さて。
前回
http://hexaquarker.sblo.jp/article/177667202.html
までで、あなたの「ぬいハチ物語」の骨組みはほぼほぼ固まりました。
今は練習段階なので、固まってなくても固めたことにしてしまいましょう。
そういうわけで、わたくしも仮に固めます。
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<<わたくしのぬいハチ>>
【名前】
ぬいハチロク
【一人称】
わたくち
【マスターをどう呼ぶか】
ますたぁ
【ことばづかい】
丁寧。やまとなでしこ風。
ひらがなが多い。外来語は旧カナ表記が多い。
「わたくち、
ヱレキギタアの調べも、決して嫌いではありません」
【長所】
・品がよい
・物事をしっかり考えてから行動する
・素直
・献身的
【弱点】
・電子機器にあまり強くないし詳しくない。
ので、その辺が怖い
(電子レンジのダイヤルひねるのもおっかなびっくり)
・家事全般に関する知識・経験にとぼしい。
・「妹たちの規範となろう」という意識が強すぎ、
我知らず無理をしてしまう傾向がある。
【好きなもの】
・ますたぁ、ひとは、全ての妹たち。
蒸気機関車全般、鉄道車両全般(特に0系新幹線)
石炭、塊炭飴、0系新幹線グッズ。
【苦手なもの】
・電子機器、抜け毛のある動物(ますたぁは例外)
ボンド/接着剤系のもの(トラウマがある)
【座右の銘】
・「安全が第一の使命」
【夢・目標】
・ 「ますたぁをしあわせにする」
・ 「全ての静態・動態保存機が、
地域のひとたちに愛される存在になるように」
【自信をもっているところ】
・ 丁寧さ、立ち居振る舞い、ことばづかい
【コンプレックス】
・ ナイショ
(コンプレックスがあると妹達に知られて、
いらぬ心配をかけたくない)
【考え方のクセ】
・ 妹たちの規範になろうとする。
≒正しい、正しくないの、
ぬいハチロクなりの行動基準にモノサシを
もっていて、それに従って行動しようとする
・ ますたぁの意向とモノサシが合わない場合は、
ますたぁに直言し、意図を確認する。
「明らかに妹たちの規範にならないと思うが、
ますたぁの意図がそれを行うこと」
である場合は、ますたぁの意図を優先。
そののち、じっくりと自分の考え方を確認したり、
ますたぁと話し合ったりして、
モノサシの修正、あるいはますたぁの行動改善を
試みる。
・ 上記を守った上での、成長・変化を好む。
☆ ☆ ☆
<<何を書きたいか>>
「『静態保存機の現状について書きたい』ので、
『静態保存機の現状改善を目指す、ぬいハチロクの成長物語』」にする。
☆ ☆ ☆
<<視点>>
・ぬいハチロクの一人称視点
********************
です。
「じゃあ、書き出そう!!!」
――と思って書き出せる人は、
壁にぶつかるまではそのまま書き連ねていってください。
それが、間違いのない正解です。
のですが、ここで
「書くって、何を?」となってしまう方には、
もーちょっとだけご一緒いただくこととしましょう。
なぜ、『何を書きたいか』(テーマ)が定まっているのに、
『何を書けばいいのか』が見えてこないのか。
それは
「テーマ(=骨)を動かすための筋肉が無いから」です。
その筋肉とは何でしょう?
問われれば、わたくしはドヤ顔でこう答えます。
『筋肉こそはエピソードである!』 と!!
筋肉こそはエピソード。
ボディビル協会のキャッチコピーにもなりそうな言葉ですので、ぜひぜひ覚えてみてください。
『テーマは、骨』
『骨だけでは、物語は動けない』
『動くために必要なのは、筋肉』
『筋肉こそはエピソード』
です。
テーマ=書きたいこと、というのは、
『物語の目指すところ』です。
例えば、わたくしの(仮)ぬいハチ物語は、
「主人公であるぬいハチロクが、」
『静態保存機の現状の改善を目指す』という」
テーマで物語られます。
このテーマが定まった時点で、
実は
『物語の超おおざっぱな筋』
すなわち
「物語の起点と終点」は、ある程度見えているのです。
具体的に例示しましょう。
わたくしの(仮)「ぬいハチ物語」の場合は
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<起点>
ぬいハチロクが、静態保存機の現状を知る。
(静態保存機は放置されてるものもおおく、
放置されたものは朽ち果て、やがて解体されてしまう
ケースが多い)
*この起点により、ぬいハチロクは、
「静態保存機の現状をなんとかしたい」と思い行動し
<終点>
ぬいハチロクは
A:静態保存機の現状改善につながる成果を得る
B:成果は得られないが、学びを得る
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が、ごくごく自然に浮き上がってくる
「起点・終点」となります。
「俺は大長編が書きたい。
むしろ、終わらない物語が書きたい」
というむきの方がいらっしゃるかもしれませんが、
大長編は、「区切りある物語の連続」ですし、
終わらない物語は、「その無限の連続」です。
ので、大長編を書くのであれ、その上を目指すのであれ、
『区切りのある物語を書く』ことは必須です。
小さな物語を積み重ねる。
そうする他に、大きな物語は組めないのです。
のでので、今は
「小さな物語を組んで、書いて、完結させる」
ことを目指していきましょう!
ということで、本日のワークです。
『あなたの物語の
<起点>と<終点>を定めましょう』
起点は、悩むようなら
「ぬいハチロクとマスターの出会い」
を推奨いたします。
まずもって、みなさまそれは体験されていることで、
間違いのない「起点のひとつ」でございますので。
で、終点は、テーマに沿ったもの。
「日常ものなら→日常の大きなくぎり」
(例えば、卒業とかお引っ越しとか関係性の変化とか)
「成長物語なら→成長の結果」
(得られても得られなくてもよいです)
「How toものなら→得たスキルの具体化」
(作品の完成、とかです)
――という感じに自然になっていくかと思います。
悩むほどのことはありません。
『テーマが明確であれば、
物語の(当座の)起点と終点は自然と定まる』
のです。
ですから、もしも起点と終点が見えてこなければ、
『テーマ=何を書きたいか』
を、もう一度見直してみてください。
これができれば、本当に
「物語の骨」が、頭頂骨から末節骨まで組み上がったも同然です。
動かすために――
明日は、いよいよ
「筋肉こそはエピソード」の、
エピソードづくりに入りましょう!