2018年09月28日

人生ではじめて、めっちゃ「ノベルゲーム形式」っぽい夢を見ました!!!(進行豹

おはようございます!

いまむっちゃノベルゲーム形式っぽい夢をみました!

以下その記憶です


///

<夢の内容>

画面構成はこんな感じ。

IMG_20180928_064011786.jpg

で、そこを含む夢全体の特徴は以下です。

・背の高い女の子と背の低い女の子が軍服っぽい服を着て、真正面をみて横並びしてる。

・メッセージウィンドみたいなのはない。

・登場人物は多分人間(実写)で、キャラクターではない。

・夢の中でのわたくしの思考と、全員のセリフがすごく短い。

――なので、起きた瞬間「シナリオ形式だ」と思い、それから「ノベルゲームっぽい夢をみたんだ」と気づいた感じです。

ので、シナリオ形式で以下に夢の内容を書いていきます。

進行=わたくし
背高=背の高い子
(多分、せの低い子はいっこも喋らなかった)
です。

で、
()はわたくしの心の声(ナレーション)
「」はセリフです。

前置きなく、前の夢、もしくは熟睡状態から
↑みたいな画面が浮かんできた? とこから夢を意識しました(記憶に残ってます)

///<夢の内容>///


進行(なんだ、今回”上”はずいぶんとルックスのいいのをよこしてきたな)

背高「」
進行「」

↑なんか少しあいさつっぽい会話あった気がするのですが、残念ながら忘れてしまいました。

進行「貴官らは、Lose様のエロゲーについてどう思う?」
背高「攻めてると思います」
進行(攻めてる!?)
進行「…………」
進行「あ、いや。そうか、貴官らはエロゲー部隊だものな」

////

で、この瞬間に、
(なんやねんエロゲー部隊って!)という、起きているわたくしの意識がツッコミをいれてしまい、
寝ているわたくしの意識で(エロゲー部隊とは、エロゲーの文化的遺産――ミーム――を回収するための……)
みたいな「地の文」っぽいこころのこえがながれて、「あ」(もったいない)と思ったのですが、
起きる意識の方が強く、結果起きてしまったので、「記録しておこう」と、まずコピー用紙に
前掲の画面構成の覚え描きを書いて、しかるのち大慌てでこの文章を書いた次第です。

『忘れてしまった』たぶん挨拶っぽい会話の部分も、起きた瞬間には覚えてたので、
書く順番を間違えたかもですが、できるかぎりはやりました!

特段の、オチとかはなく、ただただ
「なんかめっちゃノベルゲーっぽい夢見た!!!!!」
という、記録でございました。

おたがいによい一日を!!!
posted by 進行豹 at 06:59| Comment(0) | TrackBack(0) | 製作日誌

2018年09月23日

「オープンミニパーティー」形式の婚活に参加してみました!

と、いうわけで今週も婚活パーティーにいってまいりました。

新宿で、個室タイプ――
を申し込んだはずだったのですが、運営から電話かかってきて、
「銀座のオープンタイプ(非個室)の婚活パーティーに男性が足りてないので変更してもらえないか?」
とお願いされました。

「拒む理由をまず考えたが思い当たらなかった」という現実&
「女性の数が多いほうが単純に有利になるに違いない」という現実的な計算&
「苦手(複数人数でのフリータイムというか、それ以前に多人数で不定形に交流しないといけないシチュエーション全般)を克服するよい練習の機会かも」との思惑。
全て同じ方向性を向きましたので、
わたくしは変更を了承し、銀座に行ってまいりました。

わたくしの中の銀座は「ハードルの高い場所」なのでございますけれど、
実際のとこ入曽→所沢→池袋→有楽町線で銀座一丁目、で接続よければ一時間かかりません。


お洋服はスーツでもいいかと思ったのですが、

1:こないだいった婚活パーティーはカジュアルな格好の人ばっかだった
2:銀座でスーツとかだと、アルマーニ(古い?)とかでないと門前払いされそう

というふたつの理由から、(わたくしてきには)きれいめのカジュアルでいきました。


今回の婚活パーティーは以下の流れで行われました。

1:受付すませてプロフィールカード書き上げる。
2:指定の席について、女性とお話しする。
3:3分(短い!)たったら男性はとなりのテーブルにうつって、そのテーブルの女性とお話しする
4:全員が全員とお話ししおわったら自己紹介トークタイム終了
5:フリータイムに移行。5分ごとにパートナーチェンジ(今話してる人との話をやめて、別の人と話す)があって、それが4セット
6:全部おわったら、告白シートに気に入ったひとのナンバーを書いて、カップル成立してたら発表して、おしまい

メンバー内訳は、、男性が4名、女性が8名の、男性目線では大変に有利な環境でございました。


パーティが始まります。

今回も、1VS1トークは全く問題なくお話しすることができ、
基本、相手の方のお話をお伺いして、先様がご質問くださったときには喜んでお返事する、という感じで徹底できたかと思います。

今回特筆すべきは、
プレイヤーさんからアドバイスいただいた
「ゲームソフトだけじゃなく、マンガももってくといい」を実践したところ、
それが大変有意に働いた――ということです。

その流れから、8名中2人の方が、
かなりレベル高いマンガ読みだということを(プロフィールには書いてなかったのですが)知ることができました。

これは多分、他の業種の方にも共通できるテクニックで、
「こういうものを作ってるんですよ」
「こういう仕事なんですよ」
ということを象徴できるモノなり写真なりを用意しておけば、
お仕事関係の話題になったとき、時間を無駄にせずお話し弾ませられる可能性をあげられるのではないか――と感じました。


で、フリータイム。
今回はわたくし非常に頑張って、一度も逃げずに、全部の時間帯において!
それぞれに別々の女性とお話しさせていただく! という結果を示すことができました!!

偉い!!



――そのように(低いレベルではございましょうが)、わたくしてきには今回の婚活パーティー。
前回よりは格段の成長を遂げることができたものであるかと、自己評価しております。



しかしながら。
カップル希望シートにつきましては、残念ながらまた白紙提出……という、
ある種の逃げかもしれない結論で落ち着いてしまいました。


今回は母数が8と多かったため、その中にお二方ほどの話があう方を見つけることができました。
そのお二方にイヤなところがあったか――といったら、少なくともパーティーの時間中には、全く感じませんでした。

けれどもしかし。
「話があって、イヤじゃない」

「この人を好きになれるかも/結婚したいと思えるようになるかも」
との間には。

少なくともわたくし内部には、「ものすごく遠い心理的距離」があるようなのかもと、今日は思わざるを得ない感じでした。

その上で、
「今の時点で後者を感じることができないのであれば、たとえカップル成立しても、結構時間と労力の無駄になっちゃうかも〜」
的にしかわたくし、考えることができなくなってしまい――結果として、
(さほど悩むこともなく)白紙提出を選んでしまった――という次第でございます。


こうなってきますと、
「ほんとは結婚したくないのでは?」という疑念の声が、わたくし内部からもわきあがってまいりますし、
お読みくださってる方も、同様にお感じになられるのではないか、とも想像いたします。


のですが、間違いなく、結婚はしたいのです。

わたくしは多分、どちらかというと、人に好意をいだきやすいタイプの人間で。
そこに尊敬が混じってきて、さらには楽しい時間を一緒にすごせたりすると、
「この方と結婚できたらしあわせになれるだろうなぁ」的なことも、自然と思うようになるのです。

で、その思いがかなり強まればアプローチ行動にでることも、もちろんございましたし、ございます。

そうでありながら、なぜわたくしが独り身なのか。

それは、ただ単純に、今までことごとく。
アプローチしたお相手が、わたくしとの恋愛関係の成立を望んでくださらなかったか。
あるいは恋愛関係が成立しても、わたくしを結婚相手としてはご選択くださらなかった――
というだけの、至極単純なお話なのです。


のでので。
「わたくしは結婚したい」ということをひとまずの前提条件として、
今日(というかいままでの一連の)婚活に臨んでのわたくしのこころの動きを振り返りますと。

『わたくしはロマンチストで、【好きになった人としか結婚したくない】のではないか』
という疑念が(少なくともわたくし内部では)、かなり濃厚になってまいります。


つまり
「好きになったから結婚したい」が、わたくしの中での正で。
「結婚という制度を成立させることによって得られるメリットを求めてだったり、子供が欲しかったりを動機としての、条件にあう相手を見つけての結婚」は、わたくしの中では否。
……なのではないか、という疑念です。


その疑念につき、帰りの電車にゆすられながらずーっと脳内でこねくりまわしていたのですが、今のところ、否定できてはおりません。

ともないまして、その疑念が「真」であると仮定すると、わたくしが今後、結婚をするためにとれる行動は以下の5つとなるかと思われます。


1:婚活パーティーの時間内で「我この人のこと好き!」と思えるような人と出会える確率にかける 
2:(諸般の事情ございまして、この『選択肢2』の内容については、わたくし内部だけの思索に今のところは留めさせてください)
3:婚活パーティーではなく、もっと長い時間を見知らぬ異性と過ごせる(=「好き!」が発生する確率を累積向上させやすい環境に身を置く(習い事とか、アルバイトとか)
4:意識・姿勢を変換し、結婚だけを目的として、婚活パーティーに挑みなおす(カップル希望シートを全項目埋めることを必須の義務とする)
5:意識・姿勢を変換し、結婚だけを目的として職業仲人さんもしくは結婚相談所に依頼を出す

――他にもあるかもですが、いまのところは思いつけないので、ひとまずはこの5つで考えます。

その上に、「結婚をするため」を放棄すれば、以下の1つも加わってまいります。

6:婚活パーティーにかけてるお金と時間を旅にふりわけ、
  電車やバイクで保存機めぐったり温泉いったりする。
 (確実に楽しいが、それはアリとキリギリスのキリギリスを選択することになるのだという恐怖もある)


……これ書きながらももちろん、頭はフル回転いたしております。

ジャスト今、リアルタイムのわたくしの思考としては、
「ロマンチストなのはどうあがいても変えられないし、変えたくも無い気がする」
というのが、かなり色濃く思えます。

ので、
無理無理そこを捻じ曲げて結婚しても、いずれ離婚はさけられないか――とも、思考は繋がってまいります。


で、わたくしのロマンチシズムの対象は異性ではなく作品――
自分が産み出した/これから産み出す作品そのもの――
であることも確定的ではないかとも思われて参ります。

となると、
作品を我が子とし。
生物学的な遺伝子ではなく、文化的な遺伝子をこの世の中にわずかなりと残すことを目的として生きていく――
という選択肢も、かなり魅力的なものとも思えてきます。

より良い作品を書くことが叶えば、少なくとも今のわたくしの周辺環境においては、
結構いろんな方々が喜んでくださるようにも思えますし……
なんといっても、それを選べば人生をほぼほぼ完璧な一直線にし。
少なくとも「まいてつ」を書き上げるか、力及ばず打ち切られるまでの間は、
まじりけの無いしあわせの中に見を置けそうにも思いますので。

ただ。
「書けなくなったり、書きたくなくなってしまうようなことがあれば、詰むよな」とも思います。

しかし、結婚をしていても「書けなくなっったり、書きたくなくなってしまう」ようなことが発生する可能性はゼロではないし。
もしそうなってしまったときに、結婚後だと迷惑をかける相手が増えるので、
やはり独身で執筆だけに集中するのは――たとえ逃げだといわれようとも――
かなりマシな方向性の逃げではないかとも感じるのです。


そう感じつつ。
しかしそれでも。
やはり、「好きな人と結婚したい」という欲望も、これは確かにございます。
しかし、その欲望について思考したところで、
「好きな人に好きになってもらうにはどうしたらいいのかしらん」という、
中学生レベルのところでまでしか、考えは深まらないのです。


上記を端的に整頓しますと

「婚活めんどく悩ましい」

となり。

わたくしの思考は、電車に乗ってなお、全く整頓しきれなかった――という結論を導くしかないかと思われます。



ただ、その上でも、本日のわたくしにおいててでも、
いくつかのことは、ある程度以上の確信をもって、明記できます。

1: 勢い任せの恋愛ができなくなるほど年をとってしまってからの婚活は、ひたすらに面倒くさくて結構地獄
2: ので、勢い任せの恋愛ができる若さを有している人は、その勢いでどうにかなっちゃった方が絶対にいいような気がする

……少しでもどなたかの役に起ちますようでしたら嬉しいです。




で。

執筆してる間は他のこと考えないで済むので、いまはひとまず執筆に復帰し、寝る前とかにまた悩もうと思います。

上記もろもろ、あるいはそのほか。
もしもなにかアドバイスとかご意見とかございましたら、
わたくしあてのいかなる方法ででも大丈夫ですので、
どうぞお気軽にお寄せいただけますと幸いです。

よろしくお願いいたします!
posted by 進行豹 at 17:12| Comment(0) | TrackBack(0) | その他・メモ

2018年09月16日

「個室ミニパーティー」形式の婚活に参加してみました!

こんにちわです、進行豹です!

昨日
http://hexaquarker.sblo.jp/article/184430564.html

あまりにわたくし自身がヘタレで情けなかったので、
「戦場で受けた傷は、戦場でしか癒せない」とばかりに、なるたけ早く参加できる婚活パーティーがないかをぐぐってみました。

すると、わたくしの住まう狭山市のすぐ近所!
川越市内において『個室ミニパーティー』形式の婚活パーティーがあることを知りました。

日程は、昨日の明日――つまり今日。

申込みフォームからさくっと申し込みできましたため、寝ておきまして、おでかけをしてまいりました!

昨日の惨敗っぷりは、しかし
「みなさまからのアドバイス」という成果を生んでもくれましたので(まことにありがとうございます!)

1:ジャケット着用

2:ゲームうんぬんの説明を省略するため「このゲームのシナリオやってます」と、まいてつPS(ソフト)を持っていく

3:逃げ道をなくす意味でも、ぬいハチロクはお留守番

という点を、昨日とは変えてみました。

会場につきますと、そこはなんてことない個室居酒屋です。

個室に案内されますと、自分の番号をもらい。
その上で、プロフィールカードとメッセージカード、それからメモ用紙とカップル希望カードというのをわたされます。


プロフィールカードにいは
名前
年齢
おすまい
血液型
職業
年収
おすまい
家族(ペット欄もあり)
婚姻歴
子供
お酒
喫煙
趣味

【アピールポイント】
・あなたはどんなタイプ?
・マイブームは?
・あなたを動物に例えると?
・一緒におでかけするなら?
・時間があればやってみたいことは?
・好きなお酒は?
・月に一度は食べたい、好きな料理は?
・よく見る好きなTV番組は?
・昔習ってたならいごとは?


