2016/11/12 進行豹
□ はじめに この文書の対象者
この文書を読んでくださる方は
「ぬいハチ」のマスターで、
ご自身の「ぬいハチ物語を書いてみたい」と考え、
けれど「物語を書いたことがない」
と、悩まれてらっしゃる方だと想定しております。
ので、それ以外の方
(作劇方法や作文方について悩まれて、
「物語の書き方」で検索引っかった方など)には、
大昔にまとめたもので恐縮ですが
<作劇について>
「シド・フィールドのシナリオ入門の私的レジュメ」
http://hexaquarker.com/scenario_workbook_resume.pdf
<作文方について>
「日本語の作文技術:私的レジュメ」
http://hexaquarker.com/siteki_resume_of_nihongonosakubungijyutu.pdf
をご参照いただけましたら幸いです。
わたくしが今回想定しております「入門者さん」は、
上記「シド・フィルード」の中の用語がさっぱりわからない! という感じの、本当の入門者さんとなります。
□ 第一章: キャラクターをたててみよう
さて、本編を始めます。
あなたの「ぬいハチ物語」には、当然、
あなたのぬいハチちゃんが登場します。
ここでは、1マスターと1ぬいハチという基本構成を
想定し、
「マスター :進行豹」
「ぬいハチ :ぬいハチロク」
を例とし、考えていきます。
まず、絶対に物語中にでてくる
「ぬいハチちゃん」のキャラクターをざらっと、
思いつく範囲だけでいいので考えていきましょう。
テンプレあった方がやりやすいと思うので、
以下にテンプレを用意します。
******************
【名前】
【一人称】
【マスターをどう呼ぶか】
【ことばづかい】
【長所】
【弱点】
【好きなもの】
【苦手なもの】
【座右の銘】
【夢・目標】
【自信をもっているところ】
【コンプレックス】
【考え方のクセ】
******************
――全部は埋めなくていいです。
いまパっと思いつくとこだけ埋めていきましょう。
あとでなおしても、削っても継ぎ足してもいいので、
ともかく
「あなたが、あなたのぬいハチちゃんについて明確にしってること」を書いてあげましょう。
わたくしの場合は、こうなります。
******************
【名前】
ぬいハチロク
【一人称】
わたくち
【マスターをどう呼ぶか】
ますたぁ
【ことばづかい】
丁寧。やまとなでしこ風。
ひらがなが多い。外来語は旧カナ表記が多い。
「わたくち、
ヱレキギタアの調べも、決して嫌いではありません」
【長所】
・品がよい
・物事をしっかり考えてから行動する
・素直
・献身的
【弱点】
・電子機器にあまり強くないし詳しくない。
ので、その辺が怖い
(電子レンジのダイヤルひねるのもおっかなびっくり)
・家事全般に関する知識・経験にとぼしい。
・「妹たちの規範となろう」という意識が強すぎ、
我知らず無理をしてしまう傾向がある。
【好きなもの】
・ますたぁ、ひとは、全ての妹たち。
蒸気機関車全般、鉄道車両全般(特に0系新幹線)
石炭、塊炭飴、0系新幹線グッズ。
【苦手なもの】
・電子機器、抜け毛のある動物(ますたぁは例外)
ボンド/接着剤系のもの(トラウマがある)
【座右の銘】
・「安全が第一の使命」
【夢・目標】
・ 「ますたぁをしあわせにする」
・ 「全ての静態・動態保存機が、
地域のひとたちに愛される存在になるように」
【自信をもっているところ】
・ 丁寧さ、立ち居振る舞い、ことばづかい
【コンプレックス】
・ ナイショ
(コンプレックスがあると妹達に知られて、
いらぬ心配をかけたくない)
【考え方のクセ】
・ 妹たちの規範になろうとする。
≒正しい、正しくないの、
ぬいハチロクなりの行動基準にモノサシを
もっていて、それに従って行動しようとする
・ ますたぁの意向とモノサシが合わない場合は、
ますたぁに直言し、意図を確認する。
「明らかに妹たちの規範にならないと思うが、
ますたぁの意図がそれを行うこと」
である場合は、ますたぁの意図を優先。
そののち、じっくりと自分の考え方を確認したり、
ますたぁと話し合ったりして、
モノサシの修正、あるいはますたぁの行動改善を
試みる。
・ 上記を守った上での、成長・変化を好む。
******************
……ぬいハチロクの場合は、こんな感じでした。
書いていくうちに、
「自分のこについてしってるところ」
「まだよくしらないことこを」
を自覚できると思うので、
もし、わからないところがあれば
(今は不明)
とかでぜんぜんオーケーです。
「このこのここを知らない/知りたい」との
自覚をもてれば、それは興味へつながって、
「いつかそこを知る」ための種となるかと存じますので!
