まずは、先日の進捗について短信申し上げます。
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<夢路>
+ 『ローズマリー固有三箱目』
の
<811行→858行>
を書き進みました。
行数少ないのは、
「蔵書整理のお手伝いで体力的にマイってしまった」ことのみが理由です。
書いている内容自体は「良い感じ」度を増していけているかと存じますので、
その点、、引き続きどうぞ、ご安心いただけますと幸いです!
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<短編十二ヶ月関連>
+ 引き続きアイディアを考えおります。
予定通り、四日には執筆開始できそうかな、と思っております。
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<枕草子の勉強>
+「二十五 にくきもの」 (の続き。酒飲みのマナー)
http://hexaquarker.com/gakushuu_makurano.txt
(一~十)
http://hexaquarker.com/gakushuu_makurano_1_10.txt
(十一~二十)
http://hexaquarker.com/gakushuu_makurano_11_20.txt
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――です。
でもって。
「総書整理のお手伝い」の方は、
前回と同じくらいの量のご本を持ち帰らせていただいて、
もう結構収納場所がヤバくなってまいりましたこと、ご報告申し上げます。
こちらは、あと一回のお伺いにて全整理完了させていただけそうに思っておりますので、
そのお伺いのときまでに、とにかく不用品整理しまくって、少しでもスペース作っておきたく存じます。
今回頂戴いたしました本は、
「すごく気軽に読める廉価版の全集」とかがメインで。
パラパラと眺めてみましたところ、
こんな感じ

(サムネイルクリックで、結構大きな画像が出ます)
のとかあり「かわいい! おもしろい!」と素直に感じ→浮世絵にちょこっと興味が出てまいりました。
のでので、じっくりのんびり暇を見て少しずつ。
まずは「単純に見て楽しむ」というところから、浮世絵の勉強もおいおい始めていきたく思います。
さて。
そのように、「ちまちまと無理のない勉強を重ねる」のは、私の数少ない趣味のひとつでございます。
そして、エロゲーのシナリオをお仕事として初めて承らせていただいたとき。
私はこっそり、
「これからは、自らの楽しみのためだけではなく。
<自分の好みのラインと外れたエロゲ>も、勉強のためにプレイするようにしよう」と、決意し。
また、そのように実行をしても参りました。
――ネトリ、ネトラレまでは大丈夫だが、「ネトラセ」には正真正銘凹まされてしまう自分。
――成長を重ねて行くSM嬢達のみならず、それを見守る店長の真摯さに、尊敬の念を感じている自分。
・・・普段だったらプレイしないラインのさまざまなエロゲたちは、
さまざまな“自分”を、私に発見させてくれます。
そして、先日。
私は、また新たな“自分”を、素敵なエロゲに発見させてもらったのです。
そのエロゲの名は、

「絶対可憐! お嬢様っ」
そして、発見されたものは 「鉄旅に猛烈にあこがれる自分」でした。
そう。
この「絶対可憐! お嬢様っ」は、その作品タイトルからは全く想像もできない、
『とても、とても、とても素敵な鉄旅を体験させてくれるエロゲ』だったのです。
ヒロインのひとり、

戸狩志摩。
彼女は、駿豆線3000系をこよなく愛する少女です。
そして、ささいな誤解が――
志摩と主人公とを、青春18切符の旅へと誘います。
「乗り継ぎ計画ったって、熱海で乗り換えたら東京まで一直線じゃないか……」
そうぼやく主人公に、
<“出来る限り”乗り継ぐ、乗り継ぎ計画>を示しつつ志摩は、答えます。
「大丈夫。18切符、5回ぶんある」
「大丈夫。楽しい」
……この瞬間、本当に意味で志摩との旅が始まります。
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「しっ」
「走る音、聞いて」
「音が……変わる……」
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「わさび漬け。静岡名物」
「全部、持っていっていい」
「……ニンジンも静岡名物。持っていっていい」
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「119系……いい音」
「電車の音、好き。でも、音鉄まで、いかないかも」
「志摩、録音しない。旅先で聞くのが、好き」
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「迂回線を含む全長422.6キロメートル」
「東京神田から甲府、塩尻を経て名古屋まで、
まさに日本の中央を貫いているJR線」
「『鉄ことば』は 、『屋台骨』」
「それぞれの花に、それぞれの花ことばがあるように、
鉄道には『鉄ことば』がある!」
「志摩、オリジナル。広めたい」
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――乗り継ぎのたび、通過したレールの長さが増すたびに、
けれど、逆に縮まっていくものがあります。
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「中央本線の 『鉄ことば』は 『屋台骨』とか言ってたけど」
「うん」
「『心の距離』っていうのはどうだ?」
「――ッ!?」
「遠く離れたところまで繋がっているけど、実は近い。
あるいはその逆に、近く感じるけど、実は遠い――」
「『心の距離』って感じ、しないか?」
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――そう。
それは、主人公と志摩との心の距離。
そして、プレイヤーである私と、主人公との、距離です。
“志摩と旅をしている”
その実感を、ファーストプレイ時の私は確かに、感じました。
“志摩と、旅をしたい”
産まれて初めての聖地巡礼願望を、志摩EDを見た後の私は、感じました。
……しかし、極めて残念なことに。
劇中、二人が尋ねるレールパークはもう閉館してしまっているそうです。
ついでに言うなら、補習授業をうけながら志摩が語る“業平橋”駅は、
つい先日、東京スカイツリー駅に改名されてしまったそうです。
そう知った私は、感じました。
同じような旅は出来ても、同じ旅は決してできない。
“今、ここにいる”その今は、二度と繰り返すことができない。
「それがつまりは、旅なんだ」 と。
……どんな列車も、やがて終着駅につきます。
志摩と主人公とが想いを伝えあうシーン。
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18時00分ごろ、あの高台にもう1つの列車が通る――
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――から始まる一連のシーンは、終着駅が、新しい旅の始発駅なのだと教えてくれます。
私は、痛切に思います。
「このシーンの美しさを、このシーンから受け取った感動を、誰かに伝えたい」 と。
けれど、そのシーンのテキストをたとえばここに丸映ししてしまえば――
その感動は、決して伝わらないものになってしまうことも、理解しています。
ですから、私は願います。
あなたが、あなたと志摩との旅を楽しんでくださる、そのことを。
・・・とか。
本当はこんな長文を書いている時間があったら、
「自分の書くヒロインに、プレイヤーさんとの素敵な旅をさせてあげられるよう、
ベストを尽くして執筆・作劇をするべきである」
ことは重々、承知しています。
しかし、「志摩との旅がどんなに素敵なものだったか」を書かずには、
私はそれに、かなり長いこと引っ張られ続けそうにも思いましたので――
ここに、ざっくりと、書きたいことを書き切らせていただきました次第です。
ので! これを区切りに、気持ちをあらたにいたしまして!
焦らず急いで丁寧に、手と心と頭とを動かしましての、
作劇、執筆、制作を重ねていきたく存じます。
今日もいちにちがんばります!
そして、みなさまの本日がたくさんの笑顔と安心と安全とあたたかさとに満ちたものとなられますこと、
願います。
お互い、よりよい今日をすごしましょーです!
私の積みゲーの中にありました。
余程良いシーンだったんですね。
早速プレイしてみます。
私、本当に、志摩との旅を、
「ああ、これはいい。しみじみといい」
と思いましたので、積み崩していただき、プレイいただけるとのこと、とても嬉しく拝読させていただきました。
ありがとうございます!
志摩と一緒の列車のリズムが、むーさんにとっても心地よいものであればいいなぁ、と強く思っております!