――という項目があるので、それに記入してきます。

この手書きのプロフィールカードはお相手のと交換してお互い確認しあうことになるので
「字が綺麗」だとすごいアドバンテージになるだろうなぁ、と、字が上手ではないわたくしはおもったりいたしました。

ちなみにわたくしは

職業:ゲームシナリオライター
趣味:旅行(特に鉄道旅行)/写真/ぬいぐるみ

と書きました。


で、トークタイムがはじまりますと、個室の中で女性の方との一対一でのトークがはじまります。

お互いにプロフィールカードを交換しあい、それを見ながら気になるとこについてお話ししていく〜
という感じですね。

もちろん、インタビュー/取材はわたくしのお仕事の範囲内なので、相手の方のお話しをお伺いすることは、いつもどおりに問題なくできたのではないかと自分では思っております。


その上で、わたくしの方からのお話しや、相手の方からの質門へのお返事なども、よくこなせたのではないかと思います。

具体的に申しますと、例えば――

趣味:旅行 

という方がいらっしゃいまして、その方は旅行の目的として「綺麗な自然景を見に行く」とおっしゃられてましたので、それを受けて、ひたちなかのネモフィラとか、巾着田の曼珠沙華とかあれこれご紹介してたら、
「すごくお詳しいんですね!」みたいな感じの好反応をいただけました。

また、わたくしの職業についても、「どういうお仕事なんですか?」と必ず聞かれましたので、
用意の「まいてつPS」のパッケージをおみせして、「これが最新作で〜」的なところから入ることで、
かなりの時間を短縮できました。
そこからさらにゲームの話や創作の話、趣味とお仕事が一致することのよい点悪い点、などへの話が膨らんだケースもございまして――
結果的に、トーク全般、今回はわたくし、なかなかに良い感じで全般できたのではないかと思います。


ただ!!!!!
今回!!!
お相手の方がわずか四人!!!

ということで、残念ながらその中に、「この方と結婚を考えてみたいかも」という点でピンとくる方はいらっしゃいませんでした。

のでので、「カップル希望カード」は白紙提出し、結果、もちろんカップルが成立するわけもなく、
そのまま天下一品で「こってり」を食べて帰宅して、いまこれを書いております次第でございます。


今回感じたことは、以下です

1:ミニパーティー形式は、すごく機会的なのでめっちゃ楽

2:ただ、お相手の方の「見えて来る部分」が、よかれあしかれ大変に一面的になる。
  立食パーティーや移動ありの婚活で見えてくるような「意外な行動」「思わぬ魅力」的なことを
  感じたり発揮できる、おそらくほとんどはない

3:ので、印象としては(言葉は大変悪いですが)『ガチャ形式の婚活』。
  自身にマッチする人とであえればこの上なくよいが、
  そうでなかった場合、得られるものは少ないかもしれない。



あとまぁ、婚活全般(というか、人生全般そうでしょうけれど)
『適切な準備』
があると、めちゃくちゃ楽になるものだろうとも感じました。

今回の
「パッケージを持っていくことで、『ゲームシナリオライターとはどんなお仕事?』への回答時間を大幅圧縮する」
などですね。


このような適切な準備をより精度をもって行えるようになり、場数を踏んでたくさんの方とであい、それらによって、わたくし自身の「結婚市場においての相場」を適正に把握できれば、多分、

「連絡先を交換して、結婚を前提としたお付き合いをはじめる」

というとこまでは、まずまずできるのではないかと思いました。



ただ、今回のパーティでまったくもってピンとこなかったということもあり、
『結婚そのものが目的となると、必ず不幸を背負い込むだろうな』とも感じております。

 
のでので

1:自分自身の目的が、真に「結婚して子供をさずかる」ことにあるのか

2:例えば
 2A「子供を授かることはできないけれど、一緒にいてお互いにとってとても楽しいし、お互いを支え会えるパートナー」
 と、
 2B「子供には恵まれるけれど、一緒にいるそのこと自体が、双方、あるいはお相手にとって、ないしはわたくしにとって、大きな負荷となってしまうパートナー」
 という二択が提示されたとして、わたくしは果たしてどちらを選ぶのか
(今日の、ジャスト今の感覚だと、限りなく2Aを選びそうな気がしています)

3:結婚できず、あるいは子供に恵まれないことのデメリットはなにか。
 そのデメリットは、なんらかの手段で代替補填できないものか

――という三点を、婚活と平行しながら、あらためて考えてみたくも思います!

と、いうことでひとまずは以上です!!!

少しでもどなたかの、なにかのお役に起ちますようならうれしいです!

それでは!!
posted by 進行豹 at 14:39| Comment(0) | TrackBack(0) | その他・メモ

2018年09月15日

いわゆる「鉄コン」に参加しました!

ばんじまして、進行豹です!

本日はわたくし! 東武鉄道のブルーバード号!
復刻塗装の50090系さんにのってまいりました!!

IMG_20180915_114307657_HDR.jpg

IMG_20180915_114940192_HDR.jpg

IMG_20180915_114338696.jpg
それが何故か! と申しますと、いわゆる「鉄コン」――すなわち、
『鉄道を用いた婚活パーティー』に参加したからでございます!!

IMG_20180915_114429965_HDR.jpg

今回の鉄コンの流れは

1:池袋からブルーバード号に乗車→森林公園
  森林公園でトイレ休憩(改札外へは出られない)
  森林公園→川越市まで戻って、ブルーバード号を降車

2:川越市内のホテルまで移動し、立食パーティー
  昼食と、フリートークとミニゲーム

3:フリーで川越市内散策して、解散

――というものでございました。

ブルーバード号内では、

1:指定された席(4席のボックス一人に男2名女2名構成)に着席。トーク

2:20分たったら、男性2名がセットで移動し、指定された別のボックスへ

3:川越市駅で降車するまで、それをくり返す

――でした。

ここのターンは、わたくし、上手にこなせたかと思います!!

なにせ列車の中ですもの!
しかも東上線は、わたくしの幼少期の『ずっとあなたの最寄り駅』でしたのですもの!!

「今日どちらからいらしたのですか?」から切り出して、
「それだと、XX線ですか?」とか、そういう感じで、話は極めてスムーズに流れ、
一緒のボックスの方のお話しを伺いつつ、自分自身のことも話せる――
大変によい流れでございましたのです!!

で。
わたくし。

ツイッター上だと、すごく鉄分の濃い方々に囲まれまくってるので全く自覚なかったのですが、
「普通の人達の中にいると、めちゃくちゃ旅慣れてて鉄道にくわしい人」なのですね!!

結構そんな感じで、わりと、ほんとに、川越市降りるまでは、楽しい鉄コンだったのです!

のですがしかし。
この形式のトークですので、同じ号車の中の8人くらいの方としかお話しすることができる。
その母数の中では、わたくし的にピンとくる方が、残念ながらいませんでした。

記憶に残る唯一の成果は、
『大宮に暮らしてるけど、鉄博にいったことがない』という女性の方に、
鉄博の新しいレストラン(食堂車を模してるヤツ)のお話しをしたら、
「えー、それはさすがにいってみたいかも。いつが空いてます? 平日なら並ばずに食べられますか?」
的な、かなり具体的な食いつきをいただけたことぐらいでした。


ので、当然、わたくしとしては昼食会場でピンと来る方に出会ってアプローチがんばりたいな!!
と思っておりましたのですが――

昼食! ホテルでの立食パーティー!! 形式だったのです!!!

立食パーティーの内容自体は、とても素敵なものでした。

会場はひろびろ綺麗
IMG_20180915_125840611.jpg

お食事おいしい
IMG_20180915_131335305.jpg

豚のローストはサイボクのお肉
IMG_20180915_131348197.jpg

デザートはおいしいだけでなくハロウィンもしていてかわいい
IMG_20180915_135524400.jpg

と、本当に文句のまったくないものでした!


のですが―― 


ここで唐突に、わたくし、自分がたりを始めます。



わたくし、

アルバイトでPBMのライター→エロマンガの原作→同人ゲームシナリオ→商業ゲームシナリオ

という感じの筆歴をたとっておりますのですが、そのごくごく初期の段階では、
『児童文学作家になりたいな』と思っておりましたのです。

で、児童文学作品を書いて→投稿して→賞をいただいて→受賞パーティーにお招きいただく

ということがございました。

わたくしを賞に推してくださったという先生とはじめてそのパーティ会場でお会いし、
かなり褒めていただいて、『協会の会長に紹介するから、待っていてください』的なことをお伝えいただきました。

で、大人しくまっていると、他の受賞者の方や、パーティ参加者の方々からお声掛けいただきました。

みなさん、ご夫婦同伴で、お子さんをお連れになっっていたりされます。
ご職業は、教員だったり、有名な出版社の編集さんだったりします。

(あ、これ、わたくしかなり場違いかも)
――と気後れしてしまっておりましたそのときに、ステージがスポットライトで照らし出されます。

「本日のスペシャルゲスト、由紀さおりさん安田祥子さんによる童謡コンサートです」

参考)
https://youtu.be/qgsd9r18TvA

いやもう――その歌声の見事なこと!!
そして、聞き入っている方々の雰囲気の――その、なんというか『満たされている』こと!!!!

わたくしの感じていた「場違い感」が、その歌声に、空気によって、耐え難いまでに膨れ上がりました。

(ここは――わたくしが生きていける世界ではない気がする。というか、きっと無い)

感じてしまえば、わたくしのこころはポキリと折れて――
結局「体調不良」を理由に、パーティーを中座してしまいましたのです。

もちろん、わたくしの短い児童文学キャリアは、その瞬間に終わってしまいました。


――ここで唐突な自分語りを終わります――


とまぁ!
そんな過去がございましてその結果!
わたくしは、多分、無意識レベルで、『ホテルでの立食パーティーが苦手!!!!』なのでございます!


そのうえ非常によろしくないことに!!
今回は絶好の逃げ場!

『見学自由のチャペル』
IMG_20180915_132116909.jpg
IMG_20180915_132038696.jpg


『ぬいぐるみを撮る目的のために設けてくださったとしか思えない撮影スポット』
IMG_20180915_144101159.jpg
IMG_20180915_125956387.jpg
IMG_20180915_144000696.jpg

『川越市のマスコットキャラクター。時の鐘と芋との合体生物。トキモ』
IMG_20180915_130033153_PORTRAIT.jpg

が、手を振ってわたくしをお迎えしてくれているのです!


――わたくしは、そこに契約がある限りは、なんとしても達成すべくかなりがんばれる方の人間であるように自負しております。

のですが、その反動なのかなんなのか。
完全になんにもないところだと、これはもう、めためたにがんばれないのです!

ので、記念写真と資料写真をとりおわった段階で、もう、完全にテンションはナエナエでした。

で、参加人数が多い、大規模な婚活パーティー=女性が常にかかってる状態、というものありまして、
そこに混じったり割って入っていくことは、ナエナエ状態のわたくしには、まったく出来ませんでした。



ので!

 まぁ、グダグダといいわけをしておりますが!!

『今回は! 不戦敗で!!! 逃げ帰ってまいりました!!!!!!!!』

というのが、大変に情けない、わたくしの初鉄コンの顛末、となります。

これは、2012年のわたくしの初婚活パーティー参加時の、
https://www.freem.ne.jp/win/game/4460

『ちゃんと戦って、敗北』

より、はるかに情けない、まさしく恥じ入るしか無い結果です。


しかし、そこからも、かろうじて

1:ホテルでの立食パーティーは避ける 
  (か、ホテルでの立食パーティーへの苦手意識をなんとかぬぐいさる)

2:多人数がフリートーク形式となるとわたくしは途端に戦意を失うので、
 「1体1形式の時間が長く、フリートークはないか、あってもそこまでに大勢が決している感じ」
 の、婚活パーティーを選ぶ

3:いっそ、お見合い仲介
 参)https://www.omiaink.com/
 を頼み、他の人と争う、みたいな状況の発生をそもそもレベルで防止する


――などの改善策があるのではないか、とは思い至ることができました。

 今回の不戦敗を形容するのであれば、無様、ヘタレと、そのあたりに尽きるであろうことは、わたくしも重々自覚できております。

 のですが、この失敗を次のチャレンジへといかせますよう、改善努力重ねられればと思います!

 もしなんらかのアドバイス等いただけますようでしたら、どうぞこのブログにでもツイッターからでもその他の手段でも! 頂戴できましたらとてもうれしく存じます!

 よろしくお願いいたします!!


posted by 進行豹 at 18:30| Comment(2) | TrackBack(0) | その他・メモ

2018年03月21日

(特に新人声優さんやノベルゲーム台本になれてない声優さん向けの)シナリオライター目線での『台本のこういう点を意識してもらえると台詞の解釈違い減るかもガイド』

(特に新人声優さんやノベルゲーム台本になれてない声優さん向けの)
 シナリオライター目線での
『台本のこういう点を意識してもらえると台詞の解釈違い減るかもガイド』」

v100 2018/03/21 進行豹


■はじめに■

はじめまして、進行豹と申す者です。
『まいてつ』『ものべの』が代表作の、ゲームシナリオライターです。

幸いなことに、素晴らしい演者さん、スタジオさん(レコーディングディレクター)のご収録に、数多く立ち会わさせていただいております。

そうした機会の中で、いろいろな学び、気づきを得させていただいたことから、

『この辺の知識を整頓すれば、これから声優の仕事を目指す、あるはノベルゲーム台本になれていない声優さんや声優さんのたまごさんの、なにかの助けになるのではないか』
と思い至るようになりました。


■このテキストの使い方■

まずは、『台本の読み方説明要台本』をご確認ください。

http://hexaquarker.com/setumei_daihon.pdf

あなたには、

・タリア(13w)をお願いします

・物語の冒頭部とのことです。キャラ設定などは来てないです

――というお話とともに上記台本がわたされたものとします。

その前提のうえで、普段されているのとおなじように、
台本チェック、収録準備をすすめてみてください。

そうして

t_001
【タリア】
「はぁっ――はぁっ――フィニ、ア――いい、からっ」

を、できれば録音して、読んでみてください。




■注記■

以下、
「演劇論などは勉強したことがない一シナリオライターが、
『自分の台本は、こう読んでいただけたら誤読や解釈違いが少なくなるかもしれない』
という観点のみから書きます、上記台本の読み方ガイドとなります。

もちろんそれが正解ではありませんし、
現場やクライアントさんによって求めるものも違うものかと想像します。

ので、現場によっては、以下に書くことは百害あって一利なし――となってしまうかもしれません。




■読み始め〜最初にチェクしてほしいこと■

台本を、まずは最初から最後までざらっと読み通していただけますと嬉しいです。

そうしたら、各項目のチェックを進めていただくこととなるかと思います。

その際、一番最初に「自分の台詞」をチェックされるケースがおおいのではないかと思います。

けれどシナリオライター(というかわたくし)としては、その前に、

『場所、時間、シチュエーション、キャラクター同士の距離感』

『シーン内での、その移り変わり』を、チェックしてほしいかと思います。



説明用台本を、見直してみてください。

冒頭にはこうあります。

///
;森の中。霧雨。夕暮れ前。
;少女視点
;SE 森の中を走る足音
///

つまり、ここでは少女が登場します。
少女は、なんらかの理由ではしっています。

そのあとの一連の台詞のやりとりで、

少女=タリア
妹=フィニア
兵隊さん

の3キャラがでてくることがわかります。


この3キャラの位置関係はまだわかりません。

位置関係だけを読み解くことを意識して読み進めると――



///
;SE 銃声。直近。ピストル

(パンっ!パンっ!パンッ!)

