2016年02月15日

『まいてつこころ旅』三駅目、パソコンショップMK札幌駅前店様イベント、はまなす経由で大充実に、着・発させていただきました!

『まいてつこころ旅』は、
Lose オフィシャルWebサイト
Lose様

の最新作にして、
わたくしが企画・シナリオをお任せいただいております、
>まいてつ
まいてつ

のPRのための全国キャラバンでございます。
http://www.lose.jp/official/kokorotabi

そのに三番目の開催地――停車駅が「パソコンショップMK札幌店様」で、2/14(日)開催だとお伺いしたとき――
わたくしの脳裏に浮かんだのは、たったひとつのことだけでした。

「『はまなす』のきっぷ取れるだろうか?」

 「はまなす」って何?という方も当然いらっしゃると思いますので、
簡単にご説明申し上げます。

 「はまなす」は、ブルートレイン――
昭和の夜行寝台列車の、最後の生き残り、だと考えてください。

 青森22:18発、札幌06:07着。

 白い夜から白い朝へと、静かに咲き続けた一輪の花。

 それが、夜行急行「はまなす」です。

 けれど、北海道新幹線が走るようになることにより、
「はまなす」はその役割を終え――というか、レール幅が
変わってしまうので、青函トンネルを抜けられなくなり――
運行を終える……走らなく/走れなく為ってしまう列車となってしまう、
不可避の運命を負っているのです。
  
 はまなすの最終運転日が、2016/3/21日。
 最終運転が決まった列車のきっぷというのは。
まして、最後のブルートレインたるはまなすのきっぷであればなおのこと――
極めて、取りづらくなってしまいます。

*********************
<2016/02/16 追記>

くわしい方から、

「ブルートレインは20系 14系 24系の寝台車で構成された列車のことなので座席車がない銀河は急行ですがブルートレインに含みます
はまなすの場合座席車があるのでブルートレインに当たりません」

とのご教示をいただきました!
ありがとうございます!!

ともない、はまなすについて、
「最後の寝台急行」のほうが表記として正確だと理解しましたが、
表現/心情的には「最後のブルートレイン」と書きたいので、

本文はそのまま
正確性を期すために、本追記をくわえさせていただきます!

*********************


 しかし、取りたい。
 そして、乗りたい。

 「まいてつ」が、鉄道物であり。
 そしてわたくしが、軽度とはいえ乗り鉄の一員である以上、
その衝動は、止められません。

 幸いにして、わたくしと、 Lose代表/プロデューサーのtOさんとの
間には、
『イベントの90分前に間違いなく会場入りでき、
 かつ、増加分の経費が進行豹負担であるのなら、
 好きに旅程を組んで、経路設定しても、増泊してもOK』
という趣旨のお約束が、基本線として取り付けられています。

 と、いうことはです。

 わたくしは、札幌入りをする経路に、青森を組み込むことで、
「寝台料金(=前泊費)を自腹するだけで、
『はまなす』に乗車するチャンスを得ることが出来る」のです!

 これだけの条件が整っております以上は、チャレンジする他にありません。

 指定券・乗車券が購入できるようになる、
「乗車一ヶ月前」であるところの、2016/01/13。

 わたくしは、もよりのJRみどりの窓口がある、JR川越駅に、朝早くから並びまして――
http://hexaquarker.sblo.jp/article/171889556.html

見事! はまなすの開放B寝台下段のきっぷを獲得することができました!!

 となれば、そこからの旅程は逆算で組めます。

 2/13の早朝に青森か弘前にたどり着く高速バスに乗る前提で、
フォロアーのみなさまから鉄道スポット情報を頂戴いたしまして




まずは弘前駅めざし、わたくしの最寄り、西武新宿線入曽駅から
本川越/川越→大宮と乗り継ぎまして、大宮からの高速バスへと乗り込みます!

(いつもありがとうございます!)




弘前につくやいなやで、弘南鉄道に乗車して。



ほんの10分程度の乗車で、新里駅へとたどり着きますと、そこにはなんと!



