まずは先日の製作進捗について御報告申し上げます。
先日の錬電術師 -HexaQuarker- 最終章 Re_turnの製作は、
---------------------------------------------
【シナリオ・基礎スクリプト】
新しい部分を書いて、
昨日書いた分のリライト&基礎スクリプトを行う。
平常通りな感じ。
【製作進行・その他】
特には何事も。
---------------------------------------------
という進捗となりました。
本日も、着々と製作の方重ねていきたく考えております。
で。
いよいよ最終講ということとなりました、
『デザインの教室 手を動かして学ぶデザイントレーニング』
(佐藤好彦著 エムディエヌコーポレーション)
を使用した、【公開実践学習】。
本日の内容は、
-Last Lesson - グリッドの制約を超えたレイアウト-
ということなります。
この「グリッドの制約を超えた」という(同書で説明をされており、私が解釈をいたしました)意味は、
(先日学習したような)
『ボックス型・整列グリッド』 ではない、
『円やら、平行四辺形やらの特殊グリッドを用いてのレイアウト』
というほどのこととなります。
で。
私的には、先日のかや姉版錬電ポスター

を、変形グリッド使用で仕立て直してみる――
ことで、今回の課題へのチャレンジをしてみたいと思います。
使える素材=先日と同じものですので、
『主役は、かや姉+影の絵』 で確定です。
ですので、それにあうような変形グリッドになにが良いか――
と私は考えました。
そう考えると、

↑の白抜きで示したような 「(かや姉絵をぴったり収めるサイズの)細長い三角形」が、適当であるように思われました。
ですので、まずはその三角形を180度回転させ、画面の反対側におき(水色)。
で、両三角形の間に、
”同三角形、正と回転とをひとつづつ組み合わせて作成した平行四辺形”(緑)
をおいてみました。

で、回転三角形の方にキャッチコピー。
平行四辺形の中にボディコピーを収めることとし――
出来あがったデザイン物が

となります。
デザインするにあたり気をつけたことは
1:「孤独」感をつよめるために、
”かや姉以外の要素“を、全て紫系のみでまとめた。
(=かや姉だけが、一番目立つようにしてみた)
2:文字をナナメらせるだけだとヘンだったので、
キャッチコピーはランダムな感じのおいてみた。
といったあたりのことです。
やってみて思ったことは
1:ボックス型グリッドシステムは、
『一番たくさんの要素を、無駄なく配置できる』
システムでもある。
2:変形グリッドは、ぱっと見の印象がすごく強い。
その上、(きちんとグリッドは存在するので)
全体としてバラバラな感じにもならない。
ただ、よほど綿密に設計しないと、
『たくさんの要素を配置するのが難しい』ように感じる。
――ということでした。
変形グリッドは、いかにもな大技ですので、
使いどころが非常〜〜に難しいのではないかとも感じますのですが、
「いざ鎌倉!」というときにきちっと使いこなせますよう、
折をみてコツコツと練習・試作を重ねていきたいなぁ、とも思いました。
で。
今回で、ひとまずは
『デザインの教室 手を動かして学ぶデザイントレーニング』
(佐藤好彦著 エムディエヌコーポレーション)
を使用した、【公開実践学習】の方、レッスン終了となります。
全体を通して、一番学習できたように思うことは、
『デザインとは、設計であり、ルール作りである』
ということでした。
一般に「センス」と一言で片づけられる要素は、多分、
『どの素材に対し、どのルールを適用してデザインするかの判断力』
であるようにも感じました。
ですので、イマイチ感覚的で何をしていいのかわからない
“センスを磨く”という行為は、すなわち――
1:たくさんのデザイン物に触れ、
「そのデザインを成立させているルールを読みとき」
2:そのルールを、いろんなデザイン上で試行してみて
3:“自分のルール”として、自分の手持ち武器にする
――というプロセスを経ること、と翻訳できるのではないかとも考えました。
このくらいまで“やるべきこと”が明確化できると、
あとはそれを根気よく反復・継続していきさえすれば、
“身につける”ことは不可能でなくなってくるかと存じますで。
今回の学習の成果として、
『そう行う』こと、今後、こころがけていきたく感じております!
また、
『デザインの教室 手を動かして学ぶデザイントレーニング』
(佐藤好彦著 エムディエヌコーポレーション)
は、本当に良いトレーニング・ブックだと思いますので、
もし、ご興味を持ってくださった方がいらっしゃいましたら、
「是非とも、同書を実際お読みになって&
ご自分の環境で、同様の“手を動かしてのトレーニング”を
なさってみてください!」
と、私こころより、ご推奨申し上げます!
と、いうことで ひとまずは本日の製作日誌を結ばせて頂きます。
良いデザインをし、「良い設計」を学び。
そしてそれを良い物語を紡ぐこと――
より良い『錬電術師』を完成させていくことへと、
必ずや、活かしていきたく存じます!!