【兵隊さん】
「悪ぃな、チビちゃん。おれの抱っこはここまでだ」

【フィニア】
「おにいちゃ」

【兵隊さん】
「早くいけっ!!お前、姉さんなんだろうっ!!」

t_005
【タリア】
「――っ!はいっ!!!」

しゃがみこむ。
いつもみたいに背中を向ければ、すぐにしがみついてくる

///

ここで位置関係がようやっと明らかになります。

☆シーン冒頭では

『兵隊さんがフィニアをおんぶしていた』
=フィニアと兵隊さんの距離は近い

『タリアは、そのふたりほどには近くなかった』


☆兵隊さんがフィニアをおんぶからおろしてからは

『フィニアを、タリアがおんぶすることになった』
=フィニアとタリアの距離が近づいた


ことがわかります。

その直後

///

【兵隊さん】
「ここは任せろ!いけっ!!」
4
t_006
【タリア】
「ありがとうございます!兵隊さん――町で!町で待ってますっ!」
;SE 駆け出す足音

///

となり、

『兵隊さんと、タリア+フィニアの距離はどんどん離れていく』

ことがわかります。

以下も同様に、キャラクター同士の距離感をチェックしてみてください。

この、「キャラクタ−同士の距離感と、その変化のこと」を、ここでは
『環境』と呼称します。



■ 次にチェックしてほしいこと ■


次にチェックしてほしいのは、
「キャラクターの行動と、それをとりまく描写」です。
冒頭からもう一度みなおし、タリアの行動をおってみましょう。


///

;SE 森の中を走る足音
t_000
【少女/タリア】
「はぁっ、はぁっ、はぁっ、はぁっ」

【妹/フィニア】
「おねぇちゃ――ひつじしゃっ――」

【兵隊さん】
「羊のことは諦めろっ!!
今は走れっ!走るんだっ!!」


――苦しい。苦しい。息が苦しい。

けど、ほっとする。
羊、諦めるしかないんだと、兵隊さんが教えてくれた。
わたしに、フィニアに。

///


ここからは

・一同がなにかから逃げていること

・フィニアは羊を気にして、おそらく戻りたがってること

・兵隊はそれを禁じていること(=戻ればおそらく、極めて危険なこと)

が読み取れます。


そこにつづく

///

【兵隊さん】
「おれも元々牧童だった。だからわかる!けどっ―― 死んじまったら、明日の飯の心配さえもできなくなる!」




走れない、けど――フィニアを――安心―― 安心っ!させて、あげなく、ちゃっ――


///

から、

「タニア・フィニアは迷い羊を探していて、兵隊さんにみつかったなり、保護されたなりしたらしいこと」

「生活の糧である羊をあきらめざるを得ないほど、危険は切迫して重要なものであること」

が読み取れます。

そうして、ライフルの銃声が響き、そこが戦場なり紛争地帯なり、武装強盗なりがでてくる、
極めて危険な地域であることがわかります。

後半の一連の描写からは、兵隊さんが姉妹を助けるために踏みとどまって応戦したこと、
兵隊さんの武装はピストルしかなく、ゆえに彼は戦闘態勢にはなかったこと、なども読み取れるかと思います。


こうした描写をおっていけば、「キャラクタ−の台詞」は、環境と行動との結果として生まれてくるもの――
必然的に導きだされるものであることがおわかりいただけるかと思います。


「行動+環境=台詞」 という数式がなりたつとして。

しかし、

『逃亡 + 敵対者からの銃撃 = ここは俺に任せろ』

になるケースも

『逃亡 + 敵対者からの銃撃 = 助けてくれ! 見逃してくれ!!』

になるケースもでてきます。

その両者をへだてるものが、『こころの動き』であり、
この『こころの動き』を、台詞の奥からさらに深く読み取るためには、
もうひとつの手がかりを必要とします。



■ 第三のてがかり =前の台詞と後の台詞 ■

さて、ここで冒頭に読んでもらった
(そして録音してもらったかもしれない)


t_001
【タリア】
「はぁっ――はぁっ――フィニ、ア――いい、からっ」

にもどりましょう。


『羊を探していて、けれどあきらめた』
『兵隊さんがあきらめさせてくれた。タリアはそれに感謝している』
『なにものかから逃げ続け、息を切らしている』

という環境下。


タリアに、この台詞をいわせた『行動』は、
『そこにつながる、フィニアの台詞です。

まずはそれをチェックしてみましょう。

///

【フィニア】
「タリアおねえちゃん」


///

これだけではなにやらさっぱりです。
ので、その前にもどり、

『フィニアが、どんな理由で、どんなトーンの「タリアおねえちゃん」をいったのか』
を考えてみましょう。


///

【兵隊さん】
「おれも元々牧童だった。だからわかる!けどっ―― 死んじまったら、明日の飯の心配さえもできなくなる!」

///


フィニアは羊を探していました。
羊をいまだ、危険な状態にもかかわらず、あきらめきれていません。

にもかかわらず、兵隊さんにおんぶされ逃げているなら
『兵隊さんは、無理矢理にフィニアをおんぶした→しつづけている』という可能性もあります。

その兵隊さんの、

【兵隊さん】
「おれも元々牧童だった。だからわかる!けどっ―― 死んじまったら、明日の飯の心配さえもできなくなる!」

は、どのような声で発せられるのでしょうか。

兵隊さんの言葉を引き出したのは、その前のフィニアの

///
【フィニア】
「けどぉ」
///

という未練たっぷりな言葉です。
グズっているかもしれません。

兵隊は危機的状況をこの場の誰よりもよく理解していて、焦っています。

それでも。やはり。
背負ってクズっている小さな子にむかって、どなりつけるようなことがしないのではないでしょうか?

なぜって彼は、姉妹のために踏みとどまって絶望的な応戦をするような男なのですから。


ならば、

///

【兵隊さん】
「おれも元々牧童だった。だからわかる!けどっ―― 死んじまったら、明日の飯の心配さえもできなくなる!」

///


の「!」は、大声ではなく、きっと、痛切な――けれども声は背負っている小さな子に届けばいいという大きさの、
『わかってくれ』という願いのこもった言葉です。

それをうけてのフィニアは、きっと理解をしきれません。
なにか大事なことをいわれているのはなんとなくわかって、
だけれど意味はわからなくって、
大事な(友達であるかもしれない)羊とはぐんぐん離れて――

そうしてでてくる、
『おねえちゃん、たすけて』
の、きっと

///
【フィニア】
「タリアおねえちゃん」
///

なのだと思われます。

それはぽつっと、こころぼそげにつぶやかれるかもしれませんし、
はっきりと、すがる調子の泣きつきなのかもしれません。

けど、そのどちらであるにせよ、姉たるタリアは

///

【タリア】
「はぁっ――はぁっ――フィニ、ア――いい、からっ」

///



「いいから」

を。

『(もう心配しなくて)いいから(大丈夫だから) 』

のトーンで話すのではないかと想像できます。

そしてそのトーンであれば、

タリアの次の台詞


///

t_002
【タリア】
「羊、の――こと――ならっ――」

///


にも、自然とつながっていくはずです。






■ ここまでのまとめ ■

さて、ここまで読んでいただいた上で、もう一度

///

t_001
【タリア】
「はぁっ――はぁっ――フィニ、ア――いい、からっ」

///

を声に出していただいたとして。

その「いいから」は、
一番最初に読んでもらった「いいから」は、
きっと違っているのではないか思います。


その違いを産んだものは、


1:<キャラクター同士の距離感と、その変化との把握>

2:<キャラクターの行動と、それをとりまく描写の確認>

3:<あなたのキャラクターの台詞の、
  『前の台詞』と『後の台詞』(および、それらにつながる台詞と、つながっていく台詞)の把握>


です。


……仮に、あなたのお芝居に、プレイヤーさんが「ん???」となってしまうことがあれば、
その原因は、『あなたのお芝居が、プレイヤーさんの想定するものからズレてしまったから』となります。


そうして、完成形のゲームをプレイするプレイヤーさんは、
「絵や、BGMや、他の演者さんの台詞や、効果音や、スクリプトによる演出」といった圧倒的なサポートをうけることにより、
『ものすごく高い読解力で、ゲームを楽しみ、あなたの台詞に期待する』のです。


しかし、そうした『絵や、BGMや、他の演者さんの台詞や、効果音や、スクリプトによる演出』は全て、
あなたが今手にしている台本――シナリオをベースにつくりだされたものでもあります。


ですのでシナリオには、原則的には、あなたの演技に必要な全てが書かれているはずです。


それを効率よくよみとるための助けになるのが、


1:<キャラクター同士の距離感と、その変化との把握>

2:<キャラクターの行動と、それをとりまく描写の確認>

3:<あなたのキャラクターの台詞の、
  『前の台詞』と『後の台詞』(および、それらにつながる台詞と、つながっていく台詞)の把握>


ではないかと、わたくしは想像します。

十分に準備する時間がないなら、最低限『3』だけはチェックしてほしいです。

あなたの台詞と、あなたの台詞の前後の台詞。
それがきちんとつながるのであれば、ものがたりが壊れることはないのではないかと思います。


そのうえで少し余裕があるなら「1」にも注目してみてください。

距離感に対して適切な言葉の強さをえらべるのなら、あなたのキャラクターは空気を読める、大人らしさを示し、
相手は状況にかかわらず自分の強さで言葉を発するのなら、あなたのキャタクターは空気をよまない、子供らしさを示します。


そして「2」。行動とそれをとりまく描写の意味を読み取れたなら、あなたはあなたのキャラクターの、
『こころの動き』を把握してくれるであろうと思えます。

そこまで読み取っていただけるなら、本当に、シナリオライター冥利につきます。

ありがとうと言わせていただく他にないです。



■ 読み取れないよ!!! という場合 ■

シナリオライターが立ち会っているなら、その人に聞くのが一番の早道です。
収録の前でも、収録中でも「ここってどういう意味ですか?」と質問したなら、
きっと彼なり彼女なりは大喜びして、
「そこまではきいてないよー」というとこまでを、微に入り細にいり語ってくれます。

シナリオライターが不在の場合は、
レコーディングディレクターさんや、メーカーの立会の人間にきいてください。
レコーディングディウクターさんは無数の台本たちに触れてきた経験と読解力が、
メーカーの立会の人間には、その作品に対するあなたよりも深い理解が、期待できます。
きっと、あなたの解釈を大きく助けてくれるはずです。




■ 現場では、全員がきっとあなたの味方 ■

シナリオライターが立ち会っているとき、彼なり彼女なりは100%あなたの味方の筈です。
彼は、自分のキャラクターに声が、魂がふきこまれることをとても楽しみにしています。

自分のキャラクターが、あなたの声によって命をうけとり、
自分が書いたシナリオ以上のものがたりを紡いでくれる――
これほど幸せなことがなかなかございませんので、
その幸せを甘受するため、できる努力は惜しみません。


レコーディングディレクターさんや、メーカーの立会の方も、必ずあなたの味方です。
「あのスタジオで収録するとこの出来」
「あのメーカーの作品はこんなもの」
とプレイヤーさんに思われてしまっては、たまりません。

ですので、あなたの解釈を助け、あなたのキャラクターをより魅力的にするために、
やはり、シナリオライター同様の――そしておそらくシナリオライターより広い視野からの――
的確なアドバイスをくれる筈です。


ダメ出しも、
「そこでのヒロインは、悲しむじゃなくて、あきれているかと思います」
的なリクエストも、すべてそうした切実な理由から発せられるものかと思います。

「あなたを攻めているわけではなく、あなたを否定しているわけでもなく、
食い違ってる部分を埋めて、あなたと一緒に、よりよいものを作りたがってるから」
だということを、どうか理解していただけましたら嬉しいです。




■ おわりに ■

絵も、音楽も、効果音も、スクリプト演出もなにもなく。

そこには物語だけがあります。

しかもその物語は、何度も何度も書いて直して直して書いて――
完全に記憶してしまい、いまとなっては、面白いんだか面白くないんだかを
自己評価することさえできなくなった、そんな物語です。


けれど、そこに声が加わり。

キャラクターに命が吹き込まれ。

そうして、渇ききっていた物語がみずみずしさを取り戻し――

「ああ、わたくしはこんな素敵なものがたりを、言葉をつむげていたんだ」

と、感動させえいただいたことが、わたくしには幾度もあります。

声でのお芝居には、その力がある。
それほど素敵なものであると、わたくしは知っています。

その恩返しを、残念ながらわたくしにはできません。

わたくしにその素晴らしさを教えてくださった演者さんたちは、
わたくしがここに書いたようなことをとっくに理解し、
通り過ぎ、だからこそそうしらお芝居をくださっているからです。

ので、わたくしは、これからそうした演技をきっとしていくあなたに、
この文章をお届けできればと願います。


この文章が、あなたの台本解釈を少しでもたすけ、
あるいは反面教師となり、よりよいお芝居につながることを、願います。



最後まで読んでくださって、本当にありがとうございました。



2018/03/21 進行豹 拝
















posted by 進行豹 at 23:53| Comment(0) | TrackBack(0) | 製作日誌

2018年02月24日

ネコのはなし

今日は一日執筆していて他に特段なにもなかったので、ネコの話でも。

うちのネコはひゃっけん先生といいまして、ノミだらけでガリガリでみーみー鳴いてたのを拾ってきたネコです。

(……これはたすからんかもしれんなぁ)