48640! 帝鉄と国鉄の違いはあれど、ハチロクの8620の妹! が、
かなり綺麗な状態で、静態保存されておりました!!

豪雪地帯の冬の保存機は、




みたいな感じでブルーシートぐるぐるまきがデフォルトであるらしく。
48640が新里駅にいる、との情報はお伺いしていたものの、
「ブルーシートなんだろうなぁ」と半ば以上は覚悟しておりましただけに、
これは嬉しい誤算です!




夢中になって撮影してると、

「どっから来なすったね」みたいな感じで地元のおばあさまにお声かけをいただき、りんごとパンなど頂戴いたしまして(おいしかったです! ありがとうございます!)



元気100倍、弘南鉄道をひとまず乗りつぶしまして弘前に戻り、
速攻で五所川原駅/津軽五所川原駅へと移動します!

津軽五所川原駅は、津軽鉄道の駅でございますので、
まず乗車して、金木駅でタブレット受け渡しを見て。


で、終点津軽中里まではいかず、
金木からの津軽五所川原へと戻る列車へと乗り込みますと、
それは津軽鉄道名物! ストーブ列車でございました!!






ストーブ列車を堪能したら、金木駅で乗り換えまして、青森駅へと!!

青森駅着して、青函連絡船メモリアルシップ八甲田丸(=青函連絡船記念館)



など見学し。

――ここで「写真間違ってない!?」と思われた方いらっしゃるかものなのですが、間違ってないのです!
青函連絡船は、青森から函館まで『貨車や、最初期には客車まで!を、まるごと
運んでいた巨大船』ですので、船の内側に「車両甲板」というものがあり。
そこにはレールが敷かれていて。
そのレールの上に、今は、静態保存の鉄道車両たちが眠りについているのですから!

で、八甲田丸見学のあとは、「青森市森林博物館」の、森林鉄道の機関車の保存車



なども見学し。

 その上でまだ、結構はまなす発までは時間ございましたので、
予定にはなかったJR津軽線に乗り込みまして、
建設中の北海道新幹線線路などに

驚きつつ、

津軽半島の最北駅、三厩(みんまや)駅へと下り立ちまして――






そのまま、青森ヘと戻ります。

戻って、ご飯で、温泉入って――そしたらいよいよ!

いよいよ! はまなす、乗車です!!!












あけて、2/14。06:07。

定刻どおり、はまなすが札幌駅へと到着しますと――

そこには、とんでも無く素敵なお出迎えがわたくしを待っていてくださいました!




アキバ系ロックバンド! 『ROSE&ROSARY』
http://rose-and-rosary.com/

の作曲家作詞家編曲家ボーカリストであり、
さまざまなエロゲの主題歌をご歌唱され、BGMを作曲されている、
SIONさん! です!!!!

「なぜ、SIONさんが進行豹のお出迎えを???」

と、この日誌を、あるいは当日のツイートを見てくださっていた、
ほぼほぼ全ての方が疑問に思われたと思います!

それには、かなり意外な――
そして、鉄道と、廃線と深くかかわる、
かなり『まいてつ』度の高い、ひとつの理由が、存在していたのです。


・・・SIONさんとわたくしとが初めてお会いしたのは、
2015/11/20の、キャララ!
――わたくしが、初めて、ご来場くださったみなさまの前で、
『まいてつ』についてのトークをさせていただいた、その日のことでした。

『まいてつ』についてどころか、トーク自体が、まったくそのとき初めてで。

ご来場くださったみなさまの暖かなご対応や、ご一緒くださったtO様のおかげで、
なんだかとてもよい感触で、トークを終われたように、その瞬間は感じました。

が、そのあとトークをされた各社の広報さんや声優さんなどのトークを見て
しまうと、わたくしのトークはいかにも未熟なものとしか思えず。

わたくしかなり自信をなくして、
「まいてつ列車どうしよう〜!
早瀬さんに全部お任せしきった方がいいのかしらん」
的に、結構ぐるぐるしてしまっていたのです。

のですが。
帰りのエレベーター。
偶然いあわせたSIONさんが、わたくしに

「トーク面白かったですよ。
 予備校の――人気ある予備校の先生の講義みたいで」

とお声かけをくださって!

