2009年05月12日

【初鮪】

先日の、狩野さんとのプチ合わせのときに、

『「初鰹」という言葉があるのに 何故、「初鮪」という言葉はないのか?』

という話題が、話の合間に出てまいりました。


私、偶然にもその理由を知っておりましたのですが、

話してしまえば、これは非常に単純で、

『初鰹だの何だのがもてはやされるようになった江戸時代(元禄あたり)では、
 釣った鮪を新鮮なまま江戸まで運び得る、船の速度も保存技術も無かった』

からなのです。


ですので、この時代の江戸前の鮪といえば、それは
『ヅケ』と呼ばれる“醤油漬けの鮪”のことで、
そうなってしまっているものには、当然 『初物もヘッタクレもなかった』 わけです。

しかし 、“『ヅケ』で当然” というその流通形態から、
江戸においては常に鮪は安定供給されていたことも ひとつの事実で。

『和歌食物本草』によれば、寛永年間においては
1サク=28文 (現在の貨幣価値で700円程度)
という価格で ほぼ安定していたそうです。

ですので、現代においては、
寛永年間の物価価格の変動を図るモノサシとして、この
『鮪一柵二十八文』は非常に重宝に用いられておりまして、

このモノサシを使って、流通の状態を計る学問をすなわち、

『マグロ経済』と呼ぶわけでございます。 (どっとはらい




・・・と、上記は先ほど思いつきました、私のオリジナル与太話でございますのですが、
みなさまはどの辺で、「この話がヨタ」だとお気づきになられましたでしょうか?

多分、かなりのとこまで行けたのでは!?
と 私としては思っておりますので――

もし、そう出来ておりましたら!
その切れ味を本篇中にも盛り込みたく、

イケてなければ、
さくっと気持ちを切り替えて、

――引き続きまして、まずはWEB体験版のリリースに向け、
制作進捗を積み重ねていきたく存じ案す!


ということで、本日の進捗報告です。


■シナリオ・スクリプト

 まぁまぁ順調。
 「書けて、リライトまで終わっている部分」の流し込みと演出がもうすぐ終わるので、
 そこで躓くことなしに、引き続いて書いて流して演出つけていきたく存じます。


■制作進行等

 今日は、特筆すべきことはとくには。
 明後日に写真を撮りにいくので、その前にちょこちょこっと、
 そしてその後にガツンと! アレヤコレヤを進めたく思っております。



で。

本日のバナー は、

『そういえば、真正面からのキャラクター紹介バナーみたいなのはやってなかった!』

と思いましたので、

「そのキャラクターの名刺」 的なことをイメージしながらつくってみました――

bn_aradia.png

――感じの「名刺バナー」シリーズ第一弾
アラディア先生とさせていただきました!



以上、本日のご報告を完了いたしまして、
もって、制作の方に戻ります!!
posted by 進行豹 at 00:00| Comment(2) | TrackBack(0) | 製作日誌
この記事へのコメント
アラディア先生!
私、先生の『マグロ経済』論にすごく感銘を受けました。
先生のおかげで、ようやく『江戸の漬鮪、京の塩鯖』という諺の意味が分かりました!


今日の進行豹さんのオリジナル与太話、最高に大好きです!
特に「どっとはらい」で終わるのが、東北民話っぽくて好いですね。(^^♪

<追伸>
自分で書いて、『江戸の漬鮪、京の塩鯖』って本当に有りそうに思いました。(笑)





Posted by kiisan at 2009年05月12日 00:23
>kiisanさん

 ありがとうございます!
 与太話は、私の数少ない趣味の一つですので、
ご好評を賜れましたこと、本当に嬉しく存じます!

『アラディア先生とくろえ姉がアツ燗つけつく、
スルメかじりつ、ぐだぐだ与太話の応酬を〜』

みたいなイベント、本篇中ではどーにも盛り込めそう二ないこと残念ですが、

その分も! 日誌では、思いだしたようにときどき与太ってまいりたくぞんじます!!

でもって、『江戸の漬鮪、京の塩鯖』。
「へぇ、京都にはそんな言葉があるんだ」
とか、素で私、思ってしまいましたです!(ヤラレマシタ
Posted by 進行豹 at 2009年05月13日 00:05
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