と思いつつも、わたくしの百万倍の動物育成の経験値を持つ友人に預けたところ

「これは助からんかもしれんなぁ。でも、預かってみるよ」

といって貰えたので、そのまま預けました。

するとなんと一晩で、ご飯食べれるとこまで回復させてくれたので、そのまま再び引き取って――という経緯で、いまもうちにいます。



ひゃっけん先生は、ご自分で努力して底に穴をあけた籐製の筒(もとゴミ箱)が大好きです。

その上、

(この中にはいっていると、遊んでもらえる)

という自分ルールをお持ちです。


P9060016.JPG


ので、かなり忙しいときでも、ひゃっけん先生が筒の中で待機してるときには、ちょこっとでも遊んであげるようにしています。


けど最近、ひゃっけん先生が、わたくしが煮詰まってるときに、(少し休め)と、遊んでくれているようにも感じます。


でもってひゃっけん先生には、噛み癖もあります。

これについて、前述の動物育成の達人の友人に聞いたところ「歯が生えかけで痒いから噛むのであって、生え揃えば自然とおさまるよ」とのアドバイスを貰いました。


……ひゃっけん先生、今年で確か四歳なのですが、まだ歯、生えそろってないようです!


posted by 進行豹 at 22:27| Comment(0) | TrackBack(0) | その他・メモ

2018年02月15日

プレイヤーのみなさまへ、大切ではないご報告

「大雪があったし、配達おくれがあるのでは?」と今まで待っていたのですが、どうやらそれもないようですので、2018年2月期のバレンタインについてのご報告を、時系列で取り急ぎまとめます。

■ 2018/1/27(土) ■

まいてつこころ旅withれいな。
確かシーガル長町店様でのサイン会のときに、
女性プレイヤーさんからチョコをいただく。
プラレール立体チョコの「N700系」と「カシオペア」(EF510)

頂戴した瞬間、某杏子さんが、
「よかったじゃないですか、今年のバレンタインのピークきましたね」と笑顔で。

(その直後、わたくしにチョコをくださった方が、某杏子さんにもチョコをお渡しになられて、わたくし『わかっていたけどやっぱり義理か!』と、膝から崩れ落ちる)


■ 2018/1/29 (月)

帰宅。疲労状態。
『今年は婚活してるし、きっと他にもチョコもらえるに違いない。
というか、そうあるようにがんばろう!』
と、カシオペアを運用離脱させ、捕食解体。


■ 2018/02/12 (月)

執筆がんばる。脳疲労状態。
『今年は婚活してるし、きっと他にもチョコもらえるに違いない』と、
N700系を運用離脱させ、捕食解体。

バレンタインにチョコもらえるあてがないような気がして、なんとなく箱は捨てずにとっておく

IMG_20180215_133112.jpg


■ 2018/02/13 (火)

終日執筆。
脳が疲労したので甘いもの食べたくなるが、
「明日チョコもらえたらなんかもったいないし」と、我慢。


■ 2018/02/14 (水)

終日執筆。
宅配便が届く。

あみあみ様からで、ぬいぐるみ用の小物。
その他になんらの邪魔は発生せず、執筆に大変よろしく集中でき、書き上がったものは一発オーケーいただく。


■ 2018/02/15(木)

執筆集中。
書いているときふっと、こころ旅れいなの会場での某杏子さんの
「よかったじゃないですか、今年のバレンタインのピークきましたね」が、
恐るべき精度を誇る予言であったなかと気付き、記録しておく必要を感じ、本記録を残す。


――以上です。
結論としては「イベントのお差し入れではあるものの『バレンタインのチョコです』ということで、チョコ2個をいただくことができた」バレンタインとなりました。

お差し入れくださった方。
あなたがいらっしゃらなければ、完全なるゼロチョコのバレンタインとなるところでした。

救われました。

まことにありがとうございました!!



■結論

ネット婚活してればモテるようになって、チョコもらえる――みたいな甘い話はなかったです。

ので、今後はネット婚活と並行し、今度どこかの婚活パーティーいくとか、
あるいはいっそコンテンツ業界の方限定の婚活パーティーを主催するかなんかした方がよいのかも、と思っております。
posted by 進行豹 at 14:05| Comment(2) | TrackBack(0) | 製作日誌

2017年06月09日

『創作における取材』についての、ご質問へのご回答

http://hexaquarker.sblo.jp/article/177688588.html
の記事(「ぬいハチ物語の書き方5 〜エピソードを用意しよう〜」)
のコメント欄に、以下のコメントをいただきました。


//////////


初めまして。敬一郎です。まいてつ楽しくプレイしています。
取材について質問です。
ぬいハチ物語の日常モノの取材構成はわかりました。
成長モノ、Howtoモノの取材ってどのようなものなのでしょうか。素人考えでHowToモノは現実世界に踏み込む必要があるように感じます。例:ぬいハチが模型作りをする物語を書く際は模型の取材をしないと書けない気がします。
踏み込んで
・ゲームにおける取材って何ですか。
・ニュースや新聞の取材と何が違うのでしょうか。
・取材と想像力のバランスの最適解は。
・取材でしてはいけないこと、陥りやすいミスは。
ゲームの同人サークル(名前は伏せます)は進行豹さんの言う取材を軽視し想像力で書いている部分を多く感じます。
また、取材術の参考資料やシナリオライターの取材術の一部を知りたいです。
お忙しいと思いますが、いい物語へのアドバイス、お願いいたします。


//////////


――ご存知の方はご存知のことと思いますが、わたくしの出自はエロマンガ原作です。
(その前にプレイバイメイルのマスターなどもやってましたが、そこからはじめると『PBMis何?』からで長くなってしまうので割愛します)

エロマンガ原作一本で食っていくのは無理な気がしたわたくしは、平行して「児童文学作家」をまず目指しました。

児童文学のジャンルでは、幸いなことに比較的するすると新人賞的なものをいただいくことが出来ました。
ともないまして、受賞パーティーにお招きいただいたのですが……
わたくし、そのパーティーのあまりのリア充度
(学校の元先生とかがとても多くて、パーティーの華として有名歌手の童謡コンサートがある的な)に恐れおののき、
「この世界では生きていけない。ぜったい無理」
と考え、パーティーを途中で抜け出し、児童文学の世界に足を踏み入れる前に撤退いたしました。


そちらを諦めたわたくしは
「ノンフィクションならいけるのでは」と根拠なく考え、あるノンフィクション作家の方に、一年程度の短い期間でしたが、ご指導をいただきました。

結果
「進行豹くんは自然と話を盛っちゃうし、
 その盛り方がおもしろいのでフィクションにいった方がいい」
とのアドバイス――まぁ事実上の破門をいただくにいたりました。

で、「フィククションだったらラノベとかかなぁ?」と考え、
ラノベ新人賞の応募作など書いているうちに、エロマンガ一緒にやってた狩野蒼穹さんが「同人ゲーム作りたい」と突如言い出し。

言い出したら聞かないので、仕方なくシナリオ・スクリプトで同人ゲームつくってたら、今のLose代表のtOさんと、curaさんとのご知己を得。

そこからなんだかんだでエロゲー企画を立てるようになり、ずるずるライティングもするようになり、今にいたった――のでございます。


つまりわたくし
「取材に関しては、ノンフィクションの先生にちゃんと教えていただいたことがあるので、少しは人様にご説明できる!」のでございます。


のでので、以下、喜んでご質問にお答えさせていただいたいと存じます。


【Q:成長モノ、Howtoモノの取材ってどのようなものなのでしょうか】

→成長モノは「どの分野で主人公を成長するか」ということを決めねばなりません。
(野球で、とか、精密機器業界で、とか、いろいろなところを渡り歩いて、とか)

ので『舞台となる分野』での取材は、必須となるかと存じます。


How toもの、とは『特定の分野に入門してこようとする人のために書くもの』です。
ですのでこちらは「取材」というより、
「執筆者が、その分野にある程度以上精通していること」
有意な作品を書くための前提条件」になってくるかと存じます。
(その場合も「より精通している先達」への取材等は必要にになってくるかと思いますが、あまりに特殊なケースですので、ここでは詳細は割愛させていただきます)

まとめますと、ご賢察いただいておりますとおり、
『成長ものにせよ、Howtoものにせよ、舞台とする分野への取材は必須』であるかと、すくなくともわたくしは考えます。
それがどのようなものか、に対するお答えは、
『書こうとしている舞台、題材を知るための素材を集めていくこと』になるかと存じます。
この詳細については、次のご質問への解答内で、詳述します。


【Q:ゲームにおける取材って何ですか。 
  ニュースや新聞の取材と何が違うのでしょうか】
  
このふたつのご質問には、まとめて解答したほうが楽そうに思いますので、まとめます。

まず、ニュースや新聞(報道)における取材は、
『報道すべきことがらに関する事実を集めること』
となります。

厳密な意味での報道は、中立であるべきで、そこに主観による歪曲が加えられてはいけません。

かたや、ゲーム、あるいはその他のジャンルにおける――
まるめますと「創作のための取材」とは、
『想像力をふくらませるためのタネや素材を仕入れる』ことです。


例をあげます。

「東京都檜原都民の森に自生する狸の数が爆発的に増加」
という事象があるとします。

報道における取材は、

「この事実」
「何故狸が増えたのか、ということに関する専門家の見解」
「この自称の発生によって懸念される諸問題や、発生するメリットに関しての専門家の見解」
「周辺住民の声」

などを集めるものかと存じます。
そうして集められた事実群は、原則そのままTVニュースや新聞に流されて「報道された事実」となります。


かたや、創作のための取材においては――
こちらは一般化は難しく思いますので、わたくしを例にとりますと、

「その事実から、書きたい物語or書けそうな物語へとつなげていくためのブリッジ」

「たぬきにまつわるおもしろエピソード」を収集するものかと存じます。

舞台をそのまま使うのであれば、
その人たちの話すことば、暮らし、その土地の地勢――なども調べます。

わたくしはエロゲシナリオライターですので、
この、『狸の増加』を、『エロゲの題材』に、
なんとかできないものかと考えるでしょう。

その場合には、「狸が増えてるという事実に対しての専門家の見解」などはガン無視して、
「狸にまつわる民話や艶笑譚」を収集し、そちらで都合良さそうなものがあれば、
そこをベースに物語をふくらませていく……みたいな感じで創作へつなげていくかと存じます。

狸が人間に化けた女の子をヒロインにする――
のであれば「狸の風習」についても、詳しく調べていくことも、よい取材です。

(今は調べてませんので捏造ですが)
『狸は好物を埋めて隠して忘れてしまう習性がある』
とかを発見できれば、そこからひとつ、
非常にかわいらしいヒロインエピソードを作れますので。

まとめます。

「報道のための取材と創作のための取材で何が違うか」というご質問への一番単純なおこたえは、
「取材で収集した事実の扱い方」となります。

報道ではそれを「そのまま伝え」て、
創作ではそれを「歪曲・拡大して物語をつくるためのタネや素材にする」のです。


【Q:取材と想像力のバランスの最適解は。】

ノンフィクションや報道なら「取材100。想像力0」で確定です。

取材した事実を、「どのような切り口で切り取るか」は工夫すべきでしょうが、そこに「想像」が加わってはいけません。
想像を1でも加えた瞬間、それは報道でもノンフィクションでもなく、「創作」であり「物語」になってしまいます。


逆に、創作分野であれば――
最適解は『人ぞれぞれ』となります、

「100:0」で、「物語」を成立させられるかはわかりませんが
(それがどれほどの物語性を持っていても、事実100なら『ノンフィクション』かとわたくしは思いますので)
「1」でも想像が混じるのでしたら、それは物語です。

事実多めの物語の方が面白くできる方もいれば、
純粋な想像力の羽ばたきだけで面白い物語をつむがれる方もいらっしゃいます。

そこのバランスは、創作者それぞれが、取材と執筆とを通じ、自分で見定めていくしか無いものかと存じます。


【Q:取材でしてはいけないこと、陥りやすいミスは】

極めて大きなものはふたつかなぁ、と思います。

1:取材対象者・対象物を傷つける
 (物心その他、いかなる意味においても)

2:対人取材の場合、
 「自分の考えをかたり、相手の答えを誘導する」

です。

どちらも、やってしまえば、その時点で、
「取材」ではなく、広い意味での「捏造」になってしまうかと思います。

取材とは、相手を邪魔せず観察し、観測し、その声を聞くことだとわたくしは思います。
(世の中には「怒らせて本音を引き出す」的な報道系取材の手法もあると聞きますが、「怒った状態の自分」が「素の自分」ではないように、そうして引き出した「本音」が果たして「本音」であるかを、わたくしは疑問に感じます)

『得たい答えをえるために相手を歪める』。

これは、最大の禁忌であると同時に、
取材者がおかしやすいミスであるかとも存じます。



【取材術の参考資料やシナリオライターの取材術の一部を知りたい】

本としては、
講談社現代新書、野村進 「調べる技術・書く技術」
をご推薦申し上げます。

P60〜P61の「取材依頼の作法」は、
読んでおいて絶対に損はないかと存じますので。

で、シナリオライターの取材術は、ひとそれぞれです。

わたくしの先生(シナリオライターではなく、ノンフィクション作家ですが)の場合は
「10年前からの仲間のように、初対面の集団にも溶け込んでしまう」のが、魔法の様に得意な方でした。

それが、先生の取材術であるのかと想像しますが、わたくしにはその真似は全くできません。


わたくしの場合は、
「お話をお伺いする相手の方を尊敬する」ことが自然とできる点が、
取材術っぽいところなのかなぁ、と自分では思います。

とにかくわたくしは「おおお!」とテンションあがりやすいので、自分の知らないジャンルの話、自分にできない技術の披露などに接すると、都度都度で単純に感動します。
それが多分、相手の方がよりたくさんをお話してくださるのに、良い方向に働いてくれてるようには感じます。

でも、それらは多分、テクニックではなく「性質」にあたるものです。

ので、ご自分に適した「取材術」を身に着けたいのであれば、まずご自分の「適正・特質」を知るところからはじめる。
(「僕のいいとこってどこだろう」と、親しいお友だちに聞くのは、対人取材のよい練習になるかとも存じます)
しかるのちに、その特質を活かす方法を考えてみて、試して、修正する――

を、繰り返してみるのがいいのではないかと存じます。


///

思いつくまま書いたので、まとまりわるく矛盾等もあるかもしれませんが、これがわたくしの、いただいたご質問への、そのくらいに素直な解答です。

少しでも、敬一郎さんの今後のご創作・ご取材のための糧となったり、反面教師にしていただけたりしたら、嬉しいです!

