2016年11月15日

「ぬいハチ物語」の書き方 〜その4:起点と終点を整理しておこう〜

さて。

前回

http://hexaquarker.sblo.jp/article/177667202.html

までで、あなたの「ぬいハチ物語」の骨組みはほぼほぼ固まりました。

今は練習段階なので、固まってなくても固めたことにしてしまいましょう。

そういうわけで、わたくしも仮に固めます。


********************

<<わたくしのぬいハチ>>

【名前】 
ぬいハチロク

【一人称】
わたくち

【マスターをどう呼ぶか】 
ますたぁ

【ことばづかい】
丁寧。やまとなでしこ風。
ひらがなが多い。外来語は旧カナ表記が多い。

「わたくち、
ヱレキギタアの調べも、決して嫌いではありません」


【長所】
・品がよい
・物事をしっかり考えてから行動する
・素直
・献身的


【弱点】
・電子機器にあまり強くないし詳しくない。
 ので、その辺が怖い
(電子レンジのダイヤルひねるのもおっかなびっくり)

・家事全般に関する知識・経験にとぼしい。
 
・「妹たちの規範となろう」という意識が強すぎ、
 我知らず無理をしてしまう傾向がある。



【好きなもの】
・ますたぁ、ひとは、全ての妹たち。
 蒸気機関車全般、鉄道車両全般(特に0系新幹線)
 石炭、塊炭飴、0系新幹線グッズ。


【苦手なもの】
・電子機器、抜け毛のある動物(ますたぁは例外)
 ボンド/接着剤系のもの(トラウマがある)
 
【座右の銘】
・「安全が第一の使命」


【夢・目標】
・ 「ますたぁをしあわせにする」

・ 「全ての静態・動態保存機が、
   地域のひとたちに愛される存在になるように」


【自信をもっているところ】
・ 丁寧さ、立ち居振る舞い、ことばづかい


【コンプレックス】
・ ナイショ
 (コンプレックスがあると妹達に知られて、
  いらぬ心配をかけたくない)



【考え方のクセ】
・ 妹たちの規範になろうとする。
  ≒正しい、正しくないの、
  ぬいハチロクなりの行動基準にモノサシを
  もっていて、それに従って行動しようとする

・ ますたぁの意向とモノサシが合わない場合は、
  ますたぁに直言し、意図を確認する。
  「明らかに妹たちの規範にならないと思うが、
   ますたぁの意図がそれを行うこと」
  である場合は、ますたぁの意図を優先。
  そののち、じっくりと自分の考え方を確認したり、
  ますたぁと話し合ったりして、
  モノサシの修正、あるいはますたぁの行動改善を
  試みる。
  

・ 上記を守った上での、成長・変化を好む。
  

☆ ☆ ☆  

  

<<何を書きたいか>>

「『静態保存機の現状について書きたい』ので、
 『静態保存機の現状改善を目指す、ぬいハチロクの成長物語』」にする。


☆ ☆ ☆


<<視点>>

・ぬいハチロクの一人称視点


********************

です。


「じゃあ、書き出そう!!!」

――と思って書き出せる人は、
壁にぶつかるまではそのまま書き連ねていってください。
それが、間違いのない正解です。


のですが、ここで
「書くって、何を?」となってしまう方には、
もーちょっとだけご一緒いただくこととしましょう。


なぜ、『何を書きたいか』(テーマ)が定まっているのに、
『何を書けばいいのか』が見えてこないのか。


それは
「テーマ(=骨)を動かすための筋肉が無いから」です。


その筋肉とは何でしょう?

問われれば、わたくしはドヤ顔でこう答えます。


『筋肉こそはエピソードである!』 と!!

筋肉こそはエピソード。
ボディビル協会のキャッチコピーにもなりそうな言葉ですので、ぜひぜひ覚えてみてください。

『テーマは、骨』
『骨だけでは、物語は動けない』
『動くために必要なのは、筋肉』
『筋肉こそはエピソード』

です。

テーマ=書きたいこと、というのは、
『物語の目指すところ』です。

例えば、わたくしの(仮)ぬいハチ物語は、

「主人公であるぬいハチロクが、」
『静態保存機の現状の改善を目指す』という」

テーマで物語られます。


このテーマが定まった時点で、
実は
『物語の超おおざっぱな筋』
すなわち
「物語の起点と終点」は、ある程度見えているのです。


具体的に例示しましょう。

わたくしの(仮)「ぬいハチ物語」の場合は

********************

<起点>
ぬいハチロクが、静態保存機の現状を知る。
(静態保存機は放置されてるものもおおく、
 放置されたものは朽ち果て、やがて解体されてしまう
 ケースが多い)


*この起点により、ぬいハチロクは、
「静態保存機の現状をなんとかしたい」と思い行動し


<終点>
ぬいハチロクは

A:静態保存機の現状改善につながる成果を得る

B:成果は得られないが、学びを得る

********************

が、ごくごく自然に浮き上がってくる
「起点・終点」となります。



「俺は大長編が書きたい。
 むしろ、終わらない物語が書きたい」

というむきの方がいらっしゃるかもしれませんが、
大長編は、「区切りある物語の連続」ですし、
終わらない物語は、「その無限の連続」です。

ので、大長編を書くのであれ、その上を目指すのであれ、
『区切りのある物語を書く』ことは必須です。

小さな物語を積み重ねる。
そうする他に、大きな物語は組めないのです。

のでので、今は
「小さな物語を組んで、書いて、完結させる」
ことを目指していきましょう!


ということで、本日のワークです。


『あなたの物語の
<起点>と<終点>を定めましょう』

起点は、悩むようなら
「ぬいハチロクとマスターの出会い」
を推奨いたします。

まずもって、みなさまそれは体験されていることで、
間違いのない「起点のひとつ」でございますので。


で、終点は、テーマに沿ったもの。

「日常ものなら→日常の大きなくぎり」
(例えば、卒業とかお引っ越しとか関係性の変化とか)

「成長物語なら→成長の結果」
(得られても得られなくてもよいです)

「How toものなら→得たスキルの具体化」
(作品の完成、とかです)

――という感じに自然になっていくかと思います。

悩むほどのことはありません。

『テーマが明確であれば、
物語の(当座の)起点と終点は自然と定まる』

のです。

ですから、もしも起点と終点が見えてこなければ、

『テーマ=何を書きたいか』

を、もう一度見直してみてください。


これができれば、本当に
「物語の骨」が、頭頂骨から末節骨まで組み上がったも同然です。

動かすために――
明日は、いよいよ
「筋肉こそはエピソード」の、
エピソードづくりに入りましょう!
posted by 進行豹 at 22:11| Comment(0) | TrackBack(0) | 製作日誌