2015年12月19日

「まいてつ列車 ハチロク号 (試走版) アフターレポート」 〜6:金刀比羅! 象頭山! コンコーボー!?〜 

http://hexaquarker.sblo.jp/article/170094777.html
(777!)のつづきです!

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さてさて。
まいてつ列車ハチロク号(試走版)は往路の走行を終えて、
琴電琴平駅につき。

いよいよ、
「参加者さん全員での、金刀比羅宮への『まいてつヒット祈願』」
の、はじまりです!!

と、「まいてつ列車のしおり」には書きましたのですが――
実はわたくし、往路の列車の中で、
「足が悪かったり、体調すぐれなかったりな方は、
 無理せず休んでて大丈夫ですよ?」

とも、お伝えしておりましたのです。

 ・・・ここでもう一度、まいてつ列車乗車組のみなさんと撮った、
記念写真をご確認ください。

kineishasin.jpg

 わたくしが予想していた以上に年齢層は広く。
 まして、早瀬さんは、
「徹夜→ものべのに偶然良く似たとこめぐり→南海ブックスさまイベント→今ココ」
という状態でいらっしゃいます。

 くわえて、金刀比羅宮の石段は、ものべの「ご苦労階段」の596段を
上回る、脅威の785段! 本宮の先の奥社までいくとすると、1368段!!
を誇るという、スーパーサディスティックな石段なのです!

 「早瀬さん、どうされますか?」と尋ねると、
 「いけるとことまでは〜」というお返事でした。


 ので、わたくし内心、「早瀬さんには、無理だけはしないでいただきたい」
とハラハラしつつ、石段の一段目へと、足をかけましたのでした。




 ・・・そして、ものの百段も登らないうち。
 まっさきにバテ始めたのは、他の誰でもない――

――わたくしでした(泣


 
 トレイルランの大きな大会で近畿二位に輝かれたこともある
文武両道のスーパーイラストレイター、田上俊介さんが、
「進行豹さん、大丈夫ですか?」と、わたくしの荷物をもってくれ――
その瞬間、あの田上さんが「重いですね」と、ぎょっとした顔をされました。

「なにがはいってるんですか?」とのご質問には、そのときは失礼ながら、
照れ笑いでごまかしてしまったのですが!

 実はわたくし、「どなたがかお怪我されたり体調悪くされたときのための
救急セット」はじめ、何があってもだいたい対応できますように、装備一式!
リュックにつめておりましたのです!! えらいですね! わたくし!!

 しかし、そんなこと口に出したら恥ずかしすぎます(注:書くのは平気)。

 ので、わたくしは理由も説明できずにもごもごと、田上さんに
「申し訳ないのですが肌身離せぬ装備ですので、上まで、担いでいってやって
いただけないでしょうか?」とお願いさせていただくばかりでございました。

 すると田上さん
「お安いご用ですよ」と、本当に軽々リュックを背負い、スタスタと、
石段を登っていかれるのです。


 

その姿に勇気づけられ&単純に負荷が激減したこともあり、
わたくし、えっちらおっちら石段を登り、休憩所までたどりつくと、




自分ひとりでベンチにすわり、ポカリスゥエットなど頼み、
「ぷはーーー!」とか、休憩を満喫――いやさ! 後続のみなさまを
お待ち申し上げたのです!

(田上さんとご一緒、ということはつまり、
わたくしは先頭組の一員だったのです)


 すると――すると! 早瀬さんです!!!


 早瀬さんが、石段を登ってきてくださいます!!


 のちにお伺いしたところ、早瀬さんは、
「田上さんが間違いなく先頭から見てくれるから、
 自分は最後尾から見ようと思った」と、
団体全部の統括を――いわば殿役を! 自らお務めくださっていたのです!




 ・・・本来ならこの辺、事前にわたくしがちゃんと役割分担決めてないと
極めて危ないことだったので、そこは素直に反省しました。
 そして、次回以降ができれば! 確実な改善点として行きたく思います。

 が。
 そのときはそんなことまったく気づいてもいなかったので、
わたくし、自分の回復を待ち、またえっちらと、石段を登り始めます。

 先頭組には、金刀比羅宮に登ったことがある経験者さんもいらっしゃいまして、




次のかいだんは急ですよ、とか、
ここからはキツクなりますよ、とか、親切に教えてくださいます。

 それに励まされのぼって、のぼって――あ。めっかいです。




(めっかいが代わりに登ってくれればいいのに)

と思いつつ、ひたすらひたすら先へ、先へ――

と!
ついに!!