(おしまい)
posted by 進行豹 at 21:07| Comment(3) | TrackBack(0) | 製作日誌

2016年11月27日

「ぬいハチ物語」の書き方 〜その13(最終回):ブラッシュアップで仕上げよう!〜

さて。
前回

http://hexaquarker.sblo.jp/article/177816343.html

までで、
わたくしの、最初の「ぬいハチ物語」である
「ぬいハチ物語」(仮)は、頭からしっぽまで書けました!

ですが
「頭からしっぽまで書く」ことと
「作品を完成させる」こととの間には、
大きな大きな谷間があります。

なぜか?

それは簡単、
ただ単に書いただけものもは、まだ『仕上がってない』からです。

仮に、自分ひとりで楽しむためだけに書くのであっても、
せっかく書いた物語、きちんと仕上げないともったいないです。

仕上げること。
そして、仕上げるために自分の作品を見直すことは、
今とりかかっている物語だけではなく、次の物語をも、必ずやより輝かせてくれます。

ので、簡単にでも
「仕上げる」という意識を持って、
一度、自分の書いた作品を、きっちり読み直してみましょーです!!


では、どのようにして仕上げるか。

これは……

まぁ、これだけでウルトラ濃密なご本が一冊かける
(「ハリウッド・リライティング・バイブル」 リンダ・シガー著 愛育社)
ほどの中身になってしまうので、
詳細にご説明申し上げるのは、とても無理です。


ので、今のとこは


******************************

0: 書き終わってから、
  ブラッシュアップを始める(仕上げに取り掛かる)
  まで、最低でも一回の熟睡を間に挟む

1: 誤字・脱字に気をつける


2: 自分で読んでて「ん?」となってしまう箇所があったら、直す

(この辺については、
 「日本語の作文技術」 本多勝一 朝日新聞出版のご一読をオススメします)


3: メリハリを意識する
  「くどい」と感じたところはシェイプアップして、
  「あっさり」と感じたとこは、詳細に書き込む


4:無理やり直そうとしない。
  「どう直したらいいのかわからない」という部分は全削除して、
  前のパートと後のパートをつなげなおす文章/エピソードを新規に考える方がいい。


5:自分でなおしてて
 「あ、これダメだ。つまんないや」と
 万一思ってしまっても、決して作品を見捨てない。
  とにかく、できるかぎり直す。
  そしたら、いさぎよく発表する。
  駄作10000作書いても、それを糧に傑作1本かけたら大勝利なので。
  途中で投げると、駄作すら書けなかったことになるし、あとに残るものがめっちゃ少なくなる。
 
   
******************************

というくらいに注意してみるといいかな、と思います!


で、わたくしが書きました
『ぬいハチ物語』(仮)の初稿全文は、以下の通りです。


******************************



「さいたま市はおバカですよー!
やりなおしを要求するですよー!!」
「ひとはっ!」

ひとはの口をふさぎます。

……ひとはの言葉は、わたくちの気持ち、
そっくりそのまま、同じですのに。

「もごもご、むぐむぐ」
「ああ」

苦しげな声に手を緩めれば、
ひとはは、泣きそうな声を出します。

「どうして、おねーちゃん止めるですか?
おねーちゃんが、一番かなしい……
39685の解体を、ひとはよりずっと、
つらいって、かなしいって、イヤだって思ってるのに」

――確かに、ひとはの言うとおりです。

つらく。かなしく。イヤだと、心は叫んでいます。

解体される、39685に今すぐかけよって、
ごめんなさいと、さよならと、泣ければどれほど楽でしょう。

けれど……

「叫んで、泣いて。なにかが変わるものならば、
わたくちも そうしているでしょう」

けれど、わたくちはぬいハチロク。

「過ぎてしまった過去より、未来を」

全ての妹たちの規範となるべき、
8620形8620。トップナンバー・ぬいレイルロオドです。

「同じ悲劇を繰り返さぬため、何ができるか――
そうするためにますたぁをお手伝いして支えることが、
わたくちの、今すべきことと信じます。
ですので、泣いている余裕など、ないのです」
「わ」

声が、カラリと晴れ渡ります。

「さすがはおねーちゃんですよ!」

泣いたカラスがもう笑う――ひとはは、本当に強い子です。

「聞いたですか? マスター。
止まってるヒマなんてないですよ!!」

音がするほど、ますたぁの背中が叩かれます。
静かに頷き、ますたぁは立ち上がります。

地べたへと――
ついてしまっていた過去を、振り落とそうとするかのように、
パンパンと勢いもよく、その両膝を叩きます。

(ちぃぃ――)

わたくちたちの移動手段、新幹線バッグが開かれます。

「おねーちゃん、おうちかえるですよ!」

ひとはは、すぐに飛び乗ります。
バッグの中から、早く早くと手招きされます。

「……39685」

彼女の屍衣となるであろう、ブルーシートへ振り向きます。
省略せずに、その名を呼びます。

「旧国鉄9600形蒸気機関車、39685号機」

ありがとうでも、ごめんなさいでも、さようならでも、
きっと、言葉は嘘になります。

思いの全てを示す言葉を、今のわたくちは持ちませんから。

「――あなたのことを、忘れません」

ですから、本当だけつぶやいて。

「おまたせしました、ひとは、ますたぁ」

わたくちもまた、新幹線バッグへと入ります。


(ちぃぃ――)

「あ――」

ひかり。天井。
――おうちです。

わたくち、少し眠ってしまっていたようです。

「おうちに帰ってきたですよー」

ひとはが勢い良く、新幹線バッグを出ていきます。

「塊炭飴なめるですよ!
 おなかぺこぺこですよ!!」
「ひとは? その前にすることは?」
「いけないいけない! 
 てあらい・うがいをしなくちゃですよー!!」
 

(あら……)

洗面台に向かう途中で、
もう手洗いを済ませたらしいますたぁと
いれちがいます。

(厳しいお顔……無理からぬことではございますけれど)

「おねーちゃん、どーしたですか?」
「あ、ううん」

ひとはと並んで、てあらい・うがい。
おやつの棚から塊炭飴をとりだして、
ひとはにひとつ、いっとう大きなものを差し出します。

「あれ? おねーちゃん食べないですか?」
「わたくちは、いまは食欲が」
「無いときほど食べなきゃダメですよ!
 おなかぺこぺこじゃがんばれなくなっちゃうですよ!」
「……本当ね、ありがとう、ひとは」

ぽりぺろ、ごりごり。

塊炭飴を楽しむひとはをそのままに、
ますたぁのお仕事部屋へと向かいます。

「ますたぁ? おやつを持ってまいりました。
塊炭飴を、どうぞ、お召し上がりくださいまし」

……待っても、お返事がございません。

しかたないのでドアを開け、
ますたぁのお耳のすぐ近くから――

「あ――」




「ふぅーう、おなかぽんぽこですよー!
 あれ? おねーちゃん?」

これは……ああ――
ますたぁは、どんな思いで、この文章を――

「おねーちゃん、どーしたですか!!?」
「きゃっ!?」

ひとはの大声。
けれど、ますたぁは手を止めません。

「なになに、マスター、何書いてるですか?」

ひとはも、椅子に登ってきます。
ますたぁのなだらかな肩越しに、
パーソナルコンピウタアのディスプレイを覗き込みます。

「ええと――
『旧国鉄39685号機解体凍結署名へのご協力御礼と、
 お――お――』
 おねーちゃん、あの字、なんて読むですか?」
「おわび」
「おわび、お詫び!!?
 マスター、ごめんなさいってしてるですか!?」
「ええ、そう。……それが、ケジメというものです」

いけません。声が、ふるえてしまいます。
大事な、ことです。
ひとはに、きちんと伝えなく、ては。

「39685の、解体を、凍結、しようと、
 ますたぁ、の、呼びかけに、応じ、
 署名、を、おこころ、を……お寄せ、くださっ、た――」

引き締めようとするのですけれど、叶いません。
こころが、ことばが、乱れます。

「もう、これだけしか――
できること、など――
たった……これしか――無い、の――です――からっ」
「おねーちゃん!?」

いけません。
わたくちが泣くなど、いけません。

ひとはを――ますたぁを心配させます。

わたくちは、ますたぁを、支えるのです。

「ん――っ」

そうと思って、持ちこたえます。
……涙は、こぼさずすみました。

(よかった――)

わたくちがほとんど泣きそうだったと、
ますたぁには、きっと、気づかれずに済んでいます。

「おねえちゃん……」
「平気よ? ひとは。
 わたくち、すこし、言葉がつまっただけですから」

共感を、わたくちたちは有しています。
わたくちの感じた悲しみは、
ひとはにほとんど、伝わってしまっているのです。

「なぁんだ、そーだったですかぁ!
 おねーちゃんも、案外おっちょこちょいですよ!」

だからこそ、ひとはは明るく笑ってくれます。

わたくちのため、ますたぁのため。
ひとは自身の悲しみを、きっと、抑えて笑ってくれます。

「そうね、わたくち、おっちょこちょいです。
だって、ひとはの姉なのですから」
「なのですよ! って!? おねーちゃん、ひどいですよお!」

明るく笑って、ぽかぽかぽか。
ひとはが、わたくちをかるぅくぶちます。

(ひょい)

「あ――」
「マスターですよ!!」

だっこです。
ひとはとわたくちを抱きかかえ、
いいこいいこと、ケンカするなと、撫ぜてくれます。

「えへへぇ、気持ちいいですよ!」

いいこ、いいこと、何度も、何度も。
ますたぁご自身のおこころを、
そうすることで、慰めようとするかのように。

「えへへ……えへっ……へ」

ひとははひどく甘えます。
ぐりぐりと、ますたぁのお胸に、顔をおもいきりすりつけて――っ!!?

「ふ……ぇ……うう…………ぅぅぅ〜〜っ」
「ひとは――」

緊張が、きっと解けたのでしょう。
ひとはが――泣いてしまいます。

「こんなの――こんなの――ひどいですよぉ」

声を、かけるなどできません。

わたくちも、そしてますたぁも。

「ひとは、おねがいたくさんしたのに――
おねえちゃんと、マスターと――
たなばたさまにおねがいしたのにっ!!!」

「七夕様……」

たしかに、願いを託しました。

七月七日。
大きな、大きな公園で――

* * *

「すごいですよ! きれいですよ!!!」

ひとは、はじめて見たですよ!

とがったはっぱのワサワサの中、
たくさんたくさん紙があるです!

赤、青、黄色、ピンクに、金色!!
それに字が書いてあるですよ!

「おねーちゃん、これなんですか!?」

「これはね? ひとは、
 『七夕飾り』というものです」

「たなばたかざり」

「七夕、という風習があるのです。
 織姫と、彦星という方々が昔いらっしゃいまして――」

・・・おねーちゃん、たなばたさまのことを教えてくれます。


「わおわお! ロマンチックですよ! 素敵ですよ!!
それに、お願いごとまで叶えてもらえるなんて、スゴすぎですよ!」

「叶うかどうかは、わかりません。
たくさんのたくさんの方々が、いっせいに、一夜に願いを託すのですから」

「わ、そりゃそーですよ。
おりひめさんとひこぼしさん、読んでるだけで夜があけちゃうですよ」

「うふふ、確かに」

「ならなら、見てもらえるよーに、めだつよーにたんざく書くですよ!
マスターもお手伝いしてですよ!!」

「目立つように……どのような短冊にしたいのですか?」

「あのですね、まず、おねーちゃんがおねーちゃんの
たんざく書くですよ!」

「わたくちが……では――
ん…………。――うん、これが、わたくちの願いです」

『39685が たすかりますように』

さすが、おねーちゃんですよ!
やっぱりひとはと、おねがいおんなじだったですよ!

「そしたら、ひとは、39685のお絵描きするですよ。
マスターは炭水車をお絵描きしてですよ」

「まぁ!」

おねーちゃん、わかったみたいです。
うれしいですよ! ひとは、がんばってお絵描きするですよ!

よいしょ――よいしょ!

「描けたですよ!!!」

「まぁ、本当にひとは器用で素晴らしいですね。
見事な39685です。ますたぁも――
うん! おみごとです。
力強くうつくしい炭水車であるかと存じます」

「そしたら、連結するですよ!」

「ええ」

へっへへー、
ひとはのたんざくが機関車。
マスターのたんざくが炭水車。
それで! おねーちゃんのたんざくがおねがいごと客車ですよ!

「マスター、これ、たかいとこ!
このワサワサの、いーちばん高いとこにくっつけてですよ!」

「お願いいたします、ますたぁ」

マスター、きゃたつを借りにいってくれたですよ!

「まぁ、危なっかしい。ね? ひとは」

「はいですよー!」

おねーちゃんとひとはできゃたつを支えて――

「わ――お――」

「もう少し……あ、そこです、ますたぁ!」

「ついたですよーーーーー!」

えへへへへ! たんざく列車、39685!
ワサワサの一番高いところで、
気持ちよさそーに走ってるですよ!!