 それでわたくし、「ああ! そうか!!!」と、開眼いたしましたのです!
 
 フレンドリーなトーク。
 会場と一体となって盛り上げるトーク。
 プロのスキルで、魅了するトーク。

 そうしたものが素人のわたくしにできるはずがございません。

 ですが、まいてつのことなら。
 まいてつの世界観の、キャラクターの、魅力のことなら!
 
 これは、わたくしが、世界で誰より、深くしっかりと御説明することができます。

 ので、SIONさんがおっしゃてくださったように、講義のつもりで。
 余計なことは考えず「まいてつの情報を、魅力を正確にお伝えする」ことだけに
しぼりこみ、わたくしは、わたくしにできるトークを、きっとしていけばいいのです!

 そのことを教えてくださったお礼をどうしてもお伝えしたく、わたくしはツイッターでSIONさんのアカウント
@RR_SION
をフォローさせていただいて、御礼申し上げ、
そこから、なんとなくのご交流が始まりまして、
SIONさんが廃墟好きということを知り。

「廃墟が好きなら、保存鉄道とかもお好きなのでは?」

と、わたくしの保存鉄道車輌コレクションからお気に入りの一枚の写真をお送り
させていただいて――

すると、SIONさんの口から! まったくもって予想もつかぬ言葉が飛び出してきたのです!!


・・・以下、SIONさんのご許可をいただきましたので、
そのお話(個人情報などは伏せつつ)ご紹介させていただきます。


****************************
 幼稚園の頃、父の単身赴任で☓☓市と言う所に居たのです。

その時住んでいたマンションの敷地内に、謎の電車が野ざらしで放ってあってですね(;・∀・)
幼稚園の頃は、ジャングルジムにして友達と登って遊んでいたのです。
窓がない部分もあったので、勝手に入って肝試ししたり。

20年以上前の事になりますが、住んでいたマンションや、謎の電車はまだあるんだろうかと、ふと思い付いて3年前くらいにレンタカーで一人で行ってみたのですが、普通にまだあって。

思ったほど、電車が老朽化してなかったです。
もちろん、記憶にあるよりはくたびれちゃったような気もするんですけど、それでもかなり丈夫に出来てるんだなって思いました。

電車は登って遊ぶものではないんですけど…当時と違って子供も少ないみたいで、敷地内で誰も遊んでなくて、無人だったので…それが自分の記憶と一番違うどころで、だから残念だと思いました(´・ω・`)
私が子供の時は、幼稚園で『うちの家、電車あるんだぜ!』を自慢しまくって、友達を連れてきて、強引に見せてたものですが…(苦笑)
****************************

 そのこのお写真が、こちらで――

ki229_1.jpg

ki229_2.jpg

(Photo by SIONさん)

――拝見をしたその瞬間に!

「キ100形ではないですか!!!!!!

 わたくしが大興奮したのは、いうまでもございません!


 キ100形は、厳密には電車ではなく、
車両型式的な分類でいうと、貨車にあたる、
けれど貨車としての役割は果たせない、非常に特殊な車輌――
ラッセル車です。

 ラッセル――つまりは除雪をするために、機関車などに押されて、
ぐいぐいと雪壁の中に突っ込んでいく、とても勇敢な車輌です。

 キ100は、そのラッセル車の草分けともいえる存在で……
独特すぎる風貌もかわいりりしく、
わたくしのフェイバリット車輌の、ひとつなのです。

「すばらしい! すばらしすぎです! SIONさん!!!」

深い深い雪の中、キ100に見守られ、育ってきた少女――

そのまま、『まいてつ』の物語に、
それもとびきり素敵な物語に仕上がりそうな、エピソードです。

 それきっかけで、わたくしとSIONさんとは、めっちゃスローペースではありますが、ぼちぼちとDMのやりとりをするようになり。

 で、SIONさんが2/13に札幌でライブ! ということを知り、

「わたくしも2/14に札幌でイベントなのです!
 けど、2/13は、青森からはまなすに乗って移動中なので、
 ライブご応援にいけません、ご健闘を!」

とメッセージ送らせていただきましたところ、

「twitterのネタにもなるし、2/14の朝に行きますよ」

というお返事を頂戴してしまい!

