わたくしは米原行きに間に合い――米原着は、遅延一時間以上の、おおよそ24:00でした。
できれば大垣まで乗り進んでおきたかったのですが、
もはや、この先、電車の接続はありません。
(ちなみに。わたくしが新幹線に乗ろうと思ってスルーした野洲行きにそのままのってたら、
大垣までも行けていました)
ので、駅員さんに「最寄りのホテルはどこでしょう?」と訪ねて教えていただきました、

東横INNに、深夜泊割引4800円で宿泊し、
開けての9/2、券売機ではなく窓口で、名古屋行き1320円のきっぷを購入し

そして名古屋からは新宿行きの昼行バス4100円で新宿へまで戻りまして。
で、新宿から徒歩で西武新宿。
西武新宿からは西武新宿線で、わたくしの住処の最寄り駅、
入曽駅へとようよう帰還いたしましたのです。
・・・最後の最後でとんでもないミスをしてしまった旅行とはなりましたが、
全般、非常に楽しく、そして食事に恵まれたおいしいものでもございました。
なんといっても、キハ07-41に会えましたし!!
その上、今回は、
***
1: 列車-列車の乗り継ぎであれば、遅延時に接続待ちをしてくれるが、
他の交通手段の場合は、接続待ちは期待できない。
ので、見切るのであれば潔く、素早く。
2: 見切りの判断を早めるために重要なのは、無論、情報。
列車に乗ったら、次や、次の次に乗る予定の路線の運行状況を
すぐに調べる。
例え今乗っている列車が好転の下を走っていても、
300キロ先、500キロ先の天気は保証されていない。
3: 運行状況の調査は、当然ながら、旅の出発以前――
具体的には、出発の八日前、二日前、前日、当日それぞれに、
乗る予定の全路線について、やっておく。
***
――という当然の。しかし、わたくしが徹底できていなかった
教訓を、強烈に体に刻みつけることができた! という収穫も
得ることができた旅行となりましたので、非常に満足しております。
ですのできっと、次の旅は今回よりも、さらに楽しく充実したものにできるんじゃないかと思っております!
九月からはまたお仕事頂戴できますので、すぐにはおでかけできないのですが――
今後とも、楽しく楽しく! 電車にのって、電車に、駅に! たくさん会いにいきたいです。
そうするためにはもちろんお金が必要ですので、
この日誌を書き終わりしだい切り替えて!
執筆、製作等々等々、キアイをいれて、がんばっていきたく思います!!!
お互いに、よりよい旅を重ねましょーです!!!