「夜になったらお星様まで駆け上がって!
だからぜっーたい! 39685は助かるですよ!!!」


* * *

「ぜったい……ぜったい――
39685助かるって――
お願い、叶うって……思ったですよ」

「ひとは――」

思い出が、きっと鮮やかすぎるのでしょう。
悲しみが、幾重にも折り重なるのでしょう。

ひとはに、なんと声をかければいいものか――
わたくちも……わたくちだって――
これほど、こころが痛みますのに。

「――――」
「あ」

ますたぁが、囁かれます。
ひとはには、けれどとどいていないようです。

「ね? ひとは?」

ひとはの反応はありません。
けれど、言葉も、そして共感も届いております。


「ひとつ、ひとつ。
ひとつひとつを、大事に思い出していきましょう」

「おもい、だすって……ひぐっ――なにを、ですかぁ」

「わたくしたちのしてきたことを。
39685を助けるために、学んだことを。
それは、きっと――」

こくり、ひとはが頷きます。

大きく大きくかぶりをふって、
ぐしぐし、涙をふきとります。

「ひとは――がんばって思い出すですよ!!」

……けれど、ひとはは、なかなか言葉を出せません。

ときおり、おもいだしたようにしゃくりあげ、
あふれそうになる涙をぬぐい――

時間が、さらさら、こぼれていきます。

「あ」

ますたぁが、部屋を出ていってしまわれます。

ひとはががくりと、うなだれます。

どう、しましょう。

なぐさめの声をかけようにも、
わたくちも・・・きっと、泣き声になってしまいます。

(ひとは)

小声で、試してみるけれど、
やはり、その声はひどく、ふるえています。


(ふわっ)

「え?」

ひとはが、おどろいて顔をあげます。

甘いにおい。
ココアのにおい。

「これ、溶かすやつじゃない――
ねりねりってするココアですよぉ」

マスターのおとっときの、ココアパウダー。

それを使ってていねいに いれられたココアがみっつ、
それぞれのマグカップの中、仲良くトレーに並んでいます。

「ほぅ……」

あたたかい。あまい。おいしい。

ココアをのどに落とすと同時に、
そんな単純な幸せで、わたくちの中綿がみたされます。

「あったかくって、おいしいですよ。
あのときと、ちょうど反対ですよ!」

うるおって、ぬくもって。
ひとはの言葉が、ようやくほころびはじめます。

「あのとき?」

「熊谷のデゴイチさんの動輪を、みんななでみがいたときですよ!!」

「ああ――」

あれは、夏の始まりでした。

動輪はあまりに大きくて、古い塗装はしつこくて。
剥がすため、何度も何度もスクレイパーを動かして。

「ハンマーでがんがんがんってやって、
ひとは、あつくてあつくてくらくらしたですよ」

「ああ、そうでした。
うふふ、本当に反対でしたね――あの麦茶!」

「きぃんてつめたくてきゅーってして、
かわいてるのがもどる感じで、おいしかったですよ!」

飲み干したマグをトレーに戻し、ひとはの両手が、動き出します。

「それから、三次にいったときもおいしかったですよ!」

「まぁ、飲み物のおはなしばかり」

「三次のときは食べ物ですよ! 唐揚げたくさん!
ハンバーグもあって、ぶどうもめちゃくちゃおいしかったですよ!」

「ああ、ピオオネでしたか――
あれは確かに、宝石のようなぶどうでしたね」

「46850さんとたくさんあそんで、みんなで整備体験して、
マスター、蒸気分配弁まで分解して組み立てして!」

「そのあと、みなさまでの会食でしたね。
いろいろなことをお話し合いになられて」

「みんなにこにこわらってたですよ!
とっても、とーっても楽しかったですよ!」

「ああ――」

そうでした。

わたくしの目にも、浮かびます。
耳には、笑い声が思い出されます。

「きっと……それだけのことなのですね」

ますたぁに。ひとはに。
そうして、わたくち自身に。

とどくよう、わすれないよう、
いまの気持ちを、ことばにします。

「大切に保存されるこのまわりには、笑顔がある。
笑顔の中心になれるこは、みんなが大事に、保存する」

「あ」

ひとはが、ますたぁが息を飲みます。
ゆっくり――静かにうなずかれます。

「そのこを、笑顔の中心に。
みんなが集まり、笑い合える――
そうした環境を、もしもつくることができたなら」

「解体なんて、絶対されなくなりますよ!!
おともだちのこと、こわすだなんてないですよ!!」

「おともだち――」

それは、とても簡単なことで。
だからこそ、とても、むつかしいこと。

「保存車両を、地域のみなさまの、おともだちに」

「わ!?」

ますたぁが急に立ち上がられます。
パアソナルコンピウタアを立ち上げて、キイボオドを叩きはじめます。

「マスター、またおわび文ですか?」

「いいえ、ちがいます。ちがいますよ、ひとは」

ますたぁが何をお書きになるか、わたくちにはまだ、わかりません。

けれどもひとつ。
たったひとつは、確かなこととわかります。

「ますたぁがお書きになっているのは、
きっと、みなさまにつたえるための文章です」

「つたえる――なにをですか?」

「ひとはのねがい、わたくちのねがい。
そうしてきっと、ますたぁご自身のものでもある――ねがい」

保存車両を、地域のみなさまのおともだちに。

そうするために、そうなるために、
していけることを、探すため――

「あ!」

ひとはの声。
つられてみれば、ディスプレイには、短い文字列。

「『物語』って書いてあるですよ!」

それは、タイトル。

ねがいを、どなたかに届けるための。
きっと叶えていくための、一番最初の――物語の。


―― 「ぬいハチ物語」 (仮) ――




;おしまい


******************************


では、直します。

直し終わってから、
「この辺が気になったので直した」ということ解説しますので、
まずは以下の、直し終わったものをお読みください。



******************************


『ぬいハチ物語』(仮) 進行豹




「さいたま市はおバカですよー!
やりなおしを要求するですよー!!」
「ひとはっ!」

ひとはの口をふさぎます。

……ひとはの言葉は、わたくちの気持ち、
そっくりそのまま、同じですのに。

「もごもご、むぐむぐ」
「あっ」

苦しげな息。
あわてておさえる手をゆるめれば、
ひとはは、泣きそうな声で問うてきます。


「どうして、おねーちゃん止めるですか?
おねーちゃんが、一番かなしい……
39685の解体を……
ひとはよりずっと、つらいって、
かなしいって、イヤだって思ってるのに」

――確かに、ひとはの言うとおりです。

つらく。かなしく。イヤだと、心は叫んでいます。

解体される39685に今すぐかけより、
ごめんなさいと、さよならと、泣ければどれほど楽でしょう。

静態保存機である あなたの価値が――
歴史を、文化を、ずっと繋いできてくれたレールが――
壊されてしまう無念さを、嘆けばどれほど救われるでしょう。

けれど……

「叫んで、泣いて。なにかが変わるものならば、
わたくちも そうしているでしょう」

けれど、わたくちはぬいハチロク。

全ての妹たちの規範となるべき、
ぬい鉄蒸気機関車、8620形8620号機の、
トップナンバー・ぬいレイルロオドです。

「同じ悲劇を繰り返さぬために、できる何かを。
きっと探して行うことが、ますたぁをお助けする手段だと……
わたくちの、今すべきことだと、信じます。
ですので――」

言葉で、迷いを断ち切ります。

「わたくちには、泣いている余裕などないのです」

「わ」

声が、カラリと晴れ渡ります。

「さすがはおねーちゃんですよ!」

泣いたカラスがもう笑う――ひとはは、本当に強い子です。

「聞いたですか? マスター。
止まってるヒマなんてないですよ!!」

音がするほど、ますたぁの背中が叩かれます。
静かに頷き、ますたぁは立ち上がります。

地べたへと――
ついてしまっていた過去を、ふり落とそうとするかのように、
パンパンと勢いもよく、その両ひざを叩きます。

(ちぃぃ――)

わたくちたちの移動手段、新幹線バッグが開かれます。

「おねーちゃん、おうちかえるですよ!」

ひとはは、すぐに飛び乗ります。
バッグの中から、早く早くと手まねきされます。

「……39685」

彼女の屍衣となるであろう、ブルーシートへ振り向きます。
省略せずに、その名を呼びます。

「旧国鉄9600形蒸気機関車、39685号機」

ありがとうでも、ごめんなさいでも、さようならでも、
きっと、言葉は嘘になります。

思いの全てを示す言葉を、今のわたくちは持ちませんから。

「――あなたのことを、忘れません」

ですから、本当だけつぶやいて。

「おまたせしました、ひとは、ますたぁ」

わたくちもまた、新幹線バッグへと入ります。



* * *



(ちぃぃ――)

「あ――」

ひかり。天井。
――おうちです。

わたくち、少し眠ってしまっていたようです。

「おうちに帰ってきたですよー」

ひとはが勢い良く、新幹線バッグを出ていきます。

「塊炭飴なめるですよ!
 おなかぺこぺこですよ!!」

「ひとは? その前にすることは?」

「いけないいけない! 
 てあらい・うがいをしなくちゃですよー!!」
 

(あら……)

洗面台に向かう途中で、
もう手洗いを済ませたらしいますたぁと入れちがいます。

(厳しいお顔……無理からぬことではございますけれど)

「おねーちゃん、どーしたですか?」

「あ、ううん」

ひとはと並んで、てあらい・うがい。

おやつの棚から塊炭飴をとりだして、
ひとはにひとつ、いっとう大きなものを差し出します。

「わぁぁ! これ、めちゃくちゃ石炭にそっくりですよぉ」

その漆黒を、てのうえでしばしころがして――
ひとはが、ふっと顔をあげます。

「あれ? おねーちゃん食べないですか?」

「わたくちは、いまは食欲が」

「無いときほど食べなきゃダメですよ!
 おなかぺこぺこじゃがんばれなくなっちゃうですよ!」

「……本当ね、ありがとう、ひとは」

ぽりぺろ、ごりごり。

塊炭飴を楽しむひとはをそのままに、
ますたぁのお仕事部屋へと向かいます。

「ますたぁ? おやつを持ってまいりました。
塊炭飴を、どうぞ、お召し上がりくださいまし」

……待っても、お返事がございません。

しかたないのでドアを開け、
ますたぁのお耳のすぐ近くから――

「あ――」




「ふぅーう、おなかぽんぽこですよー!
 あれ? おねーちゃん?」

これは……ああ――
ますたぁは、どんな思いで、この文章を――

「おねーちゃん、どーしたですか!!?」
「きゃっ!?」

ひとはの大声。
けれど、ますたぁは手を止めません。

「なになに、マスター、何書いてるですか?」

ひとはも、椅子に登ってきます。
ますたぁのなだらかな肩越しに、
パーソナルコンピウタアのディスプレイを覗き込みます。

「ええと――
『旧国鉄39685号機解体凍結署名へのご協力御礼と、
 お――お――』
 おねーちゃん、あの字、なんて読むですか?」

「おわび」

「おわび、お詫び!!?
 マスター、ごめんなさいってしてるですか!?」

「ええ、そう。……それが、ケジメというものです」

いけません。声が、ふるえてしまいます。

大事な、ことです。
ひとはに、きちんと伝えなく、ては。

「39685の、解体を、凍結、しようと、
 ますたぁ、の、呼びかけに、応じ、
 署名、を、おこころ、を……お寄せ、くださっ、た――」

引き締めようとするのですけれど、叶いません。
こころが、ことばが、乱れます。

「もう、これだけしか――
 できること、など――
 たった……これしか――無い、の――です――からっ」

「おねーちゃん!?」

いけません。
わたくちが泣くなど、いけません。

ひとはを――ますたぁを心配させます。

わたくちは、ますたぁを、支えるのです。

「ん――っ」

思いが、わたくちを支えます。
涙は……大丈夫。こぼれていません。


(よかった――)

わたくちがほとんど泣きそうだったと、
ますたぁには、きっと、気づかれずに済んでいます。

「おねえちゃん……」

「平気よ? ひとは。
 わたくち、すこし、ことばが つまっただけですから」

共感を、わたくちたちは有しています。

わたくちの感じた悲しみは、
ひとはにほとんど、伝わってしまっているのです。

「なぁんだ、そーだったですかぁ!
 おねーちゃんも、案外おっちょこちょいですよ!」

だからこそ、ひとはは明るく笑ってくれます。

わたくちのため、ますたぁのため。
ひとは自身の悲しみを、きっと、抑えて笑ってくれます。

「そうね、わたくち、おっちょこちょいです。
 だって、ひとはの姉なのですから」

「なのですよ! って!? おねーちゃん、ひどいですよお!」

明るく笑って、ぽかぽかぽか。
ひとはが、わたくちを かるぅくぶちます。

(ひょい)

「あ――」

「マスターですよ!!」

だっこです。

ひとはとわたくちを抱きかかえ、
いいこいいこと、ケンカするなと、撫ぜてくれます。

「えへへぇ、気持ちいいですよ!」

いいこ、いいこと、何度も、何度も。

……ますたぁご自身のおこころを、
そうすることで、慰めようとするかのように。

「えへへ……えへっ……へ」

ひとははひどく甘えます。

ぐりぐりと、ますたぁのお胸に、
顔をおもいきりすりつけて――!?

「あ」

「ふ……ぇ……うう…………ぅぅぅ〜〜っ」

「ひとは――」

緊張が、きっと解けたのでしょう。
ひとはが――泣いてしまいます。

「こんなの――
 こんなの――ひどいですよぉ」

声を、かけるなどできません。

わたくちも、そして、ますたぁも。

「ひとは、おねがいたくさんしたのに――
 おねえちゃんと、マスターと――
 たなばたさまにおねがいしたのにっ!!!」

「七夕様……」

たしかに、願いを託しました。

七月七日。

静態保存機、C57の見学をした、
大きな、大きな公園で――




* * *



「すごいですよ! きれいですよ!!!」

ひとは、はじめて見たですよ!

とがったはっぱのワサワサの中、
たくさんたくさん紙があるです!

赤、青、黄色、ピンクに、金色!!
それに字が書いてあるですよ!

「おねーちゃん、これなんですか!?」

「これはね? ひとは、
 『七夕かざり』というものです」

「たなばたかざり」

「七夕、という風習があるのです。
 織姫と、彦星という方々が昔いらっしゃいまして――」

……おねーちゃん、たなばたさまのことを教えてくれます。


「わおわお! ロマンチックですよ! 素敵ですよ!!
それに、お願いごとまで叶えてもらえるなんて、スゴすぎですよ!」

「叶うかどうかは、わかりません。
たくさんのたくさんの方々が、いっせいに、一夜に願いを たくすのですから」

「わぁ! そりゃそーですよ。
おりひめさんとひこぼしさん、読んでるだけで夜があけちゃうですよ」

「うふふ、確かに」

「ならなら、見てもらえるよーに、めだつよーにたんざく書くですよ!
マスターもお手伝いしてですよ!!」

「目立つように……どのような短冊にしたいのですか?」

「あのですね、まず、
おねーちゃんがおねーちゃんの たんざく書くですよ!」

「わたくちが……では――
ん…………。
うん! これが、わたくちの願いです」


――『39685が たすかりますように』――

さすが、おねーちゃんですよ!
やっぱりひとはと、おねがいおんなじだったですよ!

「そしたら、ひとは、39685のお絵描きするですよ。
マスターは炭水車をお絵描きしてですよ」

「まぁ!」

おねーちゃん、わかったみたいです。
うれしいですよ! ひとは、がんばってお絵描きするですよ!

よいしょ――かきかき――
んー……っと、除煙板、ごっついですよ――ん――うん!

「描けたですよ!!!」

「まぁ、本当にひとは器用で素晴らしいですね。
見事な39685です。ますたぁも――
うん! おみごとです。
力強くうつくしい炭水車であるかと存じます」

「そしたら、連結するですよ!」

「ええ」

へっへへー!

ひとはのたんざくが機関車。
マスターのたんざくが炭水車。
それで! おねーちゃんのたんざくがおねがいごと客車ですよ!!

「マスター、これ、たかいとこ!
 このワサワサの、いーちばん高いとこにくっつけてですよ!」

「お願いいたします、ますたぁ」

マスター、きゃたつを借りにいってくれたですよ!

「まぁ、危なっかしい。ね? ひとは」

「はいですよー!」

おねーちゃんとひとはできゃたつを支えて――

「わ――お――」

「もう少し……あ、そこです、ますたぁ!」

「ついたですよーーーーー!」

えへへへへ! たんざく列車、39685!