 そして、そのお言葉をSIONさんは現実のものとしてくださいまして!
前記の、「素晴らしすぎるお迎え」を、わたくしはいただいてしまいましたのです!

 ちなみに、SIONさんはわたくし乗車のはまなすの入線風景なども撮ってくださり!



また、パソコンショップMK札幌駅前店様へもご案内してくださいまして!!




わたくし、
「この御恩、いつかどうにかしてお返ししよう!!」
と固く心に誓いつつ、SIONさんとお別れいたしまして――

札幌市電、ぐるり一周の旅へと出かけましたのです!



「雪ミク電車が撮れたらいいな!
 そしたらSIONさんに送って、恩返しができるのに」
とか思ってがんばって狙ったのですが、雪ミク電車と行き違うことは出来ず。

「低床の新型車両の写真で恩返しになるかな?
ならないよな」
などと悩みつつ、札幌を離れ、いしかりライナーで小樽へ向かい、
小樽市総合博物館へいきますと!!




そこにはなんと! ブルーシートにくるまれもせず、
キ100形が! その勇姿をさらしてくださってましたのでございます!!!



かくて見事に恩返しの一部を終えましたわたくしは、
嬉しい気分で、北海道開拓最初期に大活躍したらしい蒸気機関車、
しづか号た、素晴らしくエレガントな一等客車などを見学し、







テンションマックス! でパソコンショップMK様にたどり着きまして!!






飛行機遅れのタイムロスを、昼食抜きをしてまで埋めて、
見事ばっちり! イベント開始時間までに完璧な準備を整えてくださった
早瀬さんと合流し!!!!

いざや! の、
『まいてつこころ旅 @ パソコンショップMK札幌店様』 開幕です!!!!

――イベント中の様子を冷静に振り返れない程度には、わたくし
いっぱいいっぱいでございましたので、
イベントそのものに関しましては、みなさまのツイート引用でご紹介させていただきたく存じます!!
































――です!

あらためまして、ご来場くださったみなさま、パソコンショップMK札幌駅前店様、
ツイートを通じご応援くださったみなさま、SIONさん、そして早瀬さん、恭平さん!

ありがとうございました!!!(大感謝)


で、その後ショップ様などめぐらせていただきまして、








みなさまと別れたわたくしは、MK札幌駅前店店長、O様に送っていただき、
雪の夜の札幌、という最高に風情のあるシーンを、
おっさん二人でわいわい楽しくそぞろ歩いて(重ね、本当にありがとうございました!)
無事に宿泊先へとついて!




で、寝て起きて札幌→新千歳で、
手荷物検査通過して、ハチロクヘッドマークとともに、
バニラ・エアさまの飛行機にのって、空へと旅立ち成田へついて!!








京成→JR→西武池袋線→西武新宿線と乗り継ぎまして、
最後は新2000形さんにおくっていただいて!




無事、埼玉県狭山市入曽へと帰還して!
今にいたるでございます!!!

総評すると、今回の
『まいてつこころ旅@パソコンショップMK札幌駅前店』様!

「めちゃくちゃ楽しくて、密度すごくて、ハチロクの妹にもセンパイにもあえて、
本当に嬉しかったです!!!!」

ということになります!

 みなさま! あらためまして!! 本当に本当に、ありがとうございました!!!


(おしまい!)
posted by 進行豹 at 21:58| Comment(0) | TrackBack(0) | 製作日誌
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