なんか! それっぽいものが!! 見えて参りました!!!

「ああ、この辺で半分ですね」


は、半分。
なら、まだ、よ・・・四百段近く。ある。

ちなみに。金刀比羅宮は、象頭山――『ものべの HappyEnd』で、
わたくしが「食い逃げ天狗」とすみを通じて罵声を浴びせてしまった気がする、
大天狗コンコーボー。
その正式な名は、象頭山金剛坊であらせられる大天狗様のフィールドです。
参: http://www.lose.jp/official/monobeno/%E3%82%B3%E3%83%B3%E3%82%B3%E3%83%BC%E3%83%9C%E3%83%BC/

「コンコーボーさま、人間の心を折るのがうますぎる」

・・・しかし、この期待-双撃の真実-絶望のプロセスを実地で経験できてることは、必ずや、今後の作劇の糧となります!!

 そして、そうして、そうして、わたくし!

 田上さんやみなさまのお力、浅ましいまでにお借りしまくって!

 それでもどうにか! 本社へと! たどり着くことができましたのです!!!




 後続組やいかに、と思ってツイッターなぞ覗いてみると、










本社へと、近づいてきてくださってます!!!

そして! 早瀬さんが見えてました!!! 
ですが、完全に足が止まってます。
最後のキツイ石段に、うんざりとした顔をされてるような気がいたします。

「ちょっといってきます」と、
田上さんが飛ぶように石段を駆け下りまして――

あ! 田上さんの到着をまたず!
早瀬さんが、最後尾組のみなさんが!
石段をのぼりはじめてくださいます!!

あと二十段――あと十段――

五段――四段――三――二――一!

「到着ぽこーーーーーーーっ!!!」




やりました! みんな一斉に拍手です!!!!

並走組(痛車組)や追走組のみなさんも一同に会しまして!!
いざや、集合写真です!!!!

konpira_kinen.jpg

そうして、そろって参拝です!!

「「「「「まいてつが大ヒットしますよーに!!!!」」」」」

みんなのこころが一つになった、その熱さをわたくし、
確かに確かに感じました!!

 それが証拠に! 「その願い、かなえてしんぜよう」と、
ときメモボイス――いやさ! コンコーボー様の声で確かに!
わたくし、聞いたような気がしないことないこともないことも
ないようが感じがしたりしなかったりしたかもしれなかったかもだからです!


「おなかすいたー!」

早瀬さんのその声に、わたくしも田上さんもうなずきます。
ここまできたら、もうあとは降りて戻るだけ。
その途中、せっかくですので、さぬきうどんももちろん堪能したいです!

乗車組兼地元の方に、おすすめのおうどん屋さんをお伺いします、
「いや――これ――すぐ戻らないと、時間結構……まずいですよ?」
「「「!!!!!?」」」

マジです。
かなりマズそうです。

ここはうどんをおいておき、とにもかくにもさくさくと、
安全圏まで帰還しなくてはなりません。
下山を開始致します。





とはいえ、せっかくなので参拝者ノートに記帳したり、


お守りを購入したりもしつつ、なんとかなんとか、ハチロク号のところに
帰還いたしましたのは、発車、十分ほどまえでした。




おうどん。
食べるのは、時間的にあまりに危険です。

みな、なんとなく無口になりつつの再乗車。
今度は一度、仏生山へと向かって走り始めましたハチロク号のその車内で、
わたくし、まっさきにお伺いいたしました、

「今の停車中、さぬきうどん食べられた! という方がいらっしゃいますか〜?」
(しーーーーーーーん)




おおお。まさしく静寂です。
釣り掛け駆動のモーター音が、めちゃくちゃ大きくうなります。

「おなかすいたねー」

言わずもがなのことをわざわざ口にするのはどこの早瀬さんだ!
と思ってわたくしが視線を向けたその先には!

しかし、早瀬さんの姿はなく!
聖女! まさしく一人の聖女! ナイチンゲール✝ゃょぃ――
とかくと、一気に女子プロレスラーっぽくなってしまいますのですが、
とにもかくにも! 一人の聖女が燦然と輝いておりましたのです!! (続)
posted by 進行豹 at 22:26| Comment(0) | TrackBack(0) | 製作日誌