今日のところは、ここまでです。
明日の朝は
□ 主役を決めよう
について書こうと思います!
タグ:「ぬいハチ物語」の書き方
同じ作家さんが複数のキャラクターを動かすコツってそうゆうことだったんですね。
できれば、ひとはちゃんのキャラクタープロフィールもほしいのです。
興味ありますし、キャラクターを立てるときの参考になりますので。あと、ハチロクちゃんを複数登場させるときの注意点とはなんでしょう?。楽しみにしています。
お忙しいと思いますが、お願いいたします。
榎本 幸作
「まいてつ」プレイ&ぬいハチお迎えをありがとうございます!!
書いたことは無数にあるやり方のうちの(不完全な)ひとつでしかないかとは思いますが、少しでもご参考になったりお役立ちになったりする部分ございましたらうれしいです!
ひとはのキャラクタープロフィールは
【名前】
ひとは
【一人称】
ひとは
【マスターをどう呼ぶか】
マスター
【ことばづかい】
基本的には、砕けた敬語。
「〜〜ですよ!」という語尾を多用。
【長所】
明るい。前向き。自立心旺盛。
チャレンジ精神豊富。
技術研鑽に燃えるタイプ。
高成長度。
【弱点】
世間知らず。慎重ではない。
判断が早い分、見落としも多い。
基本的に、世の中の全般について、
トライ&エラーが許されるものと認識している、
“初手で悪手”のリスクを非常に軽視している。
(怖さをわかってない)
【好きなもの】
おねーちゃん、マスター、工具全般、お料理道具全般
【苦手なもの】
小さなつぶつぶが密集してるの。
誰かの悪口を聞かされるの。
行儀よくじっとを長時間強いられる状況――は苦手。
【座右の銘】
「人間の目は、失敗して初めて開くものだ」
【夢・目標】
「18688を復元したい」
【自信をもっているところ】
「おねーちゃんの一番近くにいる妹なこと」
「自分の全般」
(毎日毎日おねーちゃんからもマスターからも
褒めてもらえるので)
【コンプレックス】
「おねーちゃんには絶対なれない」
【考え方のクセ】
楽観的、直線的、最短ルートを好む。
ともかく一番楽に手早くいけそうな道をみつけて、試してみる。
だめなら修正する。
それでも無理ならおねーちゃんかマスターに頼る。
自立心が強く、なんでも自分で試してみたがるが、
それにこだわりはなく、
「今の自分には無理」と思ったらすぐに誰かに頼ることができる。
(反面、それは「苦しい状況に独力で立ち向かったことがない」
ということでもある)
――な感じです(続
>ハチロクちゃんを複数登場させるときの注意点とはなんでしょう?
は――
設定レベルから考えるのなら、
『関係性を決める』ことが最初になるかなぁ、と思います。
軸となる一体目のこに対して
「なかよし」なのか「ライバル」なのか――
みたいなとこですね。
そこが決まれば、
「どこが共通するから仲良し」
「どの点で競い合う/理解しあえないからライバル」
みたいに、引き算で、「もうひとりの子」の設定も浮き上がってくると思います。
数がさらに増える場合も、同じやり方でいけるのではないかと!
ご参考になる部分ございましたらうれしいです!