ワサワサの一番高いところで、
気持ちよさそーに走ってるですよ!!

「夜になったらお星様まで駆け上がって!
 だからぜっーたい! 39685は助かるですよ!!!」


* * *

「ぜったい……ぜったい――
 39685助かるって――
 お願い、叶うって……思ったですよ」

「ひとは――」

思い出が、きっと鮮やかすぎるのでしょう。
悲しみが、幾重にも折り重なるのでしょう。

ひとはに、なんと声をかければいいものか――

わたくちも……わたくちだって――
これほど、こころが痛みますのに。

「――――」
「あ」

ますたぁの囁やき。
ひとはの耳には、聞こえていないようです。

「ね? ひとは?」

わたくちが声をかけても、やっぱりひとはは無反応。
けれど、共感は確実に届いております。

「ひとつ、ひとつ。
 ひとつひとつを、大事に思い出していきましょう」

「おもい、だすって……ひぐっ――なにを、ですかぁ」

「わたくしたちのしてきたことを。
 39685を助けるために、学んだことを。
 それは、きっと――」

こくり、ひとはが頷きます。

大きく大きくかぶりをふって、
ぐしぐし、涙をふきとります。

「ひとは――がんばって思い出すですよ!!」


……けれど ひとはは、なかなか言葉を出せません。

ときおり、おもいだしたようにしゃくりあげ、
あふれそうになる涙をぬぐい――



時間が、さらさら、こぼれていきます。



「あ」

ますたぁが、部屋を出ていってしまわれます。

ひとはががくりと、うなだれます。

どう、しましょう。

なぐさめの声をかけようにも、
わたくちも……きっと、泣き声になってしまいます。

(ひとは)

小声で、試してみるけれど、
やはり、その声はひどく、ふるえています。


(ふわっ)

「え?」

ひとはが、おどろいて顔をあげます。

甘いにおい。
ココアのにおい。

「これ、溶かすやつじゃない――
 ねりねりってするココアですよぉ」

マスターのおとっときの、ココアパウダー。

それを使ってていねいに いれられたココアがみっつ、
それぞれのマグカップの中、仲良くトレーに並んでいます。


「ほぅ……」


あたたかい。あまい。おいしい。

ココアをのどに落とすと同時に、
そんな単純な幸せで、わたくちの中綿がみたされます。

「あったかくって、おいしいですよ。
 あのときと、ちょうど反対ですよ!」

うるおって、ぬくもって。
ひとはの言葉が、ようやくほころびはじめます。

「あのとき?」

「熊谷のデゴイチさんの動輪を、みんななでみがいたときですよ!!」

「ああ――」

あれは、夏の始まりでした。

D51の動輪はあまりに大きくて、古い塗装はしつこくて。
剥がすため、何度も何度もスクレイパーを動かして。

「ハンマーでがんがんがんってやって、
 ひとは、あつくてあつくてくらくらしたですよ」

「ああ、そうでした。
 うふふ、本当に反対でしたね――あの麦茶!」

「きぃんて つめたくて きゅーってして、
 からだぜんぶに広がる感じで、とーっても おいしかったですよ!」

飲み干したマグカップをトレーにもどし、ひとはの両手が、動き出します。

「それから、みよし!
 三次にいったときもおいしかったですよ!」

「まぁ、のみものの おはなしばかり」

「三次のときは食べ物ですよ! 唐揚げたくさん!
 ハンバーグもあって、ぶどうもめちゃくちゃおいしかったですよ!」

「ピオオネでしたか――
 あれは確かに、宝石のようなぶどうでした」

「46850さんとたくさんあそんで、みんなで整備体験して、
 マスター、蒸気分配弁まで分解して組み立てして!」

「そのあと、みなさまでの会食でしたね。
 いろいろなことをお話し合いになられて」

「みんなにこにこわらってたですよ!
 とっても、とーっても楽しかったですよ!」

「ああ――」

わたくしの目にも浮かびます。
耳には、さんざめく笑い声。

鮮やかな、にぎやかな、
単純労働――整備までもが、楽しい時間。


「きっと……それだけのことなのですね」

ますたぁに。ひとはに。
そうして、わたくち自身に。

とどくよう、わすれないよう、
いまの気持ちを、ことばにします。

「大切に保存される車輌のまわりには、笑顔がある。
 笑顔の中心になれるこは、みんなが大事に、保存する」

「あ」

ひとはが、ますたぁが息を飲みます。
ゆっくり――静かにうなずかれます。

「そのこを、笑顔の中心に。
 みんなが集まり、笑い合える――
 そうした環境を、もしもつくることができたなら」

「解体なんて、絶対されなくなりますよ!!
 おともだちのこと、壊すだなんてないですよ!!」

「おともだち――」

それは、とても簡単なことで。

だからこそ、とても、むつかしいこと。


「保存車両を、地域のみなさまの、おともだちに」

「わ!?」

ますたぁが急に立ち上がられます。
パアソナルコンピウタアを立ち上げて、キイボオドを叩きはじめます。

「マスター、またおわび文ですか?」

「いいえ、ちがいます。ちがいますよ、ひとは」

ますたぁが何をお書きになるか、わたくちにはまだ、わかりません。

けれどもひとつ。
たったひとつは、確かなこととわかります。

「ますたぁがお書きになっているのは、
 きっと、みなさまにつたえるための文章です」

「つたえる――なにをですか?」

「ひとはのねがい、わたくちのねがい。
 そうしてきっと、ますたぁご自身のものでもある――ねがい」

保存車両を、地域のみなさまのおともだちに。

そうするために、そうなるために、
していけることを、探すため――

「あ!」

ひとはの声。
つられてみれば、ディスプレイには、短い文字列。

「『物語』って書いてあるですよ!」

それは、タイトル。

ねがいを、どなたかに届けるための。
きっと叶えていくための、一番最初の――物語の。


―― 「ぬいハチ物語」 (仮) ――




;おしまい

******************************



出来ました!!!!


んでもって、修正しながらとったメモは以下となります。




******************************

+タイトル、著者名がなかったので書き足した


+

前)

「ああ」

苦しげな声に手を緩めれば、
ひとはは、泣きそうな声を出します。

後)

「あっ」

苦しげな息。
あわてておさえる手をゆるめれば、
ひとはは、泣きそうな声で問うてきます。

→「ああ」だと、ぬいハチロクが冷淡に見える。
 修正前は「声」「声」なので綺麗じゃない。
 


+「どうして、おねーちゃん止めるですか?
 からはじまるひとはのセリフ、
 改行位置を修正し、読みやすく、意味を取りやすいように



+

前)
解体される、39685に


後)
解体される39685に


→読点が意味を切ってしまっていたので、除去。



+
前)
今すぐかけよって、

後)
今すぐかけより



今すぐかけよって、

よりも

今すぐかけより

の方が、声に出したとき言いやすい(リズムが出る)ので。


本当は表記も

今すぐ駆け寄り

と直した方がいいが、
ぬいハチロクのキャラクター的に
「駆け寄る」を漢字にはしたくなかった


+ そのあと

***

静態保存機であるあなたの価値が――
歴史を、文化を、ずっと繋いできてくれたレールが――
壊されてしまう無念さを、嘆けばどれほど救われるでしょう。

***

を挿入

→「何故、解体をいやがっているのか」を、
きちんと読んでくださる方に説明するため。
「動機」がわからない行動に共感できる方は、少ないので。、
+ 

前)
全ての妹たちの規範となるべき、
8620形8620の、トップナンバー・ぬいレイルロオドです。


後)
全ての妹たちの規範となるべき、
ぬい鉄蒸気機関車、8620形8620号機の、
トップナンバー・ぬいレイルロオドです。

→8620形8620の意味がわからない読者さんもいるかも、
と感じたので、補強修正。

なお
「ぬい鉄がいかなる組織か」
「ぬいレイルロオドとはなにか」などは
「この話の本筋にはまったく関係してこない」
ので、触れない。



+
「過ぎてしまった過去より、未来を」

を、削除

→読んでると浮いてしまって、リズム狂うので


+

前)
「同じ悲劇を繰り返さぬため、何ができるか――
そうするためにますたぁをお手伝いして支えることが、
わたくちの、今すべきことと信じます。
ですので、泣いている余裕など、ないのです」

後)

「同じ悲劇を繰り返さぬために、できる何かを。
 きっと探して行うことが、ますたぁをお助けする手段だと……
 わたくちの、今すべきことだと、信じます。
 ですので――」

言葉で、迷いを断ち切ります。


「わたくちには、泣いている余裕などないのです」

→日本語いまいちだったので、直し。
(だらっとしてしまって意味がとりづらい文は、
 「細かく分ける」「間をとる」と、
 直しやすいかと思います)
 


+ ぬいハチロクの心情(地の文)を、
 キャラクターあわせで、ひらがなに開く


+ 

わたくちもまた、新幹線バッグへと入ります。

のあと、
時間経過と場面転換をわかりやすくするため、
区切り

* * *

を挿入



+ 

おやつの棚から塊炭飴をとりだして、
ひとはにひとつ、いっとう大きなものを差し出します。

のあと

「塊炭飴ってなにさ」

という方がいる気がしたので、
「石炭にそっくりな飴」ということを説明すべく


***


「わぁぁ! これ、めちゃくちゃ石炭にそっくりですよぉ」

その漆黒を、てのうえでしばしころがして――
ひとはが、ふっと顔をあげます。

***

を挿入。



+

前)

そうと思って、持ちこたえます。
……涙は、こぼさずすみました。


後)
思いが、わたくちを支えます。
涙は……大丈夫。こぼれていません。


→「そう」とか「それ」とかは
 他の言葉に簡単になおせるのであれば、
 直した方がいいので。



+

前)
七月七日。
大きな、大きな公園で――


後)
七月七日。

静態保存機、C57の見学をした、
大きな、大きな公園で――


→「何故いったのか」が明記されてないと、
ご都合主義の(都合のいい回想をいれるための)
とってつけエピソードに見えてしまう気がしたので



+
前)
よいしょ――よいしょ。

後)
よいしょ――かきかき――
んー……っと、除煙板、ごっついですよ――ん――うん!


→ディテールを書いたほうが
「いっしょうけんめいお絵描きしてる」感が出るので



+
前)

ますたぁが、囁かれます。
ひとはには、けれどとどいていないようです。

「ね? ひとは?」

ひとはの反応はありません。
けれど、言葉も、そして共感も届いております。



後)

ますたぁの囁やき。
ひとはの耳には、聞こえていないようです。

「ね? ひとは?」

わたくちが声をかけても、やっぱりひとはは無反応。
けれど、共感は確実に届いております。



→「けれど」「けれど」が不細工なので修正。



+
前)
動輪はあまりに大きくて、古い塗装はしつこくて。
剥がすため、何度も何度もスクレイパーを動かして。


後)
D51の動輪はあまりに大きくて、古い塗装はしつこくて。
剥がすため、何度も何度もスクレイパーを動かして。

→デゴイチって何??? という方がいるかもなので

(その前までに 「静態保存機 C57」等で説明あるので、
D51までかくだけで、「これも静態保存の蒸気機関車なのだな」
と想像してもらえることと期待)」




+
前)

「きぃんて つめたくて きゅーってして、
かわいてるのが戻る感じで、とーっても おいしかったですよ!」


後)

「きぃんて つめたくて きゅーってして、
 からだぜんぶに広がる感じで、とーっても おいしかったですよ!」

→その直後にも「戻る」があるので、重複する印象を回避


+
前)
「それから、三次にいったときもおいしかったですよ!」


後)
「それから、みよし!
 三次にいったときもおいしかったですよ!」


→「三次の読みがみよし」とは知らないと絶対に無理。
とは思うのだが、ルビもふれないので、
ひとはにくりかえさせることで説明




+
前)

そうでした。

わたくしの目にも、浮かびます。
耳には、笑い声が思い出されます。


後)

わたくしの目にも浮かびます。
耳には、さんざめく笑い声。

鮮やかな、にぎやかな、
単純労働――整備までもが、楽しい時間。



→もったりしてるわりには薄いので、
スッキリさせつつディテールを増強。



+
前)
「大切に保存されるこのまわりには、笑顔がある。
笑顔の中心になれるこは、みんなが大事に、保存する」


後)

「大切に保存される車輌のまわりには、笑顔がある。
 笑顔の中心になれるこは、みんなが大事に、保存する」

こ=静態保存の蒸気機関車、と一目での理解は多分無理なので、
一回目を「機体」とすることで説明強化




******************************


修正は、パズルみたいなものです。

普通のパズルと違うのは

「自分で、ピース(=文章)を、
 自由に変形できること」


変形させて、一番「見やすい・読みやすい・伝えやすい」
形にもっていくことができれば、
それで修正、完了です!!


完全に直しきることはきっと永遠にできないので、
(なぜって、著者自身の好みも時々刻々で変わるから)
ある程度のとこでスパッと見切って完成させて!
作品をどどん! と公開しましょう!!!

お話を組んで。

書いて。

直して。

公開する。


そのための一番簡単(だけ重要)なとこ、
少しでもお伝えできますように、
わたくしも、わたくしなりのベストは尽くしました!


ので、スパッと見切って、
「ぬいハチ物語の書き方」も、ここで完成といたします!


お読みくださり、まことにありがとうございました!!


どうぞ素敵なご執筆を!!
posted by 進行豹 at 12:33| Comment(2) | TrackBack(0) | 製作日誌

2016年11月26日

「ぬいハチ物語」の書き方 〜その12:物語を結ぼう!〜

さて。

前回

http://hexaquarker.sblo.jp/article/177804954.html

までで、
「書き方」の基本的なとこはご説明終わってます。


が、書けば書くほど、
「あー、ここもご説明しなきゃ」
と思うのがこのテのものの怖いところで。

それを延々やってしまうと、
いつまでたっても終わらないというハメに陥ってしまいます。

ので、

今回「物語を結ぼう」。
次回「ブラッシュアップで仕上げよう!」

の、残り二回で、「ぬいハチ物語の書き方」きっちり結ぼうと思っております。


のですが――「これだけはご説明しとかねば!」ということを積み残してると、
プレイヤーさんの「ぬいハチ物語」拝読してて(ありがとうございます!)気付きましたので、
まずはそこ、ざざざといかせていただきます。


今回の「これだけはご説明しとかねば!」は

『行動(動作)で描写する』ということです。


例えば、めっちゃ悔しいシーンがあるとします。

それを、心理だけで描写してみましょう、


*************************

ますたぁの動きが止まります。
その目が、一点に注がれています。

―― 解体工事日程 ――

看板にかかれている文字は、
すぐには、意味になりません。

「わ……解体……決まっちゃったですかぁ」

ひとはの、どこか呆けたような声が聞こえます。

解体、決定。

39685が解体される――
その形が、歴史が、永遠に失われてしまう。

……ああ、なんと。
なんと、口惜しいことでしょう。

*************************


では、これに行動(動作)を交えて描写します。


*************************

(ガンっ!!!!)

「!!!? ますたぁ!?」

ますたぁが、何かを――
ああ、わたくちのますたぁが。
あの温和な方が――殴っています。立て看板を。

「ますたぁ、おやめください!
何があったか存じませんが、
立て看板に、決して罪はございません!」

ますたぁが、ハッと息を飲みます。
飲まれた息が、ぎりぎりと――歯ぎしりの音に代わります。

「わ……解体……決まっちゃったですかぁ」

―― 解体工事日程 ――

立て看板に書かれた文字を、
その声で、わたくちもようやく、とらえます。

ぽふん。

軽い、音。
瞳を向ければ、ひとはがしゃがみこんでしまっています。

「ひとは……お尻がよごれますよ?」

手を、差し伸べます。
その手が、ぐにゃりと歪みます。

「おねえちゃん……おねえちゃん、ないたら――
ひとはも――がまん、できないですよぉ」

「ふっ――くっ――」

泣いて、泣いてなぞ、おりませぬ。
泣いたら、認めたことになります。
諦めてしまうことになります。

36985が、この世界から失われる。
そのようなこと、泣いて――認めるなどできません。

*************************

いかがでしょうか?

前者と比べ、
「動作」を交えた後者は、
随分と感情が濃密に伝わってくるのではないかと思います。

行動。仕草。息遣い。
あるいは温度。匂い。てざわり。

『思考』が示し得ぬ情報を、行動・動作は示すことができます。

こうした情報――体感――の描写は、
そのシーンに臨場感を与え、
また、読み手の共感を促すこともできるでしょう。


『ぬいハチ物語』は、その性質上、

「想像だけで描かれることが少ない。
 マスターとぬいハチちゃんとで行ってきた場所、
 経験してきたことがベースになって描かれる」

――そうした物語であるケースが多いかと想像します。


ので、せっかくのその体験を活かしましょう。

「思考」だけで物語をすすめるのではなく、
そのときに感じた手触りを、嗅いだ匂いを、
あるいは失敗の痛みさえをも、そのまま文字に落としましょう。

できるかぎりに細部まで、しつこく追って、描写しましょう。

そうすることで、あなたの「ぬいハチ物語」は、必ずや、体温を持って脈動するものとなります。

(のでので、もしお気がむいたら、 今まで書いてきた部分をみなおし、
「行動に置き換えられる描写」がないかを探してみて、実際に置き換えてみてください!)



で。

今回、わたくしは
わたくしの「ぬいハチ物語」(仮)を結びます。

ので、今かけてるとこからラストまでのストーリーラインを確認しましょう。


******************************


A「おもいだしてみましょう。
39685のためにわたくちたちががんばったこと。
それはきっと――
39685がわたくちたちに、伝え・遺してくれたことでもあるのですから」



B「
「がんばったこと――
整備の勉強しに、くまがやにいったですよ!」

「そうですね、D51 140号機さんの整備のお手伝いにいきましたね」

「動輪ピカピカにするの、楽しかったですよー!」

D51 140の、48650の整備体験について話すうち、
ひとは、どんどん元気を取り戻し、にこにこ笑顔になっていく。

「おねーちゃんもマスターもまっくろになって、
みんなでわいわい整備して、とーっても楽しかったですよ!」

「ああ」

その言葉にぬいハチロク気づく

「そうですね。本当に――楽しかった」




C「ぬいハチロク、マスターの丸まっている背中を叩く。

「笑ってください。ますたぁ」

「静態保存をされ続けるこ。
レールを、つないでもらえるこ。
そうしたこたちは、いつだって、
みんなの笑顔の中にあります」

「ですから、ますたぁ。笑ってください。
いま泣いているこのところに、
きっと、笑顔を届けて、ひろげてあげてください」

「ますたぁにはそれができると。
他のどなたが信じなくとも、
わたくしは、必ず、信じつづけます」

「ひとはもですよー!」

ますたぁ、うなずき、背筋を伸ばす。

PCを立ち上げ、なにかを書き始める。

「おねーちゃん、あれ、なんですか?
 ますたぁ、なに書いてるですか?」

「わたくちにもわかりません。
 けれども、きっと――
 レールをつなぐ、そのための物語です」


******************************


A までが書いてある部分ですね。

で、今日は、
B、Cを書くわけです。


この際、注意するところはただ一点

『C(ラストシーン)を明確にして、
 B(ラストシーン前)を、そこにつなげるように書く』

のみです。



物語では、ラストシーン――オチ、結び方――が、
『ファーストシーンの次』に重要となります。

ファーストシーンが最重要なのは、
「そこがしょぼいと続きを読んでもらえないから」。

どんなに素晴らしいラストシーンが待っていようと、
ファーストシーンで「つまんなそう」と投げられてしまえば、
完全な無意味となってしまうからです。

逆にいえば、
「それほど重要なファーストシーンと比較されるほど、ラストシーンは重要」です。


うっかりやってしまいがちなパターンとして、

「最初から順番に書いていって、
 書くこと全部かいたから、おしまいにする」

というのがあります。

これも、正しいは正しいです。

正しいは正しいのですが――もったいないです!!!

ラストシーンがぼんやりしてると、
今まで読んできたお話全部が、ぼんやりします。


のでので、
ラストシーンは

『そのお話のテーマ(何を書きたかったのか)を思い出す』

『そのテーマを、誰に伝えたいのかを、いまいちど考える』

『そしたら、
 そのターゲット(伝えたい相手) に突き刺すことだけを考えて、
 ラストシーン。 ラストの一行。 物語の結び方を考える』

という順番で作ってみることをおすすめします。


やってみましょう。

わたくしの場合は

******************************
<<何を書きたいか>>

「『静態保存機の現状について書きたい』ので、
 『静態保存機の現状改善を目指す、ぬいハチロクの成長物語』」にする。』
******************************

というテーマで書き始めました。


ですので、ターゲットは
「静態保存に興味を保つ方」
・・・と思ってしまいそうですが、

この、「ぬいハチ物語」(仮)は、
「ぬいハチ物語を書いてみたい人」のために書いております、
「ぬいハチ物語の書き方」の一部――
つまりは、ターゲットもそうした方々――
となりますので、そこをしっかりと思い出します。


その人達に刺さる。
こころに残る、印象に残していただける可能性が高そうなラスト一行――


・・・・・・うん。
まぁ、これでいけるのではないか、というのが思いつきました。

(どんなのを どんな思考方法でが思いついたかは、一番ラストにご説明申し上げます)


と、いうところまで説明しおえて、
本日のワークです。


*******************
【ワーク】

+ あなたが書いている「ぬいハチ物語」のラストシーンを

「どんなテーマでかいているか」
「そのテーマを伝えたい相手は誰か」
「どうやったらその相手のこころに残るか」

――を考えながら、決めてみましょう。

 決まったら、そこに上手につなげることを意識して、ラストシーン前を書いてみましょう。

 できることなら、ラストシーン前までをもつなげてしまい、物語を結んでしまいましょう。 

********************



と、いうことで、
わたくしもそのように、ラストシーンまで書ききって、
「ぬいハチ物語」(仮)を結びますね!

参ります!!


******************************


「ひとつ、ひとつ。
ひとつひとつを、大事に思い出していきましょう」

「おもい、だすって……ひぐっ――なにを、ですかぁ」

「わたくしたちのしてきたことを。
39685を助けるために、学んだことを。
それは、きっと――」

こくり、ひとはが頷きます。

大きく大きくかぶりをふって、
ぐしぐし、涙をふきとります。

「ひとは――がんばって思い出すですよ!!」

……けれど、ひとはは、なかなか言葉を出せません。

ときおり、おもいだしたようにしゃくりあげ、
あふれそうになる涙をぬぐい――

時間が、さらさら、こぼれていきます。

「あ」

ますたぁが、部屋を出ていってしまわれます。

ひとはががくりと、うなだれます。

どう、しましょう。

なぐさめの声をかけようにも、
わたくちも・・・きっと、泣き声になってしまいます。

(ひとは)

小声で、試してみるけれど、
やはり、その声はひどく、ふるえています。


(ふわっ)

「え?」

ひとはが、おどろいて顔をあげます。

甘いにおい。
ココアのにおい。

「これ、溶かすやつじゃない――
ねりねりってするココアですよぉ」

マスターのおとっときの、ココアパウダー。

それを使ってていねいに いれられたココアがみっつ、
それぞれのマグカップの中、仲良くトレーに並んでいます。

「ほぅ……」

あたたかい。あまい。おいしい。

ココアをのどに落とすと同時に、
そんな単純な幸せで、わたくちの中綿がみたされます。

「あったかくって、おいしいですよ。
あのときと、ちょうど反対ですよ!」

うるおって、ぬくもって。
ひとはの言葉が、ようやくほころびはじめます。

「あのとき?」

「熊谷のデゴイチさんの動輪を、みんななでみがいたときですよ!!」

「ああ――」

あれは、夏の始まりでした。

動輪はあまりに大きくて、古い塗装はしつこくて。
剥がすため、何度も何度もスクレイパーを動かして。

「ハンマーでがんがんがんってやって、
ひとは、あつくてあつくてくらくらしたですよ」

「ああ、そうでした。
うふふ、本当に反対でしたね――あの麦茶!」

「きぃんてつめたくてきゅーってして、
かわいてるのがもどる感じで、おいしかったですよ!」

飲み干したマグをトレーに戻し、ひとはの両手が、動き出します。

「それから、三次にいったときもおいしかったですよ!」

「まぁ、飲み物のおはなしばかり」

「三次のときは食べ物ですよ! 唐揚げたくさん!
ハンバーグもあって、ぶどうもめちゃくちゃおいしかったですよ!」

「ああ、ピオオネでしたか――
あれは確かに、宝石のようなぶどうでしたね」

「46850さんとたくさんあそんで、みんなで整備体験して、
マスター、蒸気分配弁まで分解して組み立てして!」

「そのあと、みなさまでの会食でしたね。
いろいろなことをお話し合いになられて」

「みんなにこにこわらってたですよ!
とっても、とーっても楽しかったですよ!」

「ああ――」

そうでした。

わたくしの目にも、浮かびます。
耳には、笑い声が思い出されます。

「きっと……それだけのことなのですね」

ますたぁに。ひとはに。
そうして、わたくち自身に。

とどくよう、わすれないよう、
いまの気持ちを、ことばにします。

「大切に保存されるこのまわりには、笑顔がある。
笑顔の中心になれるこは、みんなが大事に、保存する」

「あ」

ひとはが、ますたぁが息を飲みます。
ゆっくり――静かにうなずかれます。

「そのこを、笑顔の中心に。
みんなが集まり、笑い合える――
そうした環境を、もしもつくることができたなら」

「解体なんて、絶対されなくなりますよ!!
おともだちのこと、こわすだなんてないですよ!!」

「おともだち――」

それは、とても簡単なことで。
だからこそ、とても、むつかしいこと。

「保存車両を、地域のみなさまの、おともだちに」

「わ!?」

ますたぁが急に立ち上がられます。
パアソナルコンピウタアを立ち上げて、キイボオドを叩きはじめます。

「マスター、またおわび文ですか?」

「いいえ、ちがいます。ちがいますよ、ひとは」

ますたぁが何をお書きになるか、わたくちにはまだ、わかりません。

けれどもひとつ。
たったひとつは、確かなこととわかります。

「ますたぁがお書きになっているのは、
きっと、みなさまにつたえるための文章です」

「つたえる――なにをですか?」

「ひとはのねがい、わたくちのねがい。
そうしてきっと、ますたぁご自身のものでもある――ねがい」

保存車両を、地域のみなさまのおともだちに。

そうするために、そうなるために、
していけることを、探すため――

「あ!」

ひとはの声。
つられてみれば、ディスプレイには、短い文字列。

「『物語』って書いてあるですよ!」

それは、タイトル。

ねがいを、どなたかに届けるための。
きっと叶えていくための、一番最初の――物語の。


―― 「ぬいハチ物語」 (仮) ――




;おしまい





******************************

結びました!


自作解説はほんっとにまったく、心の底から好きではないのですが
(なぜって、読んでくださる方の誤読の自由を極端に縛ってしまうから)
今回ばかりは「書き方」ということでございますので、
ラスト一行、どう決めたのかをご説明申し上げます。


まず、テーマは

「『静態保存機の現状について書きたい』ので、
 『静態保存機の現状改善を目指す、ぬいハチロクの成長物語』」にする。』

でした。


で、対象読者さんが
「ぬいハチ物語を書いてみたいひと」


――これは、この時点でミスマッチです。

(テーマに対し、対象読者が「静態保存機に興味がある人」なら、ベストマッチです)


ミスマッチである以上、すりあわせなければなりません。


ので、

”「ぬいハチ物語を書いてみたい人」の興味がどこにあるか”

を、あらためて考えます。

これはもちろん
「物語の書き方」であり
それは「物語がどう書かれるか」であるとも、言い換えられます。

ここまで気づけば、あとは簡単です。


「『静態保存機の現状について書きたい』ので、
 『静態保存機の現状改善を目指す、ぬいハチロクの成長物語』」』

の着地点は

「静態保存機の現状に対しての改善案を、
ぬいハチロクが、ぬいハチロクの気付きとして思いつく」

ことです。

このラストエピソードを、

「物語がどうかかれるか」

に結びつければいいわけですから――


『ぬいハチロクの気づきをもとに、ますたぁが物語を書き始める』

というラストシーンが、好適であるように思います。

ので、「ぬいハチ物語」(仮)という、
ここまでわたくしが書き続けてきた物語のタイトルを、
そのままラスト一行にもってくる。

・・・という風に、わたくしは考えました次第です。

少しでもご参考になりましたらうれしいです!


と、いうとこまでで、
「ぬいハチ物語」(仮)
はひとまず書き上がりました。

しかし「ひとまず描き上がったもの」は『完成原稿』ではございません。
所詮、「初稿」にすぎないのです。

初稿には、穴もミスも、恐らくたくさんございます。

ですので、次回、
「ブラッシュアップで仕上げよう」で、
初稿を完成稿にともっていき、この「書き方」を結んでしまおうと思います!

ご期待ください!!
posted by 進行豹 at 11:13| Comment(0) | TrackBack(0) | 製作日誌