2012年01月10日

ものをつくるときの「心技体」について考えました

 おはようございます!

 昨晩、不意に「ものをつくるときの心技体」ということについて考えました。


 その考えた結論として――

「心」は、
“書きたい、描きたい、作りたい!”という“気持ち”。


「体」は、
“実際の創作や執筆や取材や素材集め”等々の“仕事量”。


「技」は、
気持ちや仕事を、“受け取って下さる方に、より良く伝える”ための“テクニック”。

――なのではないかと、ひとまず私は整頓いたしました。


 で、その考えに基づくと。

「同人で(この場合趣味で、仕事とせず、の意)ものを作っていく」

ときにもっとも大切なのは

「心」

であり、ほぼ同じくらいに大切なのが

「体」であり。

「技」は、わりとどうでもよいのではないか――とも思われました。

 作りたい気持ちがあり。
 そして、実際に手を動かしてそれを作る。

 そこまでで「同人」としての創作活動は完結します。

 自分(達)で見て、にやにやして、不満を覚えたとこは次で直して――

ということを繰り返していけば、そのプロセスに飽きるまでは、
楽しい創作が間違いなく重ねられていきます。


 が、そのプロセスを重ねて行くうち、大概の場合「欲」が生じてくるようにも思います。

 それは「作ったものを“外”の誰かに見てもらいたい」「評価してほしい」という欲です。

 この欲が出てくると、俄然「技」が重要なものに思えてきます。


 そうなると、

 「見て貰えない!」 何故? 「下手だからだ!」 →「技を磨こう!」

という第二段階のプロセスが発生するようになることが多いような気がします。


 で。

 私はここまで考えをすすめ、

 「ああ」

 と思い当たりましたのです。

 
 なににか、と申しますと、

『「技に溺れる」という言葉の意味』

に、です。

 
 「技」は、特に磨き始めの段階においてはグングン伸びます。

 そうすると、見て貰える機会も、評価もどんどん向上します。

 ので、さらに技に磨きをかけて、作品の質も向上し、たまわる評価も高まります。

 見事な好循環です。

 
 けれど、この好循環がなかなか発生しないケースもあれば、
ある時点でぴたっと、この好循環がとまってしまうケースもあるように思います。

 そのケースを、恐らくひとは、「壁」と呼ぶのではないでしょうか。

 そうして――
多分、だれしもが、振り返るときにまず直前を見直すものなのではないかと考えます。


 ですので、壁にぶちあたったとき、
もっとも取られやすい行動となるのが、
『自分をその壁の直前にまでつれてきてくれた「技」に、その原因を求めようとする』
ことであるように思えます。

 「技の習熟が甘い」
 「取得すべき技が間違っていた」
 「もっとレベルの高い技を編み出さなければ」

等々、です。

 で、その改善が上手くいかない、壁をなかなか抜け出せない――となってしまったときに、
「ものつくりからの撤退」という結論が、導かれてしまうものかとも想像します。


 つまり。
 「技に溺れる」ということは――

 「技のみに視点がとらわれてしまい、他の要素が見えなくなる」
 「それで一杯一杯になってしまって、息がつけなくなる」

――ということなのではないかなぁ、と。


  ので。

 「ああ、これは苦しい。これは壁だ。なんとか乗り越えねば」

というときには。

「技」ではなく。
 むしろ 「心」「体」の段階にまで立ち返って考えてみるのが、
非常に有効なのではないかなぁ、というようなことをそこから考えました。

「自分は一体、なにをつくって、なにをカタチにあらわしたいのか」(心)

ということは、案外見失いやすく、移ろいやすく、変化しやすいものかと個人的には思いますので。


 “壁にあたった!”と感じたときには、まずそこを見直し。
 
 ついで、

「じゃあ、その気持ちを実際に自分はどう表してるのか。
 具体的な行動として、何を行えているのか」(体)

について考えてみて。

 そこまでいっても“壁”を越えるヒントがみつからないときに。
つまりは、最後の最後の段階になってはじめて、

「やり方がわるいんじゃないか。もっと効率の良い方法があるんじゃないか」(技)

という部分を考えるという方が、
迷いは解け易いのではないかなぁ、とか感じましたのです。


 幸いにして、今 私は

「全く壁とか感じず、すいすい楽しくものをつくれてる」状態ですので、

特に上記の考えを実践してみる必要性を有しないのですけれど。


 今度、もし「“壁にあたった!!!!”」と感じたときに、
「いや、壁にあたったときの対処法は、以前に考えたはずだぞ!?」
と思いだしたり、
あるいは、日誌で「壁にあたってます、しんどいです」とグチってしまったときに、
「2012年1月10日の日誌で、進行さんは既にその考察をなさってますよ?」
とプレイヤーさんから思いださせていただく(他力本願)ために、

いわば、 『備え』として、同思いつきを文章にまとめなおし、
記録しておくことといたします。


 この稿はですので以上で。
 特にその先、すわりの良いまとめなどはございませんのです。


――――――――――――――――



 で。

 その「すいすいと気持ちの良い各種創作」

のとても大切なひとつである

“夢路” につきましては、

++++++++++

 「夢路固有シナリオ1箱めの<421行>から
<519行>までのリライト&それに伴っての基礎スクリプトの打ち直し」

++++++++++

を積み重ねましたこと、謹んでご報告申し上げます。


 また、同様にベストを尽くして執筆させていただいております、
「お任せいただいてります案件」についても、
<当初、ラストとなる予定であった1工程>につき、
「本日、ほぼ間違いなく完了し、御提出できる」運びでありますこと、
こちらも喜んでご報告申し上げます。

 で、そちらが堅調なおかげで、
<さらに追加で3工程>をお任せいただくことができましたのですが、こちら、
「自由度が高く複雑度が低い」
(=工夫しようと思えばいくらでも工夫できるので、工夫しますよ!)
な案件でございますので、

全体予定としては、

「平行の案件は今週中にベストを尽くした出来にて満了し、
 週明け以降は錬電の執筆速度を大幅に向上させ、
 また 『ハンコ刻り2012』も開始する」

は、変更なしのままで十二分にいけるか、と存じております。


 また、


サークル通販2012


につきましても、追加パッチディスク一枚、しおり一葉からのご注文でも
喜んでお受付させていただいておりますので、
もしご入り用ございましたら、どうぞお気軽にお申し付けください!



 と――
 まぁ、そんなこんなで、とにもかくにも、
焦らず急いで丁寧に手と心と頭とを動かしまして、
各種 作劇、執筆、制作と重ねていきたく存じます。

 今日も一日がんばります!

 そして、みなさまの本日がたくさんの笑顔と安心と安全とあたたかさとに満ちたものとなられますよう、願います。


 おたがい、より良い今日をすごしましょーです!
posted by 進行豹 at 09:07| Comment(0) | TrackBack(0) | 製作日誌
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