2010年04月12日

「お話」を思いついてしまいました &  シド・フィールドの「シナリオ入門」の私的レジュメ :【11:act2で支離滅裂にならないために -ミッドポイントの発見- 】 の続き

 おはようございます!

 まずは、先日の錬電術師最終章の製作進捗につき、ご報告させていただきます。


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【リライト・シナリオ】

 →吉里吉里上で読んで+リライト―― の方。
  すみません、まだ終わっておりません。
  「リライトに時間かかかっている」というのが、
  その唯一の理由です。
  (でも、さすがに本日中には終われるかと存じます)
  が、時間をかけている分の質向上は出来ておりますかとも存じておりますので、御容赦のほど賜れますと幸いです。
  並行し、新規シナリオの方もコツコツと執筆重ねております。


【製作進行】
   
 →ご報告する関連進捗はございませんでした。
  

【その他】

 →タイトルにも書きましたが、
  「お話を一本」思いついてしまいました。


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 ・・・先日の進捗は、以上のようなものとなります。


 で、一本思いつきました、お話の方。

 味も素っ気も無い書き方をすれば、

  『錬電術師のサブキャラクターたちが、
   本編中のサブ・プロットとして本編中で展開する話しを、
   さらに補完するショート・ストーリー』

  といった体のものです。

  この類のは、思いついてもたいがいは、片端から「書きべきほどのものでなし」と切り捨ててまいりますのですが――

  しかし、今回 思いついてしまいましたものは


1: 錬電術師を知らない方がお読みくださっても、
   多分、何かを感じていただけるのではないかと思う
   (「物語」としてのポテンシャルが、恐らく高い)

2: 短く書ける

3: 錬電術師、最終章、とあるルート中で展開される
   「上記、サブプロット」との相乗効果が極めて発揮されるものと思われる。
   
4: しかしながら、この「短い物語」を読まなくても、
   錬電術師最終章をお楽しみいただく上には、全くさしさわりがない。
  (サブプロットは、サブプロット単体でも必要十分に機能する)

5: 私が、書きたい


・・・という、5つの優れたポイントを持っておりますように存じますのです。

 
 ですので、この「短い物語」については、
 しばらくの間(まぁ、恐らくはひとまず書くだけ書いてしまって

取り扱いの方、考慮していきたく存じます。


 何らかの形で発表できるようでしたら、もちろんそのようにさせていただきたく存じますのですが、
いくつかの越えるべきハードルを越えそこなったときには、さくっとお蔵入りさせる所存でもございます。

 発表させていただけます場合には、遅くとも『本年、四月二十日』までには、その旨お知らせさせていただけるかと存じますので――

 この件につき、追記無く本年四月二十日を経過してしまいました場合には、

「お蔵ったんだな」

と、ご理解、スルーいただけますと、とても幸いに存じます!



 で、その「短い物語」を思いつくきっかけとなった、

『現行ルート中での、ミッドポイント・セントラルクエスチョンの強化(よりはっきりとした明確化)と、それを行うためのサブプロットの整理整頓』

の要を私に教えてくださいました、


シド・フィールド「シナリオ入門」の私的レジュメ作成の方。

本日は

【11:act2で支離滅裂にならないために -ミッドポイントの発見- 】

の課題でありました、


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好きな映画を見て、その構造を分析し、ミッドポイントを発見する

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の方、行いましたので、その成果を貼り付けさせていただきます。


 で、当初の予定では、

「私の好きな映画、ベスト3の中の一本」である
『エレクトリック・ドリーム』で、そちらやろうと思ったのですが――


「ビデオテープが、どっか行ってしまって、どうにも見つからない」

ので、急遽予定を変更し、

「私の好きな映画、ベスト30には入ってる気がする一本」である、
『マイク・ザ・ウィザード』





にて、そちらやってみましたこと、あわせ御報告いたします。


http://hexaquarker.com/the_wizard_of_speed_and_time.txt


で。

 上記、構造解析文章を、もっと大雑把に組み直すと

<ACT1>
「自主製作映画を撮っているマイク」



「商業デビューのチャンスを得る。
 悪いプロデューサーと、良いディレクターは、
 その完成をめぐってのカケをする」



<ACT2>
「頑張って撮る」



「フィルム上映、良い出来」



「悪いプロデューサーは、
 (かけに勝つため)
 『もう一本、まったく別の(より困難な)ものを撮れ』と命令」



「マイク2本目の撮影を決意。
 悪いプロデューサー、妨害工作を直接的なものに」



「妨害に負けず、マイク2本目を完成。
 1本目よりさらに素晴らしい出来」



<ACT3>

「悪いプロデューサーは妨害工作が露見し、クビ」



「ハッピーエンドかと思いきや、思わぬアクシデントで暗転」



「けど、やっぱりハッピーエンド」


というものとなるかと存じます。


 この物語は


「果して、マイクは、『自分の撮りたいフィルムを完成させることが出来るのか?』というセントラルクエスチョン」

を持つ物語です。


 で、“最初のフィルム”を完成させた時点で、
そのクエスチョンは満たされたかのように思うのですが――

しかし、

「そのフィルムを、使ってもらうためには、もう一本が必要」

という障害が発生し、

“二本目のフィルム”

を作成することが必要となってきてしまいます。


この

『そのフィルムを、使ってもらうためには、もう一本が必要という障害』(の発生)


こそが、「マイク・ザ・ウィザード」におけるミッド・ポイントであり、

「セントラル・クエスチョンを、(より強化して)再提示」

するという働きを為しておりますわけです。



 
 ・・・正直申しますと。

 「マイク・ザ・ウィザード」は、『映像はすごいが、脚本は甘い』映画だと、私記憶してしまっておりまして。

 実際 「全く物語的に機能していない無駄設定(しかも派手!)」

とか

「説明が、あまりにも足りていない要素」

とかも満載なのですが――

 しかし、

『ミッド・ポイントは恐ろしく明確であり、
 完全に機能している』


映画であるようにも、私には思えました。


 ので、(起承転結で物語の作り方を収めてらっしゃる方には、イマイチ理解いただきづらいかもしれない)
『ミッド・ポイント』(と、セントラルクエスチョン)
の概念を理解するには、

「マイク・ザ・ウィザード」は、素晴らしい教材ではないか――と、私思うところでございますのです。

 いまは残念ながら絶版で、DVDも出ていないのですが、
アマゾンで、かなり安く中古が売られておりますこと、
本日時点では確認いたしておりますので――


もし、ご興味ある方は、ご購入、ご一覧されますこと、
私心より、オススメ申し上げます次第です!

(映画自体も、クセはありますが、面白いですし!)



 と、本日のご報告は、以上までとなります。

 やるまえは

 「ちょおめんどい。意味なさそうだし」

と思っておりました

「好きな映画を見ての構造解析」

から、しかし、

「かなり多くを学習できた」


(具体的には

・構成がしっかりしてれば、細部がアレでも、物語は成立する

・しかし、細部がアレだと、物語理解の妨げになるので、
 細部はやはり非常に重要

・どんなに果てしなく思われる作品づくりも、
 あきらめず、具体的に、「手を動かし続ける」ことで完成に至れる

・・・というあたりのこと、学習できた)


かと強く感じておりますので!


 その学習成果を、『錬電術師最終章』上に活かしていくべく!

 本日も、手と心と頭とを、怠ることなく精一杯に、動かしていきたく存じます!



 今日も一日、頑張ります!!








posted by 進行豹 at 07:33| Comment(0) | TrackBack(0) | 製作日誌
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