2010年03月14日

シド・フィールドの「シナリオ入門」の私的レジュメ 【5:登場人物づくりの4要素 (劇的欲求・ものの考え方・態度・変化)】

 おはようございます!

 まずは先日の錬電術師最終章の製作進捗につきご報告申し上げます!


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【シナリオ・リライト】

 「進まなくは無い」という程度ですが、着実に進捗いたしました。

 ルートストーリー自体の完成度も、間違いなく向上しているものと、私としては確信しております。



【製作進行】

 ご確認させていただくべきをご確認させていただきまして、
 お伝えすべきをお伝えさせていただきました感じかと。


【その他】

 お出かけがあったので、そのついでに写真などちょこちょこ撮影してきました。
 錬電で実装するかはわかりませんが。


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という感じです!


 今週末〜来週頭、24日あたり

までは、私かなりいろいろとお出かけなど重なりますので――

本日〜18日あたりまでに、

確保しうる限りの時間を確保し、また集中し、

シナリオ執筆等、お任せいただいております全てを心をこめてていねいに、そして出来うる限りにテキパキと、執り行っていきたく計画いたしております!!



 で、そのシナリオ執筆に、

「非常にダイレクトに役に立つ!」

ことを毎日実感しております、


「“シド・フィールドのシナリオ入門”の私的レジュメ作成」

の方、本日は第五稿【登場人物づくりの4要素 (劇的欲求・ものの考え方・態度・変化)】の方に、取り組んでいきたく思います!







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【5:登場人物づくりの4要素 (劇的欲求・ものの考え方・態度・変化)】 


+ 「性格」とは、即ち「行動」である。
  そのキャラクターが、「なにを言ったか」ではなく「何を為したか」により、そのキャラクターは性格付けられる。

+ 登場人物を作るためには“性格の根幹”を設定しなければならない。
 (そのあとで、さまざまな特性やクセで陰影をつけていく)

+ 性格の根幹は、<劇的欲求><ものの考え方><態度><変化>の4要素によって構築される。


+ <劇的欲求>とは、そのシナリオの中で主人公が “手に入れることを望んでいる何か”を意味する。
  悪い奴を倒し、世界を平和にしたい、でもいいし、
  好きな女の子をカノジョにしたい、でもいい。
 
 主人公の<劇的欲求>は、物語自体のセントラル・クエスチョン
(お話の課題。「その解決がなされるかどうか?」が、物語の最大の疑問となる)となるし、
  
敵役の<劇的欲求>は、主人公の障害の原因となる。



+ <ものの考え方>は、すなわち、キャラクターのもつ“価値観”である。
 価値観が明白であり、それが適切に表現されているキャラクターは、
物語内でのハッキリとした立ち位置をその時点で確保できる。
 
 “世の中は運命により支配され、私たちが自由意思と思っているものさえ、その一部だ”という価値観もあれば、
 “人間、努力して出来ないことはない”という価値観もある。

 こうした価値観=<ものの考え方>の違いはもちろん、対立要素となり、ドラマ要素となりうる。

+ キャラクター達の<ものの考え方>を明確に理解できれば、キャラクターをブレさせること無しに、
 さまざまなドラマ要素を物語内に積み増すことが可能となる。


+ <態度>とは、上記の<劇的欲求>や<ものの考え方>を、物語世界内で、キャラクターがどう表現していくか、ということである。  

 “悪い奴を倒したい!” と思って、悪い役の本拠に一気に攻めていこうとする態度もあれば、
  まずは情報収集という態度もあるし、仲間集めという態度もあるし、
  「悪い奴以上の金と権力を得よう」という態度もある。

 “全ては運命に支配されている”という価値観は、「だから何もしない」という態度でも示されるし、
  逆に「必死で行動した結果を、“運命”として常に受け入れる」という態度でも示し得る。

  <態度>=表現の仕方、アプローチの仕方がかわれば、同じ劇的欲求を持ち、同じ考え方をする人間同士でさえ、
  「全く別のキャラクター」になる。

   (例:同じ女の子を好きになってしまった、恋愛至上主義の、「誠実」な態度のキャラクターと 「軽薄」な態度のキャラクターとが出てくれば、
      そこですでに、“三角関係の物語”が誕生する)


+ <変化>は、物語の進捗にともない、キャラクターに影響を与えていく要素である。

  キャラクターの全ての要素は、物語の進捗にともない、変化しうる。

 (魔王を倒したあと、真の悪は国王であったと気付くかもしれない)
 (運命なんて存在しないと悟るかもしれない)
 (誠実なんて損するだけだと、今までの自分をかなぐりすてるかもしれない)

  キャラクターの変化は、物語の進捗に“深み”を与える重要な要素として機能する。

  が、“状況がどんなに変化をしても、キャラクターは一切変化しない”という<態度>も、もちろんアリだし、
  うまくハマれば大変に格好良いものでもある。



+ <劇的欲求><ものの考え方><変化><態度>が明白になれば、そのキャラクターの性格の根幹は完成している。
  あとは、ディテールでそれを補強していけばキャラクターは完成する。
  ↑そのやり方については、次のレッスンで。


 
 

【演習問題 -主人公を決めなさい-】

(私が、本 公開学習で作成中のお話は、

http://hexaquarker.com/scenario_paradigm_renshuu4shou.pdf
http://hexaquarker.com/scenario_renshuu4_arasuji.txt

ですので本日の演習問題では、同ストーリーの主人公を設定してみます)

やってみました↓

http://hexaquarker.com/scenario_renshuu_toujyoujinbutu.txt



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というような感じです。


物語要素を増やしていくうちに、

「ああ、この要素とこの要素は絡むな」

みたいなのがどんどん繋がりはじめること自体は、

普段にもあることではあるのですが。


 しかし、それを“段階的に”“システマチックに”繋げていける!
ということを今回体験し、非常に私、刺激に・嬉しく感じております。

 技術やテンプレートをしっかりと身に付けましたら、

「それを逸脱していくこと」

も、きっちりと行えるようになりますこと、これは明白かと思いますので!


 まずは(今更ながらですが)

「基礎技術」「基本様式」をこの機にガッチリ会得すべく!

そして、それを錬電術師を“よりよく構成された物語”に仕上げていくことに活用すべく!!


引き続きまして、学習の方も頑張っていきたく存じます!!


 と、いうことで今日も一日、怠ることなく手と頭と心とを動かしていけますように、ベストを尽くして頑張ります!!


posted by 進行豹 at 08:43| Comment(0) | TrackBack(0) | 